英语
韩语
法语
德语
西班牙语
意大利语
阿拉伯语
葡萄牙语
越南语
俄语
芬兰语
泰语
丹麦语
对外汉语
日语学习网
TAG标签
收藏本站
网站地图
RSS订阅
TAG列表
关键字列表
日语词典
日语翻译
首页
日语入门
高考日语
日语听力
日语口语
日语阅读
日语词汇
日语语法
日语考试
走进日本
日语歌曲
日语下载
日语背单词
搜索
搜索
热门标签
日本名家名篇
日语名篇
作品合集
分享到:
日语童话故事
日语笑话
日语文章阅读
日语新闻
300篇精选中日文对照阅读
日语励志名言
日本作家简介
三行情书
緋色の研究(血字的研究)
四つの署名(四签名)
バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬)
恐怖の谷(恐怖谷)
シャーロック・ホームズの冒険(冒险史)
シャーロック・ホームズの回想(回忆录)
ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记)
鴨川食堂(鸭川食堂)
ABC殺人事件(ABC谋杀案)
三体
失われた世界(失落的世界)
日语精彩阅读
日文函电实例
精彩日文晨读
日语阅读短文
日本名家名篇
日剧台词脚本
《论语》中日对照详解
中日对照阅读
日文古典名著
名作のあらすじ
商务日语写作模版
日本民间故事
日语误用例解
日语文章书写要点
日本中小学生作文集
中国百科(日语版)
面接官によく聞かれる33の質問
日语随笔
天声人语
宮沢賢治童話集
日语随笔集
日本語常用文例
日语泛读资料
美しい言葉
日本の昔話
日语作文范文
从日本中小学课本学日文
世界童话寓言日文版
一个日本人的趣味旅行
《孟子》中日对照
魯迅作品集(日本語)
世界の昔話
初级作文
生活场境日语
時候の挨拶
グリム童話
成語故事
日语现代诗
お手紙文例集
川柳
小川未明童話集
ハリー・ポッター
返回首页
当前位置:
首页
»
日语阅读
»
小川未明童話集
» 正文
トム吉と宝石(2)
时间:
2022-11-28
进入日语论坛
核心提示:ある日ひのことでした。二人ふたりが、並ならんで道みちを歩あるいていると、ふいに、若者わかものは立たち止どまって、つまさき
(单词翻译:双击或拖选)
ある
日
ひ
のことでした。
二人
ふたり
が、
並
なら
んで
道
みち
を
歩
ある
いていると、ふいに、
若者
わかもの
は
立
た
ち
止
ど
まって、つまさきで
砂
すな
をかき、
砂
すな
の
中
なか
から、なにか
小
ちい
さい
石
いし
ころのようなものを
拾
ひろ
いあげました。
「こんなものを
見
み
つけたが、なんだろう?」
と、
若者
わかもの
は、それを
手
て
の
上
うえ
にころがして、ながめていました。
青
あお
みがかった、
虫
むし
の
形
かたち
をした
石
いし
です。その
石
いし
に
光
ひか
るものが
彫
ほ
り
込
こ
んであって、
端
はし
のところに、
糸
いと
の
通
とお
りそうな
小
ちい
さな
穴
あな
があいていました。
「きっと、ここを
通
とお
った
人
ひと
が
落
お
としたものだろうが、なににしたものかな。」
と、
若者
わかもの
は、
頭
あたま
をかしげていました。
「こうして、
自分
じぶん
の
目
め
にはいったのだから、
捨
す
てずに、
記念
きねん
として
持
も
ってゆこうか。」
と、
若者
わかもの
は、
青
あお
い
石
いし
を
掌
てのひら
の
中
なか
でころがしながら、
朗
ほが
らかに
笑
わら
いました。
「どれ、どんなものを
拾
ひろ
ったのですか。」
と、トム
吉
きち
は、
若者
わかもの
の
拾
ひろ
った
青
あお
い
石
いし
を
見
み
せてもらいました。よく
見
み
ると、それは、また、すばらしいものです。トム
吉
きち
は、
見
み
ているうちにほしくなりました。
自分
じぶん
の
持
も
っているものなら、なんでもやって、
代
か
えてもらいたかったのです。それほどすばらしい
品
しな
でした。しかし、トム
吉
きち
は、
驚
おどろ
きの
色
いろ
を
顔
かお
に
出
だ
すまいとしました。これは、
宝石商
ほうせきしょう
の
店
みせ
に
使
つか
われている
時分
じぶん
の
癖
くせ
が
出
で
たのです。そして、
心
こころ
の
中
なか
で、どうかしてごまかして、
自分
じぶん
のものにすることはできないものかと
思
おも
っていました。
「
小
ちい
さい
穴
あな
があいているが、なににしたものでしょうね。」
