第十三課 敬語
前文
今朝、学校へ来る途中、馬先生にお会いしました。馬先生は毎朝六時ごろお目覚めになります。起きられてから新聞をお読みになったり、ラジオをお聞きになったりしますが、朝はお忙しいので、新聞は簡単に目を通されるだけで、ラジオはお天気予報とニュースを聞かれるぐらいだそうです。七時ちょっと前に家を出られます。学校へはトロリーバスでご出勤になるけれども、途中、二回も乗り換えなければならないので、とても不便です。
馬先生は今日の授業で、日本語の敬語についていろいろ教えてくださいました。午後、私は教員室に先生をお訪ねし、「日本語ジャーナル」という雑誌をお借りしようと思いました。この雑誌には、先生が書かれた「敬語の使い方」という文章が載っています。私はそれを読みたかったのです。
会話
(学校へ来る途中で)
李 :先生、おはようございます。
先生:李さん、おはよう。
李 :先生はいつもこの時間にご出勤なさいますか。
先生:ええ、いつもこの時間に学校へ来ます。
李 :先生は毎朝何時にお目覚めになりますか。
先生:毎朝六時ごろ起きます。
李 :お早いですね。
先生:起きてから、どんなに忙しくても太極拳を十分間ほどやります。
李 :それで先生はご丈夫なのですね。先生はご出勤の前に新聞をお読みになりますか。
先生:時間がないので、簡単に目を通すだけです。社説や重要な記事は学校から帰ってじっくり読むことにしています。
李 :先生のお宅は何と言う新聞をお取りになっていますか。
先生:私のうちでは、「人民日報」と「文匯報」を取っています。
李 :朝、ラジオをお聞きになりますか。
先生:支度をしなければなりませんから、聞くのは天気予報とニュースぐらいです。
李 :何時ごろお宅を出られますか。
先生:七時ちょっと前にうちを出ます。
李 :それでは、朝はお忙しいですね。
先生:ええ、朝はとても忙しいですよ。
李 :学校へは何にお乗りになってご出勤なさいますか。
先生:トロリーバスで来ます。
李 :どこでお乗りになりますか。
先生:家の近くで乗ります。
李 :乗り換えがありますか。
先生:ええ、二回も乗り換えなければならないので、とても不便です。
李 :どことどこでお乗り換えですか。
先生:静安寺と魯迅公園前で乗り換えます。
李 :ちょうど出勤時間ですから、たいへん込むでしょうね。
先生:ええ、いつも満員で身動きもできません。それに押されたり、足を踏まれたりしてさんざんです。特にお年寄りや婦人の方が気の毒です。
李 :それはたいへんですね。先生はご出勤のたびに切符をお買いになりますか。
先生:いいえ、定期券を持っていますから。
李 :お宅を七時ちょっと前に出られると、何時ごろ学校にお着きになりますか。
先生:トロリーバスに乗っている時間が四十分ほどですから、学校に着くのは八時十分前です。
李 :先生は遅刻なさいませんか。
先生:遅刻しないように注意していますけれども、途中、事故が起ったり、満員バスで何台も待たされたりすると、たまに遅刻してしまうこともあります。
李 :そうですか。ああ、もう、学校に着きましたね。それでは、失礼します。
先生:では、また。
(教員室で)
李 :先生、失礼します。
先生:はい、どうぞ。何ですか。
李 :先生は今日何時ごろお帰りになりますか。
先生:四時ごろ帰ろうと思っています。まだ時間がありますから、お茶でも入れましょうか。
李 :お茶なら私がお入れいたしますから、先生はどうぞおかけください。
先生:どうもありがとう。
李 :ちょっとお聞きしたいことがありますが、よろしいですか。
先生:ええ、いいですよ。
李 :今朝、教室で先生が教えてくださった敬語のことについてお訪ねしたいのです。
先生:どんなことですか。
李 :日本語では、どんな時に敬語を使うのでしょうか。
先生:話し相手が目上の人であったり、話題の中に出てくる人が尊敬すべき人であったりすると、日本語では敬語を使います。敬語にはいくつかの型があって、それによって敬意の程度を表すことができるのです。
李 :しかし、私は敬語の使い方を知っているのによく間違えるんです。どんな点に気をつけたらよろしいでしょうか。
先生:まず尊敬語と謙譲語の区別、それから聞き手や話の中に出てくる人に対する話し手の表す気持ちなどですが、詳しいことは前に「敬語の使い方」という文章に書きました。
李 :何お書きになったんでしょうか。
