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宇宙怪人-绿色的手(01)

时间: 2021-10-01    进入日语论坛
核心提示:みどり色の手 名探偵、明智小五郎は、博物館長のゆくえが知れなくなってから、たいへんいそがしくなりました。警察の手だすけを
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みどり色の手


 名探偵、明智小五郎は、博物館長のゆくえが知れなくなってから、たいへんいそがしくなりました。警察の手だすけをして、この大事件のとりしらべに、かかりきりになっていたのです。
 アメリカと日本に、同じような円盤事件がおこったので、アメリカの警察から、数名の係官が、飛行機で、東京へ飛んできましたし、日本の警察官も、アメリカへとびました。そして、おたがいに、事情をしらべ、相談しあって、この星の世界の怪物を、とらえようとしたのです。明智探偵は、その東京での相談の席に、たびたび呼ばれて、意見をきかれました。そんなことで、事務所にいることは、めったにないのです。
 ある日、明智探偵は、助手の小林少年を呼んで、こんなことを言いました。
「ぼくは、博物館の事件で、すこしもひまがないが、あの平野君という少年のことが、なんだか気がかりなんだ。あの少年には、バイオリンの天才といわれている、うつくしいおねえさんがあったね。きみは、平野君とおねえさんのことを、よく注意してくれたまえ。まいにち、平野君のうちへ遊びにいくんだね。そして、なにか、かわったことが、おこらないか、気をつけているんだ。きみは、とうぶん、それだけやっていればいい。たのんだよ。」
 小林少年は、その日から、せっせと、平野少年のおうちへ、遊びにいくようになりました。平野少年も、小林君がだいすきでしたから、学校から帰ると、小林君のくるのをまちかまえていて、お話をしたり、理科の実験をしたりして遊ぶのでした。近所の北村さんも、ときどき、やってきて、ふたりにおもしろいお話を、聞かせてくれました。北村さんというのは、丹沢山の円盤の中に、ひと月とじこめられていた、あの青年です。ですから、そのお話は、しぜん、宇宙怪人のことになるのです。ふたりの少年は、胸をドキドキさせながら、むちゅうになって、それを聞くのでした。
 平野君のおねえさまのゆりかさんは、音楽学校を、まもなく卒業するのですが、いまは学校がお休みで、まいにち、おうちにいるものですから、小林君が遊びにいくと、弟の平野少年といっしょに、自分の部屋へ呼んで、バイオリンをひいて、聞かせてくれるようなこともありました。小林君は、このゆりかさんとも、じきに、お友だちになってしまいました。
 平野少年も、きれいな顔の子どもでしたが、おねえさまは、小林君が、いままで、一度もあったことがないような、きれいな人でした。顔を見るのもまぶしいほど、うつくしいのです。そのゆりかさんがバイオリンをひきだすと、小林君は、うっとりと、夢を見ているような気持ちになりました。フワフワと、五(しき)の雲にのって、天へのぼっていくような、なんともいえないたのしい気持ちになるのでした。
 一週間ほど、そういうたのしい日が、つづきましたが、ある夕がたのこと、小林君は、じつにおそろしいものを見たのです。このうつくしいえものをねらう、悪魔のすがたが、夕やみの中に、もうろうとして、たちあらわれたのです。
 ある夕がた、ゆりかさんのバイオリンを聞き、おいしいお菓子を、よばれたあとで、小林少年は、平野君とわかれて、平野君のおうちの門のそとへ出ました。
 夕やみがせまって、昼でもない、夜でもないという、あのネズミ色の、ひとときでした。そのあたりは、ひろい屋敷ばかりがならんでいる町で、両がわには、いけがきや、コンクリート(べい)が、どこまでもつづいていて、人通りは、まるでありません。シーンとして、海の底のようなしずけさです。
 小林君が、ヒョイと門をでますと、平野君のおうちの塀にピッタリ身をつけて、ひとりの男が立っているのに、気づきました。まるでヤモリのように、塀にくっついているのです。
「へんなやつだな。」と思って、じっとみつめていますと、男のほうでも、小林君に気づいて、ハッとしたように、いきなり、むこうへ歩いていきます。逃げていくのです。あやしいやつです。
 小林君は、すこし、あいだをおいて、その男のあとをつけました。夕やみのなかですから、おたがいのすがたも、ハッキリとは見わけられないほどで、尾行をしても、さほど、めだちません。

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