日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 吉川英治 » 正文

黒田如水56

时间: 2018-11-16    进入日语论坛
核心提示:平井山の秋一 秀吉が但馬《たじま》から帰陣すると、信長の本軍は、一翼を加えたので、本格的に、三木城の攻囲《こうい》にかか
(单词翻译:双击或拖选)
 平井山の秋
 
 秀吉が但馬《たじま》から帰陣すると、信長の本軍は、一翼を加えたので、本格的に、三木城の攻囲《こうい》にかかった。
 そしてまず三木城の衛星的《えいせいてき》要害をなしている神吉《かんき》の城や志方《しかた》の城を、たちまち陥した。
 だが、別所一族が七千余人を以て守る三木城の本拠《ほんきよ》そのものは、いわゆる天嶮《てんけん》を占めているし、一族郎党の血にむすばれている強兵だし、加うるに、海路毛利方から新鋭の武器兵糧も充分に籠め入れてあっただけに、到底、短期間にこれを攻めつぶし得る見込みはなかった。
 安土の方針も、長期を覚悟して、根気攻め兵糧攻めにするほかなし、というところにあったので、八月に入ると、信忠はあらかたの大将とその諸部隊を従えて、一応、安土へ引揚げてしまった。
「あとは、長囲《ちようい》になろう。お汝《こと》に委《まか》しておく」
 というのが、還るに際しての、秀吉へのことばであった。
 秀吉はこれにも唯々《いい》として、
「ご心配なく」
 と、答えた。そして前と比較にならない寡勢《かせい》をもって、三木城の正面、平井山にその長囲態勢《たいせい》の本営をおいた。
 信忠の引揚げには、一方、もうひとつの理由があった。それは、毛利方の吉川、小早川の大軍が上月城を攻め陥すとまもなく、戦況の持久的になるのを察して、吉川元春は出雲《いずも》へ、小早川隆景は安芸《あき》へ、それぞれ退いてしまったことにある。
 実に、戦況の相貌《そうぼう》は、不測複雑である。
 離反常なし、という戦乱下の人心は、いまや遺憾《いかん》なく、その浮動性を露呈《ろてい》して、
(毛利に拠《よ》るが利か。織田に属すが勝か)
 を見くらべて、朝に就き、夕べに去り、ほとんど、逆睹《ぎやくと》し難《がた》いものがあった。
 備前《びぜん》、播磨《はりま》の国境から、毛利軍が引揚げを行うとともに現われたものが、浮田直家の裏切りだった。
 彼が、備前一国をあげて、毛利家を去り、織田家へ就いたということは、これは由々《ゆゆ》しい戦局の変化であり、織田家にとっては画期的《かつきてき》な好転といっていい。信忠と、信忠に従う諸将は、この有利な新情勢を土産として、一応の凱旋《がいせん》をなしたものであるが、何ぞはからん、これを実現させた者は黒田官兵衛の足と舌であった。
 もちろん主人秀吉も同意の上ではあり、竹中半兵衛の頭脳《ずのう》も多分に働いた上の主従一体の力ではあるが、それを動かすにもっぱら足を運び舌を用い、生命を敵地にさらして、何度も密使行の危険を潜《くぐ》っていたものは、官兵衛であったのである。
 浮田の家中に、よい手蔓《てづる》もあった。直家の家臣の花房助兵衛とよぶ者である。これはいわゆる「話せる男」で、たちまち官兵衛と意気相照らし、紛々《ふんぷん》たる藩中の異論を排《お》しのけて、主人直家に織田随身の決意をなさしめてしまったのである。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%