日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页

宇宙怪人-海底大战(02)

时间: 2021-10-02    进入日语论坛
核心提示: いや、そうではありません。しゅうねんぶかい怪物は、もっとおそろしい、いたずらをはじめたのです。 小林少年は、前のほうば
(单词翻译:双击或拖选)

 いや、そうではありません。しゅうねんぶかい怪物は、もっとおそろしい、いたずらをはじめたのです。
 小林少年は、前のほうばかり見ていましたが、その目のすみに、なにかしらモヤモヤと動くものが、感じられました。オヤッと思って、そのほうを見あげると、展望ガラスの天井に、うす黒い大きなものが、くっついていました。ひかりのほうばかりを見ていたので、そのうすぐらいところは、よく見わけられないのです。
 展望ガラスに、大きなタコが、すいついたのでしょうか。なんだか、そんなふうな、いやーな気持ちがしました。じっと見ていると、そのものが、だんだんハッキリしてきました。
 タコではありません、人間と同じぐらいの頭があります。その頭のかっこうが、どこか、鳥に似ているのです。ギョッとして、よく見ると、水かきのある大きな手が、ペッタリとガラスにすいついているではありませんか。小林君は、せなかに水をかけられたように、ゾーッとしました。助手の美少年も、それに気がついたのでしょう。あわてて、台をおりると、博士のほうにむいてさけびました。
「先生、たいへんです。あいつが、展望ガラスに、とりついています。」
 それを聞くと、博士も、いそいでガラスの下に来て、そのほうを見あげました。厚いガラスをへだてて、うすぐらい海の底で、虎井博士と宇宙怪人とが、にらみあったのです。怪物の、歯のない大きな口が、パクパクとうごいています。博士のわるぐちを言っているのかもしれません。それとも、ヘラヘラと笑っているのでしょうか。
「ちくしょう。いよいよ、さいごの手段だ。いまに、思いしらせてやるぞ。」
 博士は、くやしそうにどなって、運転席にもどりました。しかし、どうして、思いしらせるのでしょう。あいてが、潜航艇にしがみついてしまっては、手も足もない機械ですから、はらいおとすことも、どうすることもできません。怪物は、うまい戦法をとってきたものです。
 ところが、虎井博士は、こういうさいにつかうために、さいごの武器を用意していました。さすがは天才発明家です。あらゆるばあいが考えてあったのです。
 小林君が、こんどは、どんなことがおこるのかと、ドキドキしてみていますと、また、シューッという、はげしい音がしました。へさきのほうから、サーッと、まっ黒なものが、とびだしました。そして、それが、まるでポンプが水を出すように、いつまでもつづいているのです。発射されたのは、おびただしい、まっくろな液体だったのです。
 その液体は、発射されて、しばらくすると、モヤモヤと黒雲のように、海水の中にひろがりました。(てい)は、その黒雲のまっただなかへ、つきすすんでいくのです。つまり、潜航艇ぜんたいが、黒い液体につつまれてしまったのです。
 あとで聞いたのですが、この液体は、おそろしい猛毒を持っているのでした。黒雲のような中に、はいったさかなは、たちまち死んで、うきあがってしまうそうです。怪人も、艇にとりついていれば、その毒をすわないわけにはいきません。そうすれば、いくら星の世界の生きものでも、やっぱり毒にやられて、死なないまでも、逃げる力を、うしなってしまうにちがいありません。
 潜航艇は、もう動かなくなりました。黒雲の中に停止して、思うぞんぶん、怪人に毒液をすわせてやろうというわけです。
 展望ガラスの上にも、モクモクと、黒い煙のような毒液が、おおいかかってきました。そのために、あたりは、まっくらになり、もう、なにも見えません。ガラスにとりついていた怪人のすがたも、消えてしまいました。黒い液体のために、見えなくなったのかもしれません。それとも、ガラスを、はなれて、逃げだしたのでしょうか。小林君は、まるで、爆弾の煙につつまれたような、なんともいえぬおそろしさに、からだを石のように、かたくして、立ちつくしていました。
 しかし、やがて、黒雲のような毒液は、すこしずつ、すこしずつ、うすく、なってきました。海の中へ、ひろがっていくからです。今まで、まくをしめたように、見えなかったヘッドライトのひかりがボンヤリと見えてきました。それが、みるみる、明かるくなっていくのです。
 しばらくして、展望ガラスから、そとのけしきが見えるようになるのをまって、小林君は、あたりをながめました。虎井博士も、そこへ来て、怪人のすがたを、さがしもとめました。
 しかし、いくら見まわしても、あのいやらしいすがたは、まるで、とけてでもしまったように、どこにも、見あたらないのでした。
 虎井博士は、潜航艇を動かして、そのへんの海の底を、くまなくしらべましたが、どうしても見つかりません。なにしろ、あいては星の世界の怪物のことですから、地球の動物なら、たちまち死んでしまうような毒薬にも、へいきなのかもしれません。潜航艇が黒い液体につつまれて、じっと動かないでいるあいだに、怪人は水面にうきあがり、コウモリのはねをひろげて、空たかく逃げさってしまったのでしょう。

轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

热门TAG: