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2022-12-04
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核心提示:と、先生せんせいはいって、また一同どうをじろじろと見みまわしました。長吉ちょうきちは心こころのうちでどうか自分じぶんはの
(单词翻译:双击或拖选)
と、
先生
せんせい
はいって、また一
同
どう
をじろじろと
見
み
まわしました。
長吉
ちょうきち
は
心
こころ
のうちでどうか
自分
じぶん
はのがれてくれればいいがと、くびをすくめていました。
「
吉田
よしだ
さん、
出
で
て、
第
だい
二
番
ばん
めをお
書
か
きなさい。」
と、
先生
せんせい
はいいました。
長吉
ちょうきち
はやっと
自分
じぶん
でなかったので
安心
あんしん
しましたが、
吉田
よしだ
と
呼
よ
ばれた
生徒
せいと
と
自分
じぶん
とはわずかに二、三
人
にん
間
あいだ
を
隔
へだ
てているくらいでありましたから、なんとなく
脱
のが
れがたいような
気
き
がして
胸
むね
がどきどきいたしました。
吉田
よしだ
はぐずぐずしてすぐに
出
で
ていかなかったので、いっそう
長吉
ちょうきち
は
気
き
がいらいらして、もし
自分
じぶん
にあたったらどうしよう、このまえのときも
自分
じぶん
はできなかったのだから、きっとしかられるに
違
ちが
いがないと
気
き
をもんでいました。それでもついに
吉田
よしだ
は
出
で
てゆきました。そして
黒板
こくばん
に
答
こた
えを
書
か
きました。それは
滞
とどこお
りなくできていたので、
吉田
よしだ
の
顔
かお
は
華
はな
やいでうれしそうでありました。
「
今度
こんど
は……
第
だい
三
番
ばん
めを、
中村
なかむら
さん、
出
で
てお
書
か
きなさい。」
と、
俄然
がぜん
、
先生
せんせい
の
命令
めいれい
は、
長吉
ちょうきち
の
頭
あたま
の
上
うえ
に
落
お
ちたのであります。
彼
かれ
の
耳
みみ
は
焼
や
けるように
熱
あつ
くなって、
急
きゅう
に
血
ち
が
上
のぼ
って
顔
かお
は
赫々
かくかく
となりました。
彼
かれ
は
出
で
ても
書
か
けなかったから、いつまでもぐずぐずしていました。すると、
「さあ、
早
はや
くおいでなさい。あなたは、してこなかったのでしょう。このまえのときもしなかったじゃありませんか。」
と、
先生
せんせい
は、かんしゃくを
起
お
こしていいました。けれど
長吉
ちょうきち
は
下
した
を
向
む
いて、
黙
だま
っていてついに
出
で
なかったのです。
「よろしい。
今日
きょう
は
帰
かえ
ってはいけませんよ。
後
あと
にお
残
のこ
んなさい。」
と、
先生
せんせい
は
怒
おこ
った
声
こえ
でいいつけて
手帳
てちょう
になにか
書
か
き
入
い
れました。
長吉
ちょうきち
は、もうしかたがなかったのです。
心
こころ
のうちで
祈
いの
ったことがなんの
役
やく
にも
立
た
たなかったのです。そしてその
日
ひ
は、ほかの
生徒
せいと
らが
勇
いさ
んで
帰
かえ
ってしまったにかかわらず、
独
ひと
り
教室
きょうしつ
に
残
のこ
っていたのです。
広
ひろ
い
教場
きょうじょう
の
中
なか
に、ただ
自分
じぶん
ひとりぎりになると
急
きゅう
に
四辺
あたり
が
寒
さむ
く、わびしくなって
見
み
えました。いままでそこには
知
し
った
顔
かお
があったのが、まったく
空漠
くうばく
となって
机
つくえ
だけがならんでいるばかりです。そしてうす
濁
にご
ったように
曇
くも
ったガラス
窓
まど
をとおして
外
そと
を
見
み
ますと、
灰色
はいいろ
の
寒
さむ
そうな
空
そら
が
低
ひく
く
垂
た
れ
下
さ
がっていて、一
面
めん
に
下
した
には
雪
ゆき
が
積
つ
もっているのでした。
だんだん
時
とき
がたつに
従
したが
って、
長吉
ちょうきち
は
心細
こころぼそ
くなってきました。そして、いまごろお
母
かあ
さんは
自分
じぶん
の
帰
かえ
りが
遅
おそ
いからどんなに
心配
しんぱい
していなさるだろうと
思
おも
いますと、かえって
自分
じぶん
は
気
き
が
気
き
でなかったのです。そのとき、
寒
さむ
い
風
かぜ
に
吹
ふ
かれてどこからともなく、からすが一
羽
わ
飛
と
んできて、
窓
まど
ぎわに
立
た
っていたかきの
木
き
の
枯
か
れ
枝
えだ
に
止
と
まりました。そして
小
こ
くびをかしげてこちらをのぞいて、
「あほう、あほう。」
とあざけるようにないて、またいずこへとなく
飛
と
び
去
さ
ってしまいました。
長吉
ちょうきち
はもはや
胸
むね
の
中
うち
が
悲
かな
しみでいっぱいでしたから、これに
対
たい
