「僕の曾おばあちゃん、は、耳が悪いけど僕にとって、大切な人です、大好きな、お爺ちゃんや、僕が生まれたのも、曾おばあちゃん、のお陰だから、恩返しに、小遣いを貯めて、百歳の誕生日に、百本のローソクを立てた、大きなケーキを贈って喜ばしてあげたい」、との真剣な説明に大きな拍手が会場から起きました。
考えてみると、確かに康祐の言うように、お母さんは私を含む五人の子供と、十三人の孫、そして、二十七人の曾孫にとって大切な人だと思います、何故ならもし、お母さんが生まれていなければ、誰もこの世に生まれなかったからです。
核家族化により、親族を敬う気持ちが希薄になりがちですが、文化祭を通じ、改めて幼い孫にその大切さを教えられた気持ちでした。
五年後の誕生日、その時は、康祐は中学生になります。
どうかお母さんも、身体を大切にして、康祐の楽しい夢を叶えさしてください。