日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本の昔話 » 正文

馬の友だち

时间: 2016-12-08    进入日语论坛
核心提示: むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもとんちの出来る人がいました。 ある日の事、吉四六さんは馬にたきぎを積んで、町へ売
(单词翻译:双击或拖选)
 むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもとんちの出来る人がいました。
 
 ある日の事、吉四六さんは馬にたきぎを積んで、町へ売りに行きました。
「たきぎ! たきぎはいりませんか~?」
 こう言いながら町を歩いていると、欲張りで有名な風呂屋の主人が、吉四六さんを呼び止めました。
 
 ちなみにこの風呂屋は、以前、吉四六さんをだまして馬ごとたきぎを手に入れた、『餅屋の値段』の餅屋の友だちです。
 もっとも、その餅屋は、後で吉四六さんに痛い目にあわされましたが。
 
「おい、そのたきぎは、一わ、いくらだ?」
「はい、一わ、十文でございます」
「そうか。では、その馬に乗せてあるのを全部買ってやろう。みんなで、いくらになる?」
「はい、全部買ってくださるなら、五十文にしておきましょう」
「よしよし。では、五十文を受け取れ」
「ありがとうございます」
 値切りもしないで買ってくれたので、吉四六さんは、ほくほくして馬の背からたきぎを降ろしました。
「では、みんなで、六ぱでございます」
 すると風呂屋の主人は、怖い目をギロリとむいて、口をとがらせました。
「なんだこら! まだ、残っているではないか!」
「えっ? そんなはずはありません」
「馬の背に、くらが残っているじゃないか!」
「えっ?」
「おれは、馬に乗せてある物を全部買う約束をした。
 だから馬の背に乗っているくらも、買った事になる。
 どうだ、文句があるか!」
「あっ、これは、しまった!」
 吉四六さんは、思わず叫びました。
「どうだ、吉四六さん。おれは餅屋とは、ひと味違うぞ。わはははははは」
 風呂屋の主人は餅屋の仇討ちをしてやったと、手を叩いて大喜びです。
(そうか、あの餅屋と風呂屋は友だちだったんだ。これは、油断したな)
 さすがの吉四六さんも、素直に馬からくらを下ろして、こそこそと帰って行きました。
 
 でも、これで引き下がる吉四六さんではありません。
 その翌日、吉四六さんがひょっこり風呂屋ののれんから首を出しました。
「おお、吉四六さん。なんだ、またたきぎを売りに来たのか?」
 主人は勝ち誇った顔で、番台の上から声をかけました。
 すると吉四六さんは、にっこり笑って、
「いや、今日は別の用事で町へ来たのだが、あまりにも寒いので風呂に入りたいと思ってね。風呂賃は、いくらだい?」
「風呂賃は、十文だよ」
「そうか。しかし、おれだけじゃなくて、友だちも入りたいと外で待っているんだ」
「じゃ、二人で二十文だ」
「でも、その友だちは、とても大きい奴で」
「はっはっはっ。いくら大きくたって、風呂賃に違いはないよ」
「そうか。じゃあ、友だちを連れて来るよ」
 そう言って吉四六さんは風呂賃の二十文を払って外に出て行きましたが、やがてパカパカと大きな足音がしたかと思うと、番台の前に馬の顔が現れて、
「 ヒィーーン」
と、いななきました。
 風呂屋の主人は、飛び上がって驚きました。
「うあっ! 吉四六さん、乱暴をするな。馬は外につないでおきな」
「なに、この馬も一緒に湯に入るんだよ」
「ばっ、馬鹿な!」
「だって、風呂賃は、ちゃんと払ってあるだろう」
「では、吉四六さんが言っていた大きな友だちとは、この馬の事か?」
「そうさ。この馬が、おれの大きな友だちさ。では友だち、一緒に入ろうか」
「ま、ま、待ってくれ!」
 風呂屋の主人は、すぐに番台から飛び降りると、
「吉四六さん、おれが悪かった。風呂賃もくらも返すから、どうかそれだけは、かんべんしてくれ」
と、平謝りに謝ったそうです。
 
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%