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» 正文
サーカスの少年(2)
时间:
2022-11-03
进入日语论坛
核心提示: おじいさんは、そういって、街まちの遠とおくの空そらを見みやりました。あちらには、金色こんじきの雲くもが、どこかの高たか
(单词翻译:双击或拖选)
おじいさんは、そういって、
街
まち
の
遠
とお
くの
空
そら
を
見
み
やりました。あちらには、
金色
こんじき
の
雲
くも
が、どこかの
高
たか
いビルディングの
屋根
やね
に、ひっかかっているように、じっとしていました。
少年
しょうねん
は、
家
うち
へ
帰
かえ
って、
小
ちい
さなガラスのびんに
水
みず
をいれて、
花
はな
をさして、
窓
まど
の
際
きわ
にのせておきました。
貧乏
びんぼう
な、
小
ちい
さな
家
うち
でありましたから、この
花
はな
だけが、
光
ひか
って
見
み
えたのであります。そして、
花
はな
からは、いい
香
にお
いが、
家
うち
じゅういっぱいにただよいました。
少年
しょうねん
のすみかは、
町裏
まちうら
の
狭
せま
い
路地
ろじ
でありましたから、
平常
ふだん
は、はちや、ちょうなどはめったに
飛
と
んできたことがありません。それだのに、この
花
はな
があるばかりに、どこからか、一ぴきのはちが
飛
と
んできて、それにとまりました。
少年
しょうねん
は、だまって、はちがみつを
吸
す
うのを
見
み
ていました。そのうちに、もう
甘
あま
いみつが、たくさんになかったとみえて、はちは、さも
名残惜
なごりお
しそうに、
花
はな
のまわりを二、三べんも
飛
と
んでいましたが、
途
みち
を
迷
まよ
って、
家
うち
の
内
なか
へはいり、あちらの
障子
しょうじ
につき
当
あ
たって、そこで、ブンブン
羽
は
ばたきをしたのです。
「ばかだな。なぜこんなところへきて、
花
はな
を
探
さが
すのだ。もっと
郊外
こうがい
の
方
ほう
へ
飛
と
んでゆけば、
広
ひろ
い
野原
のはら
や、
圃
はたけ
があるじゃないか。そして、そこには、いろいろの
花
はな
が
咲
さ
いているだろう。……そんなことを、このはちは
知
し
らないのかな。」
少年
しょうねん
は、
障子
しょうじ
にとまって、
出途
でみち
を
失
うしな
い、
困
こま
っているはちを
見
み
ながら、いろいろのことを
空想
くうそう
しました。
これが、
他
た
の
日
ひ
であったら、あるいは、このはちを
殺
ころ
したかもしれません。しかし、いまは、そんな、
残酷
ざんこく
な
心持
こころも
ちにはなれなかったのです。
少年
しょうねん
は、
障子
しょうじ
を
開
あ
けて、うちわで、はちをあおって、
逃
に
がしてやりました。
「そうだな、
美
うつく
しい、やさしい
娘
むすめ
さんかもしれない。」と、アイスクリーム
売
う
りのおじいさんがいったのが、
頭
あたま
に
浮
う
かびますと、
彼
かれ
は、
家出
いえで
してわからなくなった、
一人
ひとり
の
姉
あね
のことを
思
おも
わずにはいられなかったのでした。
「おれも、これから
広
ひろ
い
世
よ
の
中
なか
へ
出
で
て、
姉
ねえ
さんを
探
さが
してこよう。そうしたら、お
母
かあ
さんも、お
喜
よろこ
びなさるだろう。」
少年
しょうねん
は、
白
しろ
い
花
はな
を
見
み
つめているうちに、こう
決心
けっしん
しました。このとき、
不思議
ふしぎ
にも
白
しろ
い
花
はな
は、ポタリと
音
おと
をたてて、
枝
えだ
をはなれて、
下
した
に
落
お
ちたのでした。
* * * * *
それから、二、三
年
ねん
もたった、
後
のち
のことです。
少年
しょうねん
は、あるサーカス
団
だん
に
加
くわ
わって、
諸国
しょこく
を
流浪
るろう
していました。
自分
じぶん
の
姉
あね
が、サーカス
団
だん
に
加
くわ
わっているようなうわさを
聞
き
いたからでもありました。
サーカスの一
座
ざ
は、あるときは
西
にし
に、あるときは
東
ひがし
に、ところ
定
さだ
めず、
興行
こうぎょう
をつづけて
歩
ある
きました。
真夏
まなつ
の
空
そら
に、
高
たか
いテントを
張
は
って、あぶない
芸当
げいとう
を
演
えん
じたのです。
少年
しょうねん
は、
綱渡
つなわた
りをしたり、さおの
上
うえ
で
逆立
さかだ
ちをしたり、いろいろの
