昔サラリーマン時代、どんなに誘われても断り続けたゴルフ。それが今では、時間を見つけては打ちっ放しに行くまでになったのです。このゴルフ生活…ひょんなことがきっかけでした。
それは、幼稚園に通う息子と僕と父(ジジ)と親子三代で出かけた時のことです。そこで息子に「ある疑問」が生まれました。
『ジジはぼくのおじいちゃんだけど、パパのおじいちゃん??』というのです。どうやら息子にとって「ジジ(祖父)と僕(父)」の関係が今ひとつわからないようなのです。
確かにパパ、ママは理解できても祖父、祖母の理解は難しいのだろうなと思いながらも『ジジはパパのパパなんだよ』と答えると、息子は不思議な顔をして『ウソだよ。ジジはパパのパパじゃないよ』というのです。
やはり子供にとって少し難しい話しに感じるのかなと思っていると
『パパはいつもボクと手を繋いでくれるのに、ジジはパパと手を繋いでくれないじゃない?ジジとパパが親子なら、なんでボクみたいに手を繋がないの?親子だったら繋いでよ!』と半泣きになっているのです。
息子にとって「親子は手を繋ぐもの」と感じたらしいのです。
息子の泣き顔と孫の言葉に恥ずかしながらも僕と父は手を繋ぎました。何十年も繋いでなかったその手は、ゴツゴツした父の手からシワシワのおじいさんの手になっていました。不思議と涙が出て来ました。元気で頑固な父も本当におじいさんになってしまったのだと感じました。そしてこれから先、少しでも父と一緒に過ごしたいと感じたのです。お酒も飲めない僕にとって、これから父と楽しく時間を過ごせるもの…。それがゴルフだったのです。
今では、一緒にラウンドに出るのが楽しみです。力(飛距離)では勝てるのですが、あのシワシワの手からでるミラクルショットには敵いません。今の僕の目標は『打倒!父(ジジ)』です。
こんな素敵な目標ときっかけをくれた息子に感謝です。
そして、いつか息子に『打倒!父』と言われるようになりたいものです。