先生:「日本語ジャーナル」という雑誌です。
李 :先生は第何号に発表されたんでしょうか。
先生:第何号か忘れましたが、もう二年以上前です。
李 :その雑誌をお借りできるでしょうか。
先生:いいですよ。いま家に置いてありますけれど、いつほしいのですか。
李 :なるべく早いほうがいいのですが。
先生:それならあす持ってきましょう。
李 :お願いします。先生はあす同じ時間にご出勤ですか。
先生:ええ、いつもの時間に来ます。
李 :あ、四時になりました。もう先生のお帰りの時間ですね。お忙しいところお邪魔して申し訳ありません。
先生:どういたしまして。
李 :大きなお荷物がおありですね。お持ち帰りになるのですか。
先生:ええ、もって帰ります。
李 :それでは、停留所まで私がお持ちいたしましょう。
先生:それはどうもありがとう。
ファンクション用語
効用(こうよう)
医者:どんな具合ですか。
患者:注射の効き目で熱が下がりましたが、まだ頭が痛いんです。
医者:そうですか。では、この薬を飲んでください。この薬はこの病気によく効きます。
患者:どうも、ありがとうございます。
医者:でも、スポーツは健康に一番よいですから、よく体をきたえてください。
患者:はい、わかりました。
単語
敬語(けいご)(名)〇
馬(ば)(専)①
目覚める(めざめる)(自一)③
目を通す(めをとおす)(組)①
出勤(しゅっきん)(名 自サ)〇
不便(ふべん)(形動)①
教員室(きょういんしつ)(名)〇
ジャーナル(名)①
載る(のる)(自五)〇
太極拳(たいきょくけん)(名)④
社説(しゃせつ)(名)〇
重要(じゅうよう)(形動)〇
記事(きじ)(名)①
じっくり(副 自サ)③
お宅(おたく)(名)〇
新聞を取る(しんぶんをとる)(組)
人民日報(じんみんにっぽう)(専)⑤
文匯報(ぶんわいほう)(専)③
散々(さんざん)(副 形動)〇
年寄り(としより)(名)④③
婦人(ふじん)(名)〇
気の毒(きのどく)(形動)④③
定期券(ていきけん)(名)④
遅刻(ちこく)(名 自サ)〇
起こる(おこる)(自五)②
台(だい)(接尾)①
相手(あいて)(名)③
目上(めうえ)(名)〇③
話題(わだい)(名)〇
型(かた)(名)②
敬意(けいい)(名)①
程度(ていど)(名)①〇
点(てん)(名)〇
尊敬語(そんけいご)(名)〇
謙譲語(けんじょうご)(名)〇
区別(くべつ)(名 他サ)①
聞き手(ききて)(名)〇
話して(はなして)(名)〇
第何号(だいなんごう)(名)①
以上(いじょう)(名)①
なるべく(副)〇
あす(名)②
申し訳ない(もうしわけない)(組)
(感谢 xzbaszy 输入课文和单词)
一、敬语助词れる、られる
敬语助动词れる、られる接在动词未然形下面表示对长者行为的尊敬。
具体的变化是:
五段动词未然形+れる:読む-->読まれる
一段动词未然形+られる:見る-->見られる
サ变动词词干+される(变化过程:サ变动词未然形+られる:サ变动词词干+し(未然形)+られる=サ变动词词干+される(しら約音=さ)):勉強-->勉強される
カ变动词:くる-->来られる
e.g:先生は明日學校に來られます。
“老师明天来学校。”
社長はこの資料をもう読まれました。
“总经理已经读过了这个资料。”
社長は會議に出席されません。
“总经理不参加会议。”
这类句子的特点是:句子结构与普通的句子相同,只是动词变成了敬语形式(未然形后面加了敬语助动词),另外句子中的主语是一个令人尊敬的人物。
补充知识点:
遇到“动词+て+补助动词”加敬語助动词时,敬語助动词加到补助动词上而不加到前面的动词上。
e.g:先生が新聞を読んでいます。-->
先生が新聞を読まれています。(这是不对滴!)
先生が新聞を読んでおられます。(いる後面加敬語助動詞時,用おる變化,成為おられる)
至于ている为什么要变成ておられる,这我会在以后慢慢讲到,这里先提一下。
二、お(ご)……になる
上面的语法一其实是敬语的第一种结构:使用敬语助动词构成的敬语。接下来的语法二和语法三是敬语的第二种结构:敬语句式。敬语句式是用固定的句式表示的尊敬语。
本语法的具体变化为:
お+五段动词、一段动词连用形+になる
ご+さ变动词词干+になる
e.g:先生はもうお帰りになりますか。
老师您要回去了吗?
先生は何時ごろご出勤になりますか。
老师您几点上班?
