日本語では話し手の考えや気持ちを表す動詞(思う、…しよう)、感情を表す形容詞(うれしい)や、謙譲語などがあるときは一人称主語を省略できる。また、相手に関することや相手への質問・依頼のとき、あるいは尊敬語があるときなどは二人称主語を省略できる。しかし、中国語ではそれぞれ代名詞“我(们)”や“你(们)” “您”を補う必要がある。
このほか、日本語では文脈からわかっている人称代名詞・指示代名詞は言わないことが多いが、中国語では明示する。
例:彼にお祝いをあげたところ、とても喜んでくれた。/我送给他礼物时,他非常高兴。
まだ読み終わってないのよ。/我还没看完呢。
そう言われると、ほんとうに一言もありません。/让你这么一说,我就真的没话可说了。
お上手を言われても、だまされません。/你就是说得再好听我也不会上你的当。
昨日はお会いできなくて残念でした。/昨天没能见到你真是遗憾。
彼に声をかけたのに、無視された。/我向他打招呼可他却没理我。
少女はうっとりしたまなざしで青年を見た。/少女出神地看着那个青年。
部屋のエアコンがうるさい。/这个房间的空调噪音很大。
話し手と聞き手が近く、見えたり指したりして指示するものがわかる場合は指示代名詞“这”を、指示するものが遠い場合やその場にない場合は“那”を補う。
例:かばん、外国製でしょう。/这包是外国货吧?
どこのメーカーの。/这什么牌啊?
きみがかいた絵でしょう?/这是不是你画的?