日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页

宇宙怪人-宇宙怪人真相

时间: 2021-10-02    进入日语论坛
核心提示:怪人あらわる 明智探偵は、ことばをつづけました。「もうひとつ、これと似たようなふしぎがありましたね。宇宙怪人が、ゆりかさ
(单词翻译:双击或拖选)

怪人あらわる


 明智探偵は、ことばをつづけました。
「もうひとつ、これと似たようなふしぎがありましたね。宇宙怪人が、ゆりかさんのうちに、あらわれはじめたころ、ゆりかさんが、じぶんのへやへ、バイオリンをしまいに行ったとき、窓のそとから、銀仮面をかぶった怪物がのぞいていました。ゆりかさんが、さけび声をたてたので、庭のばんをしていたふたりの刑事がかけつけてきましたが、怪物は、影もかたちも見えません。どこにも、逃げるすきはなかったのです。刑事は、庭の右左から、かけつけたのですから、怪物のすがたを、見のがすはずはありません。この事件も星の魔術とさわがれたのですが、やっぱり、かんたんな手品でした。ある人が、ゆりかさんのへやの、まうえの二階のへやに、しのびこんでいて、洋服かけに怪人の服と同じ服をかけ、その上に銀仮面をくくりつけて、長いひもで、ゆりかさんのへやの窓のそとへ、つりさげたのです。さけび声をきくと、いそいで、それを二階へ、ひきあげてしまったので、まるで怪物が魔法をつかって、消えうせたように見えたのです。これは、そのとき手品をやった、ある人から、きいたのですから、まちがいありません。」
 こうして、ふしぎなナゾが、ひとつひとつ、とけていきました。しかし、まだまだ、大きなナゾが、たくさんのこっています。名探偵明智小五郎は、それらのむずかしいナゾを、どうしてとくのでしょうか。人々は、かたずをのんで、きき耳をたてていました。
 虎井博士の広い応接間の中には、制服の警官をまぜて十七人の人が、イスにかけたり、立ったりしていました。そして、それらの人々のあいだに、まるで刀と刀と、きりむすんでいるようなおそろしい気合が、みなぎっていました。いうにいわれない、ぶきみな空気が、ただよっていました。
「おききなさい。なんだか、みょうな音がするでしょう。」
 とつぜん、明智探偵が、ささやくようにいいました。人々はびっくりして、耳をそばだてました。きこえます。ブーンという、アブのとんでいるような音が、どこからかきこえてきます。そして、その音が、だんだん、大きくなってくるのです。
「みなさん、空を見てください。窓から、空をながめてください。サア、虎井博士、こちらへいらっしゃい。ふしぎなものを、お目にかけます。」
 明智はそういって、虎井博士の手をとって、窓のそばへつれていきました。そのうしろから中村警部と、ふたりの少年が、窓ぎわにかけよりました。あとの人たちは、べつの窓から、かさなりあうようにして、まっくらな空をながめました。
「電灯をつけて。」
 明智の声に、庭のむこうから、だれかが答えたかとおもうと、パッと、サーチライトのような光が、空にむかって、そそがれました。自動車のヘッドライトに似た電灯が、庭によういしてあったのです。
 その光の中へ、高い空から、なにか小さなものが、おちてくるのが見えました。鳥のようなものです。人々は、かたずをのんで、それを見つめました。みるみる、そのものの形が、大きくなってきます。そして、ブーンという、ぶきみな音が、だんだん、はげしくなってくるのです。
「やあ、宇宙怪人だ、宇宙怪人が、こっちへおりてくる。」
 だれかが、とんきょうな声で、さけびました。
 電灯のつよい光にてらされて、鳥の頭、トカゲのからだの怪物が、大きな黒いコウモリのはねをひろげて、もう、三十メートルほど近くまでおりてきました。たしかに宇宙怪人です。
 ああ、これはどうしたことでしょう。宇宙怪人は、さっきの円盤にのって、遠く太平洋の方に、とびさったとばかりおもっていたのに、まだ日本にのこっていたのでしょうか。しかも、明智探偵や、中村警部や、たくさんの警官や刑事のまちかまえている、この虎井博士邸へ、なにをおもって、とびおりてきたのでしょう。まぶしいサーチライトにてらされたら、それだけで、気がついて逃げだすはずなのにへいきで、こちらへおりてくるではありませんか。宇宙怪人は、最後の突撃をこころみるのでしょうか。おおぜいの人々を、ものともせず、あくまで虎井博士を、さらっていくつもりで、おそろしい決心をしておりてきたのでしょうか。
 そのとき、小林少年が、ふと虎井博士の顔を見あげますと、博士のひたいには、あせの玉が、いっぱいにふきだしていました。さすがの博士も、おそろしさにたえぬもののように、まっさおになって、ガタガタ身をふるわせているのでした。
 怪人は白い光の中を、みるみる大きくなって、アッとおもうまに、窓のすぐまえの庭に、着陸しました。いよいよ、れいのスポイトのようなピストルで、殺人ガスを発射するのではないかと、人々は、おもわず、窓から身をひきました。
 ところが、怪人は、庭に立ったまま、みょうなことをはじめたのです。よく見ると、かれのせなかに、なんだか大きなキカイのようなものがついています。怪人は肩から胸にまきついている、ふとい皮おびをはずして、そのキカイのようなものを、地面におきました。それは飛行機のプロペラのようなものでした。プロペラの下に四角な箱がついていて、その箱を皮おびで、しょっていたのです。
 人々が、あっけにとられて、見ているまえで、怪人は、もっとふしぎなことを、はじめました。両手を頭にかけたかとおもうと、鳥のような顔が、スッポリぬげて、下から人間の顔が、あらわれたのです。それから、コウモリのはねも、トカゲのからだも、かわでもめくるように、ぬぎすててしまうと、そこには、ぴったりと身についた黒いシャツをきた、ひとりの見しらぬ男が立っているのでした。
「みなさん、これが宇宙怪人の正体です。そして、このキカイが、空をとぶ道具だったのです。」
 男は、ニコニコしながら、大きな声でいいました。そして、さっきのキカイの箱に手をあてて、なにかしたかとおもうと、プロペラのようなものが、ブーンという音をたてて、いきなりまわりはじめたではありませんか。

轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

热门TAG: