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宇宙怪人-长翅膀的蜥蜴(02)

时间: 2021-10-01    进入日语论坛
核心提示: 明智探偵が、あわただしく、たずねました。「やっぱり丹沢山の、もっとおくのほうの、ふかい森の中へ、位置をかえたのです。き
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 明智探偵が、あわただしく、たずねました。
「やっぱり丹沢山の、もっとおくのほうの、ふかい森の中へ、位置をかえたのです。きこりも、猟師も通らないような、おそろしい山おくです。」
「では、なぜ、ふもとの警察に知らせて、山狩りをさせなかったのです?」
「それはむだですよ。円盤は、自由自在に飛べるのです。ぼくが逃げだしたことは、とっくに気づいてますから、同じ場所に、じっとしているはずがない。どこか、ずっとはなれたところへ、飛んでいますよ。それが、どこだかは、だれにもわからないのです。」
 北村さんの言うとおり、円盤は、おそろしい早さで飛べるのですから、警官隊でかこんでみても、なんにもなりません。たとえ飛行機でおっかけたところで、とても、おっつけるものではないでしょう。じつに、やっかいな、しろものです。
「いったい、きみは、どうして、円盤にとじこめられたのです?」
 明智探偵が、たずねました。
「それはこうですよ。あの円盤が、丹沢山の中へおちた、よくよく日のことです。ぼくは、ひとりぼっちで、たんぼ道を歩くのがすきなのですが、その日も、世田谷区のはずれの、ひろいたんぼ道を、ブラブラ歩いているうちに、日がくれてしまったのです。暗くて、足もとが見えないようになったので、いそいで、うちへ帰ろうとしていると、とつぜん、ぼくの前に、スーッと立ったやつがあります。むこうから歩いてきたのではなく、どこか上のほうから落ちてきたように、スーッとそこへ立ったのです。
 これが、夜目にもわかる、はねのある大トカゲでした。新聞に書いてあったのと、そっくりのすがたです。
 ぼくはギョッとして、いきなり逃げようとしたのですが、あいては、すばやく、パッととびかかってきて、ぼくの口へ、なんだかグニャグニャした丸いものを、つめこんでしまいました。もう声をたてることができません。それから、なまりのような、やわらかい金属の帯を、頭にグルグルまきつけて、目かくしをされました。
 あとでわかったのですが、口につめこまれた丸いものも、やっぱりおなじ金属でした。地球にはない金属です。いや、金属と呼んでいいかどうかも、わかりません。ともかく、自由自在に、まがるし、そのうえ、ゴムのように弾力があるくせに、それは、鉄のように、つよい物質なのです。色は銀色をしています。どこか、遠い星の世界の金属なのでしょう。空とぶ円盤も、この金属でできているのです。また、その中にある、いろいろな機械や道具も、みんな、この金属でできていました。
 さて、そうして、さるぐつわをはめられたかと思うと、もう、ぼくのからだは宙にういていました。大トカゲの怪物が、ぼくをこわきにかかえて、はばたきをしたのです。暗くてよくわかりませんが、またたくまに、地上何百メートルという高さにのぼったようです。顔に吹きつける風のはげしさで、怪物のとぶ早さが、わかります。息もできないほどでした。
 とちゅう、にぎやかな町の上を通りましたが、キラキラひかる町の灯が、まるで万灯流(まんとうなが)しのようで、じつにきれいでした。飛行機から夜の都会を見おろすのと同じうつくしさでした。
 一時間以上も飛んでいたでしょうか。氷のような風に吹きつけられて、からだじゅうが、しびれてしまったころ、やっと目的地についたとみえて、速度がにぶくなり、やがて、スーッと地上におり立ちました。それから、すこし歩いて、目かくしをとられた場所は、そのときには、わかりませんでしたが、大円盤の中だったのです。
 あたりは、いぶし銀のように、白く光っていました。電灯ではありません。何か、えたいのしれぬひかりです。まわりには、地球の世界では見たこともない、奇妙な形のものが、ゴチャゴチャとならんでいました。円盤を動かす機械なのでしょうが、われわれの知っている機械とは、まるでちがっていて、歯車のようなものは一つもありません。クネクネとまがった帯のようなものが、縦横にいりみだれているばかりなのです。そして、その材料は、銀色のものと、透明なガラスのようなものと、ふたいろしかありません。どちらも、星の世界の金属なのでしょう。みんな、かたくて、やわらかいのです。自由にまがるくせに、弾力があるのです。」
 北村さんは、そこで、ちょっと、ことばをきって、前にだされていたコーヒーを、のみました。だれも、ものを言う者はありません。あまりふしぎな話なので、口をはさむこともできないのです。
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