英语
韩语
法语
德语
西班牙语
意大利语
阿拉伯语
葡萄牙语
越南语
俄语
芬兰语
泰语
丹麦语
对外汉语
日语学习网
TAG标签
收藏本站
网站地图
RSS订阅
TAG列表
关键字列表
日语词典
日语翻译
首页
日语入门
高考日语
日语听力
日语口语
日语阅读
日语词汇
日语语法
日语考试
走进日本
日语歌曲
日语下载
日语背单词
搜索
搜索
热门标签
日本名家名篇
日语名篇
作品合集
分享到:
日语童话故事
日语笑话
日语文章阅读
日语新闻
300篇精选中日文对照阅读
日语励志名言
日本作家简介
三行情书
緋色の研究(血字的研究)
四つの署名(四签名)
バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬)
恐怖の谷(恐怖谷)
シャーロック・ホームズの冒険(冒险史)
シャーロック・ホームズの回想(回忆录)
ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记)
鴨川食堂(鸭川食堂)
ABC殺人事件(ABC谋杀案)
三体
失われた世界(失落的世界)
日语精彩阅读
日文函电实例
精彩日文晨读
日语阅读短文
日本名家名篇
日剧台词脚本
《论语》中日对照详解
中日对照阅读
日文古典名著
名作のあらすじ
商务日语写作模版
日本民间故事
日语误用例解
日语文章书写要点
日本中小学生作文集
中国百科(日语版)
面接官によく聞かれる33の質問
日语随笔
天声人语
宮沢賢治童話集
日语随笔集
日本語常用文例
日语泛读资料
美しい言葉
日本の昔話
日语作文范文
从日本中小学课本学日文
世界童话寓言日文版
一个日本人的趣味旅行
《孟子》中日对照
魯迅作品集(日本語)
世界の昔話
初级作文
生活场境日语
時候の挨拶
グリム童話
成語故事
日语现代诗
お手紙文例集
川柳
小川未明童話集
ハリー・ポッター
返回首页
当前位置:
首页
»
日语阅读
»
小川未明童話集
» 正文
花と人の話(1)
时间:
2022-12-05
进入日语论坛
核心提示:花と人の話小川未明真紅まっかなアネモネが、花屋はなやの店みせに並ならべられてありました。同おなじ土つちから生うまれ出でた
(单词翻译:双击或拖选)
花と人の話
小川未明
真紅
まっか
なアネモネが、
花屋
はなや
の
店
みせ
に
並
なら
べられてありました。
同
おな
じ
土
つち
から
生
う
まれ
出
で
た、この
花
はな
は、いわば
兄弟
きょうだい
ともいうようなものでありました。そして、
大空
おおぞら
からもれる
春
はる
の
日
ひ
の
光
ひかり
を
受
う
けていましたが、いつまでもひとところに、いっしょにいられる
身
み
の
上
うえ
ではなかったのです。
やがて、たがいにはなればなれになって、
別
わか
れてしまわなければならなかった。そして、たがいの
身
み
の
上
うえ
を
知
し
ることもなく、
永久
えいきゅう
にふたたびあうことは、おそらくなかったのであります。
甲
こう
のアネモネの
鉢
はち
は、
赤
あか
い
色
いろ
の
素焼
すや
きでした。
乙
おつ
のアネモネの
植
う
わっている
鉢
はち
も、やはり
同
おな
じ
色
いろ
をしていました。
丙
へい
のアネモネの
鉢
はち
は、
黒
くろ
い
色
いろ
の
素焼
すや
きでありました。この三つの
鉢
はち
は
並
なら
んでいました。そして、あたりは
静
しず
かであって、ただ、
遠
とお
い
街
まち
の
角
かど
を
曲
ま
がる
荷車
にぐるま
のわだちの
音
おと
が、
夢
ゆめ
のように
流
なが
れて
聞
き
こえてくるばかりであります。
このとき、
甲
こう
のアネモネは、
「いまにも、だれかきて、
私
わたし
たちを
買
か
っていってしまうかもしれない。なんと
私
わたし
たちは、はかない
運命
うんめい
でしょう。
私
わたし
は、あの
黒
くろ
い、
広
ひろ
い、
圃
はたけ
がなつかしい。
昔
むかし
、みんなして、あの
圃
はたけ
の
中
なか
に
生
う
まれて
顔
かお
を