注意:
a,当动词的连用形只有一个字母(兼用一段动词,比如見る)时,不用这个句式。
b,动词是敬语动词时,不用这个句式。
c,外来语构成的动词,不用这个句式。
三、お(ご)……です
这也是敬语句式,具体的变化为:
お+五段动词、一段动词连用形+です
ご+さ变动词词干+です
我把语法二中使用的例句变化一下,大家来对比看看。
e.g:先生はもうお帰りですか。
老师您要回去了吗?”
先生は何時ごろご出勤ですか。
老师您几点上班?
注意:
1、这个句式没有时态变化,时态用相关的副词表示。
(将来时)「先生は明日お帰りですか。」“老师明天回去吗?”
(现在时)「先生は今お帰りですか。」“老师现在回去吗?”
(过去时)「先生はもうお帰りですか。」“老师已经回去了吗?”
2、存じる是知る的自謙語,但是可用這個句式,表示尊敬。
「先生ご存じですか。」“老师,您知道吗?”
敬语句式除了语法二和三之外,还有两种句式,但是估计现在大家已经有些晕了,我就在这里不多说了,下次有机会再提,以免大家晕过去。
四、敬语なさる
这是除语法一的敬语助动词和语法二、三的敬语句式之外的敬语第三种结构:补助动词なさる构成尊敬语。
具体的变化是:
(お)+五段动词、一段动词连用形形+なさる
(ご)+さ变动词词干+なさる
根据我们以前对なさる这个动词的学习,相信不用我说,大家也会明白なさる+ます时是变成:なさいます,其否定形是なさいません。
e.g:先生はもうお帰りなさいますか。
“老师您要回去了吗?”
先生は何時ごろ禦出勤なさいますか。
“老师您几点上班?”
どうぞこちらでお休みなさいませ。
“请在这边休息。”
除了上面提到的敬语三种结构外,其实还有两种结构……别晕!另外两种要简单的多啦!
一种是专门的敬语动词,就像我前面提到的吃饭不叫吃饭,叫进膳;另外一种其实我们已经学过了,就是接头词お、ご(お、ご接在与对方有关的名词前面,以此表示尊敬,比如ご主人:尊夫),以及结尾词さま、さん、どの(どの算是古语了,我们看动漫《乱马》的时候应该听到过几个大妈叫:“乱马どの!”)。
五、くらい表示程度
くらい这个词语我们在第一册里面就学习过,表示程度。这里是它具体的一个用法:副助词「くらい(ぐらい)」接在动词后面表示程度。
e.g:ちょっと風邪を引いたくらいで、心配することはありません。
只是有点感冒,不必担心。
这里就是表示这个程度只是到感冒这个境界,算是小病,所以不必担心。
很多时候这个语法表示的是最低水平,或带有轻视的语气。
e.g:誰でもできるくらい簡単です。
简单到了谁都会做的程度。(简单得谁都会做。)
六、どんなに……でも……:无论怎样,也
这个句式很好理解,我们直接来看例句:
e.g:おきてから、どんなに忙しくても、太极拳を十分間ほどやります。
起床以后,无论怎么忙,都要打十分钟左右的太极拳。
可以看到,どんなに其实是个副词,修饰用言,然后通过××でも来进行全盘的确定。
七、たびに
たび是名词,接在体言+の或动词连体形下面表示某种条件时,就会相应发生某种动作或状态,即:每怎么样就会怎么样。
e.g:先生はご出勤のたびに切符をお買いになりますか。
老师您每次上班都要买票么?
この子は会うたびに大きくなっています。
这孩子么此见到他都长高了许多。
八、べき
べき这个词语有些难掌握,尤其是以后在和はず、わけ等具有类似用法的词语进行区别的时候,不是很容易就能区分开来。我们现在就来看看べき是何方神圣。
べき其实是推量助动词べし的连体形,这是它的来源,但是我们完全不必去记忆べし,而可以把べき当作一个新的词语:べき接在动词或动词型助动词的终止形下面,表示有义务这么做,和「なければならない」含义相近;也可以表示“值得”“理应如此”等。「する」接「べき」可以用「すべき」,也可以用「するべき」。
e.g:話題の中に出てくる人が尊敬すべき人であったりすると、日本語では、敬語を使います。
在话题中出现的人物,若是值得尊敬的人,在日语中就会使用敬语。
行ってみましたが、見るべきものは何一つありませんでした。
我去看了,可没有什么值得一看的东西。
九、……によって
によって是根据による的接续形式变化而来,接在体言下面可以表示方法,手段,依据或因不同情况而导致的不同结果。可以翻译成根据什么什么,通过什么什么。
e.g:敬語にはいくつかの型があって、それによって敬意の程度を表すことができるのです。
敬语中由很多的形式,根据不同的形式可以表达出敬意的程度。
日本語は男か女かによって、言い方も違います。
性别不同,日语的表达方式也不尽相同。