教場を出る鐘が鳴ったので僕はほっと安心して溜息をつきました。 けれども先生が行ってしまうと、僕は僕の級で一番大きな、そしてよく出来る生徒に「ちょっとこっちにお出で」と肘の所を掴まれていました。 僕の胸は宿題を怠けたのに先生に名を指された時のように、思わずどきんと震えはじめました。 けれども僕は出来るだけ知らない振りをしていなければならないと思って、わざと平気な顔をしたつもりで、仕方なしに運動場の隅に連れて行かれました。 「君はジムの絵具を持っているだろう。ここに出したまえ。」そういってその生徒は僕の前に大きく拡げた手をつき出しました。 そういわれると僕はかえって心が落着いて、「そんなもの、僕持ってやしない。」と、ついでたらめをいってしまいました。 そうすると三四人の友達と一緒に僕の側に来ていたジムが、「僕は昼休みの前にちゃんと絵具箱を調べておいたんだよ。一つも失くなってはいなかったんだよ。そして昼休みが済んだら二つ失くなっていたんだよ。そして休みの時間に教場にいたのは君だけじゃないか。」と少し言葉を震わしながら言いかえしました。
出了教室铃响了,我安心的舒了一口气。 但是老师一走,我们年级最大的,有能力的学生抓住手肘说:“你出来一下。” 我像没做作业被老师点名似的,禁不住吃了一惊开始抖了起来。 但是觉得必须装作什么都不知道,打算特意露出平静的脸,没有办法被带到运动场的一角。 “你拿了吉姆的颜料吧,交出来。”说着那个学生在我面前伸出手。 被这么说我反而心里的石头落地了,说:“我没拿。”这样胡来着。 于是吉姆和三四个朋友一起往我这走来说:“我午休前好好检查了颜料箱。一个也没少。等午休回来就少了两个。午休的时候只有你在教室不是么。”颤抖的声音质问我。