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「絆」

时间: 2017-08-30    进入日语论坛
核心提示: 都会の真ん中で子育てするカルガモ一家が最初に話題になったちょうどその頃、我が家は子育ての真っただ中にあった。 当時、長
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 都会の真ん中で子育てするカルガモ一家が最初に話題になったちょうどその頃、我が家は子育ての真っただ中にあった。
 当時、長女は幼稚園の年長組。しかし、僅か五歳という若さで、すでに彼女の下には、四歳、三歳、一歳の妹達と生後間もない弟、合計四人がいた。
 ところが五人の幼い子がいながら、母親である私は車の免許を持っていなかったので、当然、長女の登園には下の四人の妹弟たちも引き連れて行かなければならなかった。
 そこで毎朝、私は長男を背負い、四女と三女をベビーカーに乗せると、長女と二女をベビーカの両側に立たせ、しっかりと手押しの棒を握らせ、それからゆっくりとベビーカーを押し幼稚園に向かった。
 大人の足なら十分もかからぬ距離であったが、この状態での歩行である。優に二~三十分は掛かっていたように思う。
 母親を中心に、幼子達がヨチヨチ、テクテク。その光景はまさにニュースで放映されていたカルガモ一家のお散歩風景さながら。
 少子化が進む近年、このスタイルで街並みを歩いていれば、人目につかぬはずがない。行き交う人々からよく声を掛けられた。その中で、特に多かったのが、
「えっ?! この子たち、みんなあなたのお子さん?」
「あら、たいへんね」
「お母さん、よく頑張ったわね」
という驚きの声。
それでも別れ際に、
「今は、たいへんだけど、将来は楽しみよ」
「皆、きっと親孝行してくれますよ」
「子どもは宝。子育て頑張ってね」
と笑顔とともに励ましのエールを沢山戴いた。
正直、自分の時間も無い程忙しく育児に明け暮れていた時は、一日も早くこの子ども達から解放されたいと願うこともあった。
しかしあれから十数年の月日が流れ、子ども達も親の手を必要としなくなった今、その当時を振り返るとなぜか妙に懐かしく感じられる。
思えば、子ども達に囲まれて過ごす日々、それは何と贅沢で幸せな時間(とき)であったか──。後になって悟るその恵み----。その価値の大きさ----。
さて、子育てもいよいよ終盤戦。これからは、未来に向かって羽ばたいていく五人の子ども達の後ろ姿を見守りながら生きていく人生となるのだろう。
それでも私は、あの頃の子ども達との絆が今も、またこれからもずっとずっと変わることなく結ばれていくことを心から祈っている。
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