日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 川島誠 » 正文

800-47

时间: 2018-09-29    进入日语论坛
核心提示:47 シューズ買いに行ってたのよ、俺は。 スパイクじゃなくて、アップやジョッグのときにはくやつ。ウエアなんかはさ、ま、どう
(单词翻译:双击或拖选)
 47
 
 シューズ買いに行ってたのよ、俺は。
 スパイクじゃなくて、アップやジョッグのときにはくやつ。ウエアなんかはさ、ま、どうでもいいようなもんだけど、靴は少しはちゃんとしてないとね。
 実際、毎日みたいに走ってると、すぐに底がヘタってくる。新しいの買うと、クッションが全然違うんで気持ちがいいの。
 もちろん、俺ぐらい速くなったら、道具なんてあまり関係ないけどね。
 うるさいやつがいんのよ、陸上部には。遅いくせに、シューズだとかウエアだとか、そんなもんにばっか気がいってんの。
 ランバードのニューモデルがすごくいいとか、スパイクのピンがプラスチックになると金属に比べてあーだとかこーだとか、いっつも、そんな話。おまえら、表出て裸足で勝負しようぜ、って言いたくなる。
 夕方になってもムアーって暑い日だった。
 で、街を歩いてる女の子たちが肩や背中出してたりするでしょ。そういうの見ると、オーって思ったりして、俺、たまってんのかしら。
 シューズ買い終わって、エスカレーターに乗ろうとしてたの。
 声かけられちゃった。
「お久し振り」
 って。
 何よ、このおばちゃん。あの、色がだんだん薄くなるサングラスして、髪をキンキンに染めてる。
 俺、変な顔してたのかな、おばちゃんは、サングラスを上にあげた。
 なーんだ、広美じゃないの。なんか下着みたいな服着てて、ここは明るいスポーツのための店なんだぜ。全然似合わない。
「何してんの?」
 って、思わず訊《き》いちゃった。
「買い物に決まってるでしょ。水着よお、水着」
 威張ってんの。
 ハワイ行くんだって、お店のママたちと。いいわねえ。
 で、俺、その水着選びにつきあうことになった。
 地下の売り場。
 女の子の水着がドーンって並んでて、なんか、すごい。シーズンとしてはさ、もう盛りを越えた感じじゃない。だって、八月にはいってるんだから。
 でも、案外、客はいるのね。ハンガーにかかった水着、からだにあてて鏡に映したりしてんの。それ見たら、伊田のこと思い出しちゃった。俺、学校の体育の時間以外に泳いだのって、あの合宿しかないんだから。
 一緒にハワイ行きたいねえ、伊田さん。
 広美は、まず自分で目つけたやつ、ふたつ試着してみるって。
 でもね、それが、ちゃんとした試着室じゃないの。季節ごとの特別な会場だからなのかな。カーテンの中で着替えるやつ。
 それって、下の方がかなりあいてて、足の先が見える。着替えてる子が、いま、どんなかっこうしてるのか想像できて、これ、なかなかいい仕組ね。
 広美に会ったのは、たしかに久し振り。
 伊田の追っかけしだしてから、電話で話もしてなかった。俺って、そういうとこあったのね。知らなかった。いままでだったら、わりとマメにいろんな子に声かけてたのに、そんなひとりの女の子に一生懸命になるなんて。
 それで、広美がカーテン小さく開けて、手出して呼ぶの。
 だから、俺がそばに行ったら、いきなり俺の頭つかんでカーテンの中にいれる。何すんだよって思ったけど、
「どう? ちょっと、どんくさい感じじゃない?」
 ふつうだったら、こういうのは派手すぎるっていうぜ。腰骨まで切れ上がってるじゃないの。
 広美のからだって、肉がたっぷりついてて、尻《しり》なんかちょっと垂れてて、なんかすごくいやらしい。
 で、
「そうかもね」
 って、適当に返事したら、
「こっち、着てみる」
 って。
 で、俺、また引き下がった。
 店の人はふたりにまかせとこうって考えてんのか、出てこない。俺、からだでかくて昔から年とって見えるけど、広美のボーイフレンドっていうのは、あんまりだぜえ。
 また、手が出るんでカーテンの間に顔突っ込んだら、ふたつ目はビキニ。豹《ひよう》の毛皮みたいな柄で、下の方はVみたいな形してんの。
「どうかな?」
 広美ったら、そう言いながら、そのVを引っ張り上げる。横から毛がはみでちゃった。
 くるっと回って後ろ姿までサービスしてくれんだけど、ほとんど、ふんどし。尻が全部見える。
「もっと、すかしたのないの、ここ?」
 お尻振って文句いう。
 あのね、この店はスポーツのグッズなのよ、もともと。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%