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食物ことわざ事典105

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:ビールは肴いらず梅雨があけた青い空に、綿菓子を思わせるような入道雲が姿を見せると、いよいよビールの季節がやって来たことを
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ビールは肴いらず

梅雨があけた青い空に、綿菓子を思わせるような入道雲が姿を見せると、いよいよビールの季節がやって来たことを実感させます。ジョッキから、こんもりと白く、やわらかな泡の盛り上がった生ビールの広告を見れば、ビール党ならずとも、思わず飲んでみたくなります。大ジョッキの生ビールがどんどん運ばれていくビヤホールの光景は、実に壮観。家庭でも湯上がりに浴衣がけ、縁側に腰をおろし、枝豆のおつまみに飲むビールは最高。
ビールのおつまみと言えば、塩を振ったゆでたての枝豆が時節柄よろこばれますが、それも意味のあること。ビールは、その酔いを楽しむ前に、なによりもピリッとしたホップの苦みと、ノドを通って行く冷たさを味わうものですから、いっしょに食べるおつまみや食べ物に気を使いたいものです。
ビールには、ノドの渇きを誘う塩辛いおつまみが相性のよいもの。ビアホールで出てくる枝豆に、もし塩味がなかったとしたら、さのみおいしいとは感じません。お酒の肴は、悪酔い防止を第一の目的にしているのですから、悪酔いしないビールには、おつまみは強いて必要としません。悪酔い防止には、メチオニン(アミノ酸の一種)やビタミンB類が必要です。この点、ビールはホップを使う関係上、ビタミンB類が豊富で、それにメチオニンと関係のあるコリン(ビタミンの一種)すら含んでいます。
それゆえ、ビールには、極端に言えばノドの渇きを誘うものさえ添えておけばよいので、なんらおつまみの心配はいらないということになります。お好きなものを召し上がっていればよいのです。野菜を例にとっても、凝《こ》ったドレッシングで食べるよりも、軽く塩もみしたり、塩やマヨネーズをつけて食べるほうが、ビールのおいしさを引き立ててくれます。
こういうふうに、塩味のものは、なんでもビールのおつまみになります。イクラやタラコなどの海の魚の卵とか、燻製《くんせい》やナッツ類などは、もともと塩分があるのですから、ビールとの相性がよいわけです。
塩を振っただけでは味気ないという人は、きゅうりやチーズなどをスティック状にして、浅草ノリを巻いたりしても、適度の塩味がまざって、しゃれたおつまみになります。ピクルスなどの酸っぱ味をもったものもビールとは相性がよく、カレー粉の辛さもピッタリします。
中国の知人の話では、レストランなどでは「泡菜《パオサイ》」という生のキャベツやきゅうりを酢と唐がらしと水でつけた漬けものを出し、家庭での簡単なおつまみは、豚肉を塩味でゆでて、スライスし、芥子を加えたソースをつけて食べたり、熱湯をとおした豆腐を、しょうゆ、ねぎ、ごま油で作ったタレをつけて食べたりするそうです。紅焼黄魚《コンフオフアンユイ》は切り身の黄魚(イシモチ)を唐がらし、ねぎ、しょうゆ、砂糖、酢で煮込んだもので、やはり、ビールのおつまみにされるそうで、「辛くて少し酸っぱ味のあるものがビールに大変フィットします」とつけ加えました。
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