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食物ことわざ事典116

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:鵙の 速 贄 モズの捧げる初物の供物《くもつ》の意です。モズが秋に虫やカエルなどを捕えて、餌として木の枝に貫いておくもので
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鵙の 速 贄
 
 モズの捧げる初物の供物《くもつ》の意です。モズが秋に虫やカエルなどを捕えて、餌として木の枝に貫いておくもので、モズの奇習の一つとしてよく知られています。地方によっては、これを「百舌《もず》の串刺《くしざ》し」「百舌《もず》の磔《はりつけ》」「カヤヘビ」などとも言います。
わたしの友人のひとりが俗に鷹モズと称し、よくスズメといっしょにいるモズの剌すところを観察した話によりますと、それはカエルの贄の場合でしたが、空中から真っ直ぐに降りてきて、唯一回で腹の方からズブリと刺したそうです。一度の観察で、いつもその通りかは疑問ですが、今ひとりの友は、その贄のからだから出ている枝の部分が尖《とが》っていないものもあるから、モズの磔は確かに魔術だと言います。それからまた、モズの贄のうち、金蛇《かなへび》(トカゲ亜目の爬虫《はちゆう》類。形はトカゲに似ていますが、もっと細長く、尾も長い)を剌すときには、相当難儀するので、それを見付けた人には、幸運が訪れるそうで、宝物であると言います。
モズがどうしてこうしたことをやるかについては、諸説がありますが、専門家によると、
㈰モズは生きるものを捕えることに興味をもち、ひもじくなくても小動物をつかまえ、その食い残しを諸方に剌す。
㈪食餌《しよくじ》中の不消化物を塊状物として吐き出す。
㈫モズの嘴《くちばし》は強大で鋭く、先端は釣鉤《つりばり》のように曲っていて、肉をちぎり取って食うには便利にできているが、脚の方は弱くて生き物をしっかり掴《つか》むわけに行かない。そこで生き物を掴まずに木のトゲに刺して置いて、例の嘴でちぎって食う。
この三つが「鵙の速贄」としての説明です。三説のうち、生き物を捕えるのに興味を持つというのは、闘争好きのモズの残虐性をよく見ていますが、それを磔にするというのは、あまり人間的な観察に過ぎるのではないでしょうか。塊状物として吐いたあと、わざわざ木の枝に貫くのも腑に落ちません。第三の説がもっともうなずける説です。
昔話は、次のように語っています。
「むかしあったぞん。モズは塩売りであり、ホトトギスは馬沓《うまぐつ》作りであった。モズはいつもホトトギスに頼んで、馬沓を作ってもらったが、さっぱりその勘定をしなかった。それでホトトギスが渡ってくるころには具合がわるくて、姿をなるべく見られないようにする。そしてお得意の腕の冴えで、虫ケラの類を木の枝に刺して置いて、それをホトトギスに食べてもらい、勘定を勘弁してもらおうとするのであると、なあ」
金を出し合うとき、自分は多く出さず、他人にたくさん出させるようにするのを「鵙勘定《もずかんじよう》」と言いますが、これなどは、モズの蓄えを吝嗇《りんしよく》という風に解してできたものでしょうか。
冒頭にも書きましたように、元来「速贄」と書くのは「速新饗《はやにひあへ》」の意で、初物のことで、『古事記』に「島之速贄」という語の見えるのは、志摩国から奉る御饌《ごせん》の料の初物ということです。
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