軽業
かるわざ
をするようになるまでは、どれほど、つらいめをみたかしれません。
打
う
たれたこともあれば、
食物
しょくもつ
をへらされたこともあれば、
蹴
け
られたこともありました。
彼
かれ
は、いくたび
泣
な
いたかしれなかった。しかし、そのたびに、もし、ねえさんが、やはり、こうしたサーカスの
中
なか
に、はいっているなら、
自分
じぶん
と
同
おな
じ
苦
くる
しみを
受
う
けたであろうと
思
おも
って、
我慢
がまん
したのでありました。
けれど、いつになったら、
自分
じぶん
の
探
たず
ねている
姉
あね
にめぐりあわれるか、わからなかった。また、いつになったら、この
苦
くる
しみからのがれて、
幸福
こうふく
の
日
ひ
を
送
おく
られるかわからなかった。
彼
かれ
は、そう
思
おも
うと、
憤然
ふんぜん
として、すきを
見
み
て、このサーカス
団
だん
から
逃
に
げ
出
だ
そうと
苦心
くしん
したのであります。
ある
朝
あさ
のこと、すこしの
油断
ゆだん
を
見
み
はからって、
彼
かれ
は、一
座
ざ
から
逃
に
げ
出
だ
しました。そして、どこというあてもなく、ただ
遠方
えんぽう
へと、
足
あし
に
委
まか
せて
走
はし
ったのです。うしろを
振
ふ
り
向
む
き
振
ふ
り
向
む
き、だれか
追
お
ってきはしないかと、
気
き
づかいました。ついに、その
日
ひ
の
昼過
ひるす
ぎのころ、
名
な
も
知
し
らない、
野原
のはら
のはてにたどりついて、どっかりと
草
くさ
の
上
うえ
に
倒
たお
れて、
疲
つか
れきった
体
からだ
を
投
な
げ
出
だ
したのでした。
頭
あたま
をめぐらしたけれど、だれも、ここまで
追
お
ってくるようすはなかった。
少年
しょうねん
は、いまごろ
自分
じぶん
が
見
み
えなくなったので、一
座
ざ
では
騒
さわ
いでいるだろうと
思
おも
いました。このとき、すぐかたわらで、ブーン、ブーンとせわしそうな
鳴
な
り
音
おと
がしました。
見
み
ると、一ぴきのはちが、のばらの
花
はな
に
止
と
まろうとして、くもの
巣
す
にかかって、もだえているのでした。
彼
かれ
は、それを
見
み
ているうちに、いつか
葬式
そうしき
の
自動車
じどうしゃ
から
落
お
ちた
花
はな
を
拾
ひろ
ってびんにさしたとき、はちがたずねてきたことを
思
おも
い
出
だ
しました。
自分
じぶん
は、なぜこんな
花
はな
などにやってこずに、
広
ひろ
い
野原
のはら
へゆかないのだろう? そうすれば、
甘
あま
い
新鮮
しんせん
なみつがたくさんあって、
自由
じゆう
にそれが
取
と
られるのにと
思
おも
ったことがあったが、いま、
広
ひろ
い
野原
のはら
も、
広
ひろ
い
世間
せけん
も、
危険
きけん
なしに
渡
わた
られないことを
感
かん
じたのでした。
彼
かれ
は、はちを
救
すく
ってやりました。
そこから、さらに
歩
ある
いて、
海岸
かいがん
の
方
ほう
へ
出
で
ますと、
人々
ひとびと
が
集
あつ
まって、
高
たか
い
絶壁
ぜっぺき
の
上
うえ
を
指
ゆび
さして
話
はなし
をしていました。
聞
き
けば、
海賊
かいぞく
が、あの
崖
がけ
の
上
うえ
に、なにか
宝
たから
を
隠
かく
しているということであるが、だれも、そこへ
取
と
りにゆかれないというのでした。
「
私
わたし
が
上
あ
がります。」と、
少年
しょうねん
はいいました。
軽業
かるわざ
をしていた、
鍛
きた
えられた
体
からだ
は、やすやすと
崖
がけ
を
登
のぼ
って、
隠
かく
してあった、
宝物
たからもの
の
包
つつ
みを
持
も
ってきました。
村
むら
の
人々
ひとびと
は
集
あつ
まって、
少年
しょうねん
の
勇気
ゆうき
をほめそやしました。すると
村長
そんちょう
らしい
老人
ろうじん
が、「おまえさんが、いままで
受
う
けたつらい
修行
しゅぎょう
のおかげで、あの
高
たか
い
崖
がけ
に
登
のぼ
れたのだから、その
宝物
たからもの
は、だれのものでもない、おまえさんのものだ。」といいました。この
正
ただ
しい
裁判
さいばん
によって、はじめて、
少年
しょうねん
の
運命
うんめい
は、
美
うつく
しく、
花
はな
のように
開
ひら
けたのでした。
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