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食物ことわざ事典102

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:番茶梅干し医者いらず 同じ日本茶でも、玉露・煎茶・番茶・抹茶と、種類によって、茶の友となるお茶請《ちやう》けもさまざま。
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番茶梅干し医者いらず

 同じ日本茶でも、玉露・煎茶・番茶・抹茶と、種類によって、茶の友となるお茶請《ちやう》けもさまざま。出張みやげの京の干菓子などは抹茶が向き、柿の種や草加せんべいなどは、熱々の番茶がふさわしい。羊羹や栗鹿の子などは、どちらかと言えば玉露や煎茶が相性がよい。梅干しはふしぎと番茶と食味がよく合っていて、昔から愛用されてきました。この恰好な出会いものを毎日|嗜《たしな》むことによって、医者のお世話にならずに、健やかに過ごせる──というのが、ことわざの意味。
ご存知のように、梅干しには多量のクエン酸が含まれ、胃の中で強い酸性反応を起こして病原菌を殺し、腸内の腐敗発酵を防ぎます。気候が高温多湿になりますと、食べ物は細菌の繁殖には、まことに好都合な培養基になりますので、梅雨から夏場にかけては、食べ物から起こる伝染病や食中毒の多発しやすい時季。こんなときに、毎日、番茶相手に梅干しを食べていますと、病気の予防に大いに役立ちます。コレラの予防に梅干しのよいことは、昔からよく知られ、また、梅干しをお櫃《ひつ》やお弁当の中に入れておけば、ごはんの腐る心配はありません。
梅干しのクエン酸は、ブドウ糖とともに、わたくしたちの生活に欠かせぬエネルギー源。しかもクエン酸が体内にありますと、疲労物質と言われる乳酸ができないので、ブドウ糖は一〇倍もの効力を発揮します。従って、梅干しは疲労回復はもとより活力を体内に蓄積する働きもあります。
このほか、梅干しにはまだまだたくさんの効用があります。どなたも梅干しと聞いただけで唾液を催します。それほど梅干しは唾液腺の刺激剤として有効で、昔、侍たちは合戦の際、必ず梅干しを携行して、「息合《いきあい》の薬《くすり》」としました。槍や刀を振り回すとき、息切れしないように、息を調《ととの》えるのに用いたもので、米の粉と氷砂糖の粉末と梅干しの肉で練ったもので、唾液を催すための薬だったわけです。唾液の中のパロチンは、近来、老化防止、若返りのホルモンとして知られています。また、梅干しはカルシウムの吸収をよくしますので、妊婦の健康維待には欠かせません。梅干しは血液中に入るとアルカリ性になり、血液をきれいにして循環をよくし、高血圧や動脈硬化の予防、二日酔い、乗物酔いなどにも効き目があります。こうした働き以外に、梅干しは、熱を吸収する力があって、歯の痛いときには頬に、頭痛や軽いめまいがするときには、こめかみに貼ると治ります。なお、梅干しの種をくだいて仁を取り出し、ハチミツや氷砂糖を入れ、水を加えて煎じて飲むと、百日咳、小児ゼンソクに特効があると言われますし、梅肉エキスは食あたり、下痢、熱冷まし、夏の疲れなどに有効です。
夏場、気温と湿気が上がって不快指数が高まってきますと、体がだるくなり、体内の代謝は低下し、消化能力は落ち、食欲不振になります。梅干しの酸味は消化器の神経を刺激するので、食欲をそそり、消化を助ける働きがあります。
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