して
怒
おこ
る
気
き
にもなれませんでした。
彼
かれ
はただ
母親
ははおや
がどう
思
おも
って
心配
しんぱい
なさっているだろうかと、そればかり
考
かんが
えていたのです。
からすが
飛
と
び
去
さ
った
後
のち
、まもなくすずめが二、三
羽
ば
やはり
同
おな
じ
枝
えだ
にきて
止
と
まって、
窓
まど
の
内側
うちがわ
をのぞくようにしてないていました。しかしそれは、なんとなく
哀
あわ
れな
長吉
ちょうきち
の
心
こころ
のうちを
知
し
って、それに
対
たい
して
同情
どうじょう
しているように
思
おも
われましたので、
長吉
ちょうきち
は
窓
まど
のきわへいって、すずめのほうに
顔
かお
を
寄
よ
せて、
「お
母
かあ
さんのところへいって、
私
わたし
は
今日
きょう
算術
さんじゅつ
ができなくて
残
のこ
されたからといっておくれ。」
と、
小声
こごえ
で
切
せつ
に
頼
たの
んだのでありました。すずめはさながらこの
依頼
たのみ
を
聞
き
き
分
わ
けたように、やがて
小声
こごえ
にないて、いずこへか
飛
と
び
去
さ
ってしまいました。するとほどなく
先生
せんせい
がこの
教場
きょうじょう
に
入
はい
ってきました。
長吉
ちょうきち
は
先生
せんせい
の
前
まえ
へ
呼
よ
び
出
だ
された。
「あなたは
勉強
べんきょう
しないんでしょう。
勉強
べんきょう
をしてわからない
道理
どうり
がない。」
と、
先生
せんせい
はいいました。
長吉
ちょうきち
は、いったいだれがこの
算術
さんじゅつ
の
法則
ほうそく
を
考
かんが
え
出
だ
して
作
つく
ったものか、よほどその
人
ひと
は
偉
えら
い
人
ひと
であると
同時
どうじ
に
迷惑
めいわく
なことを
考
かんが
えたものだ。それがために
自分
じぶん
は、こんなに
苦
くる
しまなければならぬのだと
思
おも
いました。
「
先生
せんせい
、あなたが
算術
さんじゅつ
というものをお
作
つく
りになったのですか。」
と、
長吉
ちょうきち
は
突然
とつぜん
、
先生
せんせい
に
問
と
いました。
先生
せんせい
は
驚
おどろ
いたというふうで、
「いいや、
私
わたし
が
作
つく
ったのではない、
前
まえ
からできていたのだ。」
と、
低
ひく
い
体
からだ
を
動
うご
かしながらいいました。
「
先生
せんせい
、なんでもうすこし
容易
たやす
く
道理
どうり
がわかるように、その
人
ひと
は
算術
さんじゅつ
を
作
つく
らなかったのでしょうか。
私
わたし
には、むやみに
暗誦
あんしょう
したり、
法則
ほうそく
を
覚
おぼ
えてしまうことができないのです。」
と
長吉
ちょうきち
は、
先生
せんせい
に
向
む
かって
訴
うった
えるごとくいいました。
「おまえばかりではない、みんながそれを
覚
おぼ
えて、りっぱにできるじゃないか。それをできないのは、やはりおまえが
勉強
べんきょう
せんからなんだ。」
と、
先生
せんせい
はかえって
長吉
ちょうきち
をしかりました。
長吉
ちょうきち
はやっと
免
ゆる
されてその
日
ひ
の
暮
く
れ
方
がた
学校
がっこう
の
門
もん
を
出
で
たのでありました。
彼
かれ
は
路
みち
を
歩
ある
きながら、
算術
さんじゅつ
や、
暗誦
あんしょう
などのない、すずめの
世界
せかい
やからすの
世界
せかい
がつくづく
恋
こい
しくうらやましかったのであります。そして、なんで
自分
じぶん
はすずめに
生
う
まれてこなかったろうかと
思
おも
いました。
彼
かれ
は
先刻
さっき
、
学校
がっこう
の
窓
まど
のところですずめに
向
む
かって、お
母
かあ
さんに
伝言
ことづけ
をしてくれるようにと
切
せつ
に
頼
たの
んだが、なにかいってくれたかしらと
思
おも
いながら
家
いえ
に
帰
かえ
ってきました。すると、
母親
ははおや
は、たいへんに
長吉
ちょうきち
の
帰
かえ
りが
遅
おそ
いので
心配
しんぱい
して
門口
かどぐち
の
雪
ゆき
の
上
うえ
に
立
た
って
待
ま
っていました。そして
我
わ
が
子
こ
の
顔
かお
を
見
み
ると、
「まあ、どうしてこんなに
遅
おそ
くなったのだ、
日
ひ
が
暮
く
れるじゃないか。」
と、
飛
と
び
立
た
つように
聞
き
きました。
長吉
ちょうきち
は、
心
こころ
の
中
うち
で、そんならあれほど
頼
たの
んだのに、すずめはなんにも、きてお
母
かあ
さんに
告
つ
げてくれなかったのかと
思
おも
い、つくづく
鳥
とり
などというものは
真
しん
につまらないものだ。やはり
人間
にんげん
ばかりがいちばん
偉
えら
いのだということを
感
かん
じたのであります。
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