思わず「もしもし・・・」と言ってしまい、娘だとわかると黙ってしまった私に、
「あっ、お母さんだ! 元気ですかー?」と答えた娘。
「元気だよ~。」とだけ言ったあとは、涙が溢れて来てしゃべれなかった私でした。
待ちに待った退院の日、主人の実家に娘を迎えに行き、玄関のドアを開けたとたん、
「うわ~ん!」と泣きながら抱きついてきた娘に、感極まってもらい泣きの私でした。
今では家を出て社会人として働く娘ですが、あの時の事ははっきりと覚えているらしく、
「私も幼いころから苦労をしていたのね。」なんて笑って話します。
母として、幼い娘に切ない思いをさせてしまった「泣き笑いの思い出」ではあります。