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食物ことわざ事典117

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:餅を食べると体が温まる褞袍《どてら》着て孫と餅食ふおらが春 一茶餅と言えば正月、節句、上棟式と、これまではめでたいときの
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餅を食べると体が温まる

褞袍《どてら》着て孫と餅食ふおらが春 一茶
餅と言えば正月、節句、上棟式……と、これまではめでたいときの特別の食べ物でしたが、近頃ではビニール包装した餅が出回り、電動餅|搗《つ》き器まで登場して、すっかりふだんの食べ物になってしまいました。食べたいときに、いつでも食べられることは、うれしいことにちがいありませんが、ちょっぴり味気ない淋しい気もします。
こうした餅も、正月に食べる餅ともなれば、ひと味ちがい、改まった気持ちでご対面となります。「食っちゃ寝の正月」と言われるくらいで、正月は雑煮をはじめ、のり餅、きなこ餅などにして、子どもでも五つ六つはペロリと平らげてしまいます。両切りピースの箱大の餅一切れは、ごはん茶碗一杯のごはんに匹敵し、量の割には充実しており、ややもすれば食べ過ぎますが、腹もちがよく、「餅腹三日」「餅腹七日」とも言われてきました。
雑煮腹に謡一番謡ひけり 圭史
という句も生まれるゆえんです。餅の効用について、古くから「餅を食べると夏カゼ引かぬ」とか「餅を食べると体が温まる」と言い伝えられてきましたが、餅に体を温める成分が含まれている訳ではありませんから、実際には特に効果があるとは言えません。ただ、焼きたての餅をふうふう吹きながら食べれば、その熱で温まるし、消化するために、胃などの消化器官が活発に働くので、熱が出て、体が温まるのは確かですが、これは何も餅ばかりにかぎらず、例えば鍋焼きうどんを食べても、同様です。また、「餅を食べるとお乳の出がよくなる」などとも言います。催乳ビタミンといわれるビタミンLが、もち米に特に多いとも思えませんが、ごはんより食べやすく、容易にカロリーの補給ができるためでしょう。玄米餅や胚芽入りの餅なら妊娠ビタミンと言われるビタミンEも摂《と》れますので、お乳の成分を強化するのに効果的。
ところで餅にはちょっとした誤解もあるようです。「餅を食べると太る」と言うのがそれ。お米はごはんに炊くと二・五倍にふえるのに、もち米を餅にすると一・四倍にしかなりません。つまり、餅はコンパクトなインスタント食品と言え、食べやすいので、つい食べ過ぎます。おまけにおろし大根とか、なますなどといっしょに食べると消化がよくなって、これまた食べ過ぎの原因となります。一食に三、四切れなら、それほど太るということはありません。
餅は食べ過ぎますと、一般に過剰の糖質を摂ることになり、B1を消耗して不足し、からだは酸性に傾きやすくなるため、皮膚の抵抗力が減退して細菌が繁殖しやすくなります。その上、皮膚の健康に関係の深いビタミンAとCがまるっきりありません。よく餅を食べるとニキビが出たり、火傷、切り傷、できものなどが治りにくいと言われるのは、このためのようです。餅を常食すると、冷え症が治って、小便の回数が少なくなったとか、下痢が止まって大便が固くなったなどということをよく耳にしますが、皮膚病のときは避ける方が賢明です。
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