と、
若者
わかもの
は、そんなたいしたものとは
知
し
るはずがなく、こう
問
と
いました。
「さあ……。」といって、トム
吉
きち
は、
口
くち
ごもりました。そして、
胸
むね
の
中
うち
では、なぜこの
石
いし
がはやくおれの
目
め
に
見
み
つからなかったろうというくやしさでいっぱいでした。
この
青
あお
みがかった
穴
あな
のあいている
石
いし
は、
太古
たいこ
の
曲玉
まがたま
であって、
光
ひか
るのは、ダイヤモンドでありました。トム
吉
きち
は、
宝石商
ほうせきしょう
の
店
みせ
にいる
間
あいだ
に、これと
同
おな
じものを一
度
ど
見
み
たことがあります。そして、それが
驚
おどろ
くほど
高価
こうか
に
取
と
り
引
ひ
きされたのを
記憶
きおく
していました。いま、この
珍貴
ちんき
な
曲玉
まがたま
が、
砂漠
さばく
の
中
なか
で
見
み
つかったというのは、
昔
むかし
、
隊商
たいしょう
の
群
む
れが、ここを
往来
おうらい
したからです。
「これが、おれのものだったら、どんなに
大金持
おおがねも
ちになれるだろう……。」と、トム
吉
きち
は、
残念
ざんねん
がりました。
彼
かれ
は、
若者
わかもの
が、この
石
いし
の
値打
ねう
ちを
知
し
らないのを
幸
さいわ
いに、この
砂漠
さばく
の
中
なか
を
旅
たび
する
間
あいだ
に、どうかして、
自分
じぶん
のものとする
工夫
くふう
はないかと
思
おも
ったので、わざと
平気
へいき
な
顔
かお
つきをして、
「ボタンにしては、あまりお
粗末
そまつ
なものですね。どうせ、
土人
どじん
の
子供
こども
が
頸
くび
にかけたものかもしれません。」
こういって、
若者
わかもの
の
手
て
に
返
かえ
しました。
快活
かいかつ
な
若者
わかもの
は、
荷物
にもつ
のひもをほぐして
糸
いと
を
造
つく
り、
曲玉
まがたま
に
通
とお
して、
道化半分
どうけはんぶん
に、
自分
じぶん
の
頸
くび
にかけて
歩
ある
きました。そして、いつかその
石
いし
のことなど
忘
わす
れて、なにかほかの
話
はなし
に
興
きょう
がって、
笑
わら
っていました。
ひとり、トム
吉
きち
は、
若者
わかもの
の
頸
くび
にかかった
曲玉
まがたま
が
歩
ある
くたびに
揺
ゆ
れるのを
見
み
たり、ダイヤモンドが
長
なが
い
間
あいだ
砂
すな
にうもれて、いくぶん
曇
くも
っているけれど、みがけば、どんなにでも
光
ひか
るのだと
思
おも
うと、そのほうに
気
き
をとられて、ぼんやりと、あいづちを
打
う
つだけで、いままでのように、
話
はなし
に
実
み
がはいりませんでした。
それよりか、ただ、トム
吉
きち
は、
「どんなようにいったら、うまくだまして、あの
曲玉
まがたま
を
自分
じぶん
のものにすることができるだろう。」
と、
考
かんが
えていました。
トム
吉
きち
は、
渺々
びょうびょう
とした
砂漠
さばく
の
上
うえ
に、あらわれた
白
しろ
い
雲
くも
を
仰
あお
ぎながら、
「
人間
にんげん
の
運命
うんめい
なんて、わからないものだ。いま
二人
ふたり
は、こうして
同
おな
じように
貧乏
びんぼう
をしているが、これから、あちらの
町
まち
へ
着
つ
いて、あの
曲玉
まがたま
が、
宝石商
ほうせきしょう
に
売
う
られたら、そのときから、この
男
おとこ
は、もう
貧乏人
びんぼうにん
でなく、
大金持
おおがねも
ちになれるのだ。そして、
自分
じぶん
は、やはり、このままの
姿
すがた
であろう。」
と、
思
おも
ったのでありました。
そのうちに、
日数
にっすう
がたって、
砂漠
さばく
も
通
とお
りすぎてしまいました。ある
日
ひ
の
晩方
ばんがた
、
二人
ふたり
は、
前方
ぜんぽう
に、
紫色
むらさきいろ
の
海
うみ
を
見
み
たのであります。
「あ、
海
うみ
だ!」
「
海
うみ
だ!」
二人
ふたり
は、
同時
どうじ
に
叫
さけ
びました。
赤
あか
い
夕日
ゆうひ
は、ちょうど
波間
なみま
に
沈
しず
もうとしています。
二人
ふたり
は、
遠
とお
く
歩
ある
いてきた
道
みち
をかえり
見
み
ながら、
岩
いわ
の
上
うえ
に
腰
こし
を
下
お
ろして
休
やす
みました。
押
お
し
