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宇宙怪人-海底大战(01)

时间: 2021-10-02    进入日语论坛
核心提示:海底戦争 少年たちは、その声に、いそいで、ヘッド・ライトのひかりのほうを見ました。 潜航艇のへさきの十メートルほどさきで
(单词翻译:双击或拖选)

海底戦争


 少年たちは、その声に、いそいで、ヘッドライトのひかりのほうを見ました。
 潜航艇のへさきの十メートルほどさきです。あのみにくい怪物が、おそろしい早さでおよいでいるのが、小さく見えました。
 コウモリのようなはねが、みじかく、二つにおれていたわけが、わかりました。あのはねが、さかなのヒレと同じはたらきをしているのです。はねで水をかいてすすむのです。そのうえ、手と足に水かきがあります。その水かきでも、カエルのように水をかいています。大きなはねのほかに、水かきまで、力をあわせるのですから、どんなさかなだって、かなわないほど、早いのです。
 人間のおよぎや、カエルのおよぎとは、まるでちがった、奇妙なおよぎかたでした。からだが、横むきになったり、上むきになったり、ときにはコマのように、クルクルまわりながら、すすむのです。アクロバットでも見ているようです。
 怪人は、潜航艇が追ってくることを知って、ヘッドライトのひかりのそとへ、出ようとして、右に左に、身をかわします。こちらは、それを見うしなわぬようにカジをとらねばなりません。運転士の虎井博士のほねおりは、なみたいていではないのです。
「いいか、見てごらん。いま、あいつをつかんでみせるから。」
 博士のどなる声が、聞こえてきました。つかむといって、どうしてつかめるのでしょう。小林君は、ふしぎに思って、じっと怪人のほうを見つめていますと、エンジンのひびきが、いちだん高くなって、艇は、グンと速度をまし、怪人めがけて突進しました。
 怪人とのへだたりが、みるみる、せばまっていきました。そして、あいだが二メートルほどになったとき、アッというような、ふしぎなことが、おこりました。
 シューッという、へんな音がしたかと思うと、潜航艇のへさきから、ながい鉄の棒が、おそろしい早さでとびだしました。そして、その棒のさきが、まるで人間の指のように、パッとひらいて、怪人に、つかみかかったのです。
 ひらいた鉄の指は、あいてのからだにさわると、自動的にギュッとしぼんで、怪人の足をつかみました。
「しめた。つかまえたぞ。」と、思ったしゅんかん、怪人も、さるものです。つかまれた足を、ひじょうなすばやさで、鉄の指から、ひきぬいてしまいました。そして、死にものぐるいのおよぎかたで、たちまち、ひかりのそとへ、逃げさりました。
 それから二十分ほどのあいだ、じつにはげしい戦いが、くりかえされました。宇宙怪人と潜航艇との海底戦争です。
 あいては身がるなからだ。こちらは、ずうたいの大きな潜航艇です。いくら虎井博士の操縦がうまくても、怪人を、たえず、ひかりの中にとらえておくことはできません。しかし、とうとう、見うしなったかと思っていると、ひょっこり、怪人のほうで、ひかりのなかに、すがたをあらわします。どうやら、あいては、こちらをからかっているらしいのです。
 潜航艇は、二度も三度も、さっきと同じような、ひじょうな速度を出して、怪人にせまり、そのたびに、鉄の指をつきだすのですが、どうしても、あいてを、つかむことができません。つかんだと思っても、スルスルと、ぬけられてしまうのです。
「よし、それじゃあ、武器をかえよう。なるべく、きずつけないで、とらえようと思ったが、もう、しかたがない。」
 虎井博士は、そんなひとりごとをつぶやきながら、席の横の、べつの発射装置に手をかけました。
 またしても、強いエンジンのひびき、艇の突進。そして、怪人が、へさきのすぐそばまで近づいたとき、シューッという発射の音。
 展望ガラスから見ていると、こんどは、するどい、ヤリのほさきのようなものが、二メートルあまり、目にもとまらぬ早さで、サッと、つきだされました。
 そのヤリが、からだにささったら、怪人は、死んでいたかもしれません。しかし、こんども怪人のほうが、すばやかったのです。ヤリのほさきは、もうちょっとのところで、まとをはずれました。怪人は、地球の生きものには、想像もできないような、すばやさをもっていました。それをたのみにして、潜航艇をからかっているのですから、どうすることもできません。
 それから、また、怪人と潜航艇との、死にものぐるいの、追っかけっこがはじまりました。そして、なんども、怪人に追いついて、ヤリのほさきをくりだすのですが、一度も、あたりません。さすがの虎井博士も、つかれきってしまいました。
 さっきの鉄の指や、ヤリのほさきは、どこからとびだすのでしょう。小林君は、それを考えてみて、ひとりでうなずきました。コンクリートの部屋のガラス窓から見た、大怪魚には、二つの光る目玉の下に、口のような、穴がありました。あれが、発射口だったのです。あの穴から、鉄の棒や、ヤリが、つきだされているに、ちがいありません。
 さて、怪人はどうしたのでしょう。いくらカジをまわしてさがしても、ヘッドライトの中へ、すがたをあらわしません。もう、からかうことをよして、逃げてしまったのでしょうか。

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