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食物ことわざ事典104

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:ビールは液体のパン 太陽がカッと照りつける夏ともなれば、ビールも最高潮のシーズンに入ります。灯ともしごろ、都心の盛り場の
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ビールは液体のパン

 太陽がカッと照りつける夏ともなれば、ビールも最高潮のシーズンに入ります。灯ともしごろ、都心の盛り場のビヤホールをのぞくと、サラリーマン、OL、学生、奥さん……あらゆる人種で、ホールはムンムン。その中をかきわけるように無数のジョッキが飛《と》び交《か》い、水分の切れた何万人のノドを真白な泡と琥珀《こはく》色の液体が一気に通過して行きます。ビヤホールにかぎらず、すべての宴会、会食は言うまでもなく、海にも山にも、空にさえビールはついて回ります。家庭の夕餉《ゆうげ》の食卓はむろんのこと、いっさいの乗り物の中にすらビールは欠かせぬものとなっています。
最近、目立つのは女性のビール党が多くなったことで、ビヤホールへ行くと、若いご婦人方を数多く見かけます。
この辺で、ちょっとビールの歴史を手短に紹介しますと、ビールが人類の前に姿を現わしたのが、今からざっと七〇〇〇年前。バビロニアにはビール酒場の遺跡がありますし、四〇〇〇年前のハムラビ法典には、ビール代支払いについての法律までのっていますし、古代エジプト人は、給料やボーナスをビールでもらいました。東洋でも二〇〇〇年前の歴史を記した『後漢書』に「麦の酒」の文字が見られます。その後、ビール作りはヨーロッパで盛んになり、十三世紀までは僧院のお坊さんがビール醸造の専門家でした。ホップが使われるようになったのも、この時代からです。
日本に初めてビールを伝えたのは、江戸時代にやってきたオランダ人のようです。蘭学の権威杉田玄白(一七三三〜一八一七年)の『和蘭医事問答』には、「酒は麦にても作り申候。名をビイルと申候」とあります。日本製がお目見得したのは、明治五、六年ごろ。横浜でアメリカ人が醸造したのが初めです。日本のビールの歴史は、たかだか一一〇年ですが、消費量、産額はともかく、味は世界的水準に達したと言われます。
ドイツでは「ビールは液体のパン」──と言って、ビールの栄養価が高いことは、昔から定評があり、酒と言うよりも、飲み物というイメージで愛されてきました。病人に飲ませたり、悪疫予防のため、水がわりに航海中の船に積み込まれたり、その医学的な価値を裏付ける話は数限りなくあります。ビールの中には、アミノ酸が含まれているし、ビタミンB1、B2、B6などがあるほか、ミネラルも含まれているので、ノドの渇きをいやして、ホロ酔い機嫌にしてくれるばかりか、結構な栄養の補給源にもなります。アルコール分は少ないし、ビールは「誰にでも愛される、誰もが楽しくなる、健康的な飲み物」と言えましょう。一方、「ビール腹」「ビヤ樽みたい」などと言い、ビールを飲むと太るからイヤ──と言う人がいますが、それは一つの形容で、医学的な直接の根拠はなにもありません。
かるくのどうるほすビール欲しきとき 汀子
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