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上杉謙信40

时间: 2018-11-29    进入日语论坛
核心提示:陸の島々 戦略的な眼で、平野を海洋と見るならば、飛々《とびとび》にある丘や山は、これを大洋の島々と見て、その利用価値が考
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 陸の島々
 
 
 戦略的な眼で、平野を海洋と見るならば、飛々《とびとび》にある丘や山は、これを大洋の島々と見て、その利用価値が考えられてくる。
 妻女山に謙信が陣したのも、逸早く、前進拠点として、地の利に拠ったものであるし、信玄が、平地から陣を払って、海津の城へはいったのも、
「素裸の地に長陣《ながじん》は危ない」
 と、考えたからにちがいない。
 その意味で、城もまたひとつの島といえよう。天険に人工を加えた陸の要塞《ようさい》港である。
 海津の城は、三方に山を負い、西の一面だけが、港の口のように、平野に向っていた。その下を、千曲川が流れて、自然の大外濠を成している。
「海津の城を見ずには城を語れない」
 これはよく、築城術に熱心な当時の武辺者のあいだで、いわれていたことばだった。
 甲斐の名将、馬場民部少輔信春《しようゆうのぶはる》が、苦心の縄取によるものだともいうし、いや、山本勘介の構想だと称するものもある。
 いずれにせよ、ここは越後の国土にたいして、いつでも無言にものをいっている。武田方の突角だ。
 武田方としてみれば、この国境の遠くまで、事あるたびに甲府から出動して来ることは、並たいていな軍旅ではない。
 故に、常備の要塞兵を置く必要があったし、また、大軍が出て来たときの拠地ともなし、なお長陣に亙《わた》れば、そこの蓄蔵食糧、馬糧、武器弾薬庫などが、極めて重要に役立つことになるのだった。
 こういう条件をもつ必要は、もちろん上杉方にもある。甲府からここまでの距離を較《くら》べれば上杉方の本国からここまでのほうが、ずっと距離は短いが、道路の悪さは甚だしい、やはり、本国を離れての外地戦であることに変りはない。
 だから彼にも、水内《みのち》郡《ぐん》の北に、髻山《たぶさやま》の砦《とりで》があった。けれど謙信は、そんな拠点などを遠くうしろに捨てて、この敵地深くへ、南下していたのである。
 また旭山の一城は、髻山の砦よりも、この戦場の地に近い善光寺と犀川の中間にあるのだから、大いにそこは恃《たの》むべき拠点であるにもかかわらず、謙信は、それすら遥かに捨てて顧みもしなかった。
 初め信玄が茶臼山から雨宮の渡しへ陣して、そこの旭山城と妻女山とのあいだを遮断するに至っても、妻女山の謙信には、好んで死地を迎え、その孤立を光栄としているものとしか見えぬ。四十余年の半生を、きょうまで殆ど戦場に過ごして来た信玄も、まだ、曾《かつ》てこういう敵を見たことがないし、こういう陣法のあることを知らない。
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