寄
よ
せる
波
なみ
が、
足
あし
もとに
砕
くだ
けて、
引
ひ
き
返
かえ
しては、また
押
お
し
寄
よ
せているのです。
トム
吉
きち
にも、また、
若者自身
わかものじしん
にも、おそらくわからなかったことであったろうが、
若者
わかもの
は
頸
くび
にかけた
糸
いと
をいつのまにかはずして、
人
ひと
さし
指
ゆび
にはめて、くるくるとまわしていました。そして、トム
吉
きち
が、はっと
思
おも
ったしゅんかんに、
糸
いと
は
指
ゆび
からはなれて、
曲玉
まがたま
は、
波
なみ
の
中
なか
に
落
お
ちて
呑
の
み
込
こ
まれてしまいました。
若者
わかもの
は、そんなことには
気
き
にもとめずに、
口笛
くちぶえ
を
鳴
な
らして、このかぎりない
美
うつく
しい
景色
けしき
に
見
み
とれていましたが、トム
吉
きち
は、
失望
しつぼう
と
悔恨
かいこん
とくやしさとで、
顔
かお
の
色
いろ
は、すっかり
青
あお
ざめていました。
翌日
よくじつ
、ここまで
道
みち
づれになってきた
二人
ふたり
も、いよいよ
別
わか
れなければなりませんでした。
若者
わかもの
は、トム
吉
きち
に
向
む
かって、
「もし、
私
わたし
が、
成功
せいこう
をして
大金持
おおがねも
ちになったら、きっとあなたの
町
まち
へたずねてゆきます。そして、あなたを、お
助
たす
けいたします。どうか、お
達者
たっしゃ
でいてください。」
といって、
堅
かた
く、その
手
て
を
握
にぎ
りました。そして、
右
みぎ
と
左
ひだり
に、
別
わか
れてゆきました。
トム
吉
きち
は、
立
た
ち
止
ど
まって、だんだんに
遠
とお
ざかってゆく
若者
わかもの
のうしろ
姿
すがた
を
見送
みおく
っていましたが、まったくその
姿
すがた
が
見
み
えなくなると、そこに
身
み
を
投
な
げ
出
だ
して、すすり
泣
な
きをはじめました。
「なんて、おれは、あのとき、あさましい
考
かんが
えを
起
お
こしたのだろう、もし、
正直
しょうじき
だったら、そして、
自分
じぶん
が
骨
ほね
をおって、あの
宝石
ほうせき
を
高
たか
く
売
う
ってやったら、あの
男
おとこ
は、
思
おも
いがけないもうけに
喜
よろこ
んで、
半分
はんぶん
はお
金
かね
を
分
わ
けてくれたにちがいない。そうすれば、
二人
ふたり
とも
幸福
こうふく
で、いまごろは、
楽
たの
しい
旅
たび
をつづけていたであろう……。」
と、
後悔
こうかい
しました。トム
吉
きち
は、しばらくしてから、
立
た
ち
上
あ
がりました。
「これからは、いつでも
正直
しょうじき
にして、
自分
じぶん
だけもうけようなどとは
考
かんが
えまい。そうだ、おれには、やさしい
姉
ねえ
さんがあった。
町
まち
へ
帰
かえ
ったら、
姉
ねえ
さんのためにつくそう……。」
と、トム
吉
きち
は、
志
こころざ
す
町
まち
の
方
ほう
に
向
む
かって
歩
ある
いていきました。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%
热门TAG:
上一篇:
時計とよっちゃん(2)
下一篇:
長ぐつの話
收藏
挑错
推荐
打印
推荐内容
热点内容
宝石商(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
僕が大きくなるまで_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わない娘(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
不思議な鳥(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
町のお姫さま_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
蝋人形(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
老婆(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
森の暗き夜(3)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
论坛新贴