出
だ
したあの
時分
じぶん
が、いちばん
楽
たの
しかったと
思
おも
います。」といいました。
「ほんとうに、あの
時分
じぶん
が、いちばん
楽
たの
しかったですね。
風
かぜ
は
寒
さむ
かったけれど、
朝晩
あさばん
、
日
ひ
の
光
ひかり
は、
弱
よわ
く、
悲
かな
しかったけれど、そして
夜
よる
には、
霜
しも
が
降
ふ
って、
私
わたし
たちを
悩
なや
ましたけれど、やはり、あの
時分
じぶん
がいちばんよかったように
思
おも
います。」と、
丙
へい
のアネモネがいいました。
二つのアネモネの
話
はなし
を
黙
だま
って
聞
き
いていた、
乙
おつ
のアネモネは、
顔
かお
を
上
あ
げて、
「
私
わたし
たちは、どこへゆくでしょう。どうかかわいがってくれる
人
ひと
の
手
て
に
渡
わた
りたいものですね。おそらく、いっしょにはいられないでしょう。たとえ、もう二
度
ど
と
顔
かお
が
見
み
られなくても、おたがいにしあわせであればいいのです。けれど、みんなが
同
おな
じようにしあわせであることはできないでありましょう。」といいました。
そのうちに、
人
ひと
の
足音
あしおと
がしました。三つのアネモネは
黙
だま
ってしまいました。なんとなくおそろしいような、また
気
き
づかわれるような
気持
きも
ちがしたからです。それは、
美
うつく
しい
令嬢
れいじょう
たちでありました。ぜいたくなようすをしていました三
人
にん
の
令嬢
れいじょう
は、
店
みせ
さきに
立
た
って、そこにあるいろいろな
花
はな
の
上
うえ
に、
清
きよ
らかなりこうそうな
瞳
め
を
移
うつ
していました。
「あのリリーもいいことよ。」
一人
ひとり
の
令嬢
れいじょう
が、こういいますと、ほかの
一人
ひとり
は、
「わたし、カーネーションが
好
す
きよ。」と、
片
かた
すみにあった
淡紅色
たんこうしょく
の
花
はな
を
目指
めざ
していいました。
「アネモネにしましょうね、いま
咲
さ
きかかったばかりなのですもの。」と、三
人
にん
の
令嬢
れいじょう
の
中
なか
のいちばん
年上
としうえ
のがいいました。
すると、ほかの
二人
ふたり
は
妹
いもうと
たちでありましょう。みんなその
姉
ねえ
さんのいうことに
従
したが
いました。アネモネは、たがいに、
心
こころ
の
中
なか
で、このやさしい
令嬢
れいじょう
たちの
手
て
に
渡
わた
ることを
願
ねが
っていました。どんなにやさしく
取
と
り
扱
あつか
われ、またかわいがられるであろうと
思
おも
ったからです。
令嬢
れいじょう
の
一人
ひとり
は、
甲
こう
のアネモネを
取
と
り
上
あ
げました。
「どうぞ、これをくださいな。」といって、これを
買
か
いました。
甲
こう
のアネモネが
持
も
ち
運
はこ
び
去
さ
られるとき、あとの二つのアネモネは、
「さようなら。さようなら。」と、
見送
みおく
りながらいいました。そして
甲
こう
のアネモネが、どこへゆき、どんな
生活
せいかつ
をしたか、二つのアネモネは、
知
し
りませんでした。ただ、
甲
こう
のアネモネは、
幸福
こうふく
に
日
ひ
を
送
おく
るであろうと
想像
そうぞう
したのでした。
令嬢
れいじょう
たちは、アネモネを
家
いえ
に
持
も
ち
帰
かえ
りました。それはりっぱな
西洋館
せいようかん
でありました。
広
ひろ
い、
日
ひ
のよく
当
あ
たる
庭
にわ
があったけれど、そこにアネモネを
置
お
かず、ある一
室
しつ
の
内
うち
に
運
はこ
んで、ピアノの
置
お
いてあるそばの
台
だい
の
上
うえ
に、それを
置
お
きました。
室内
しつない
は
明
あか
るく、いろいろに
装飾
そうしょく
がしてありましたけれど、
日
ひ
の
光
ひかり
は、けっしてそこへは
差
さ
し
込
こ
まなかったのです。このことは、
花
はな
にとって、このうえのない
不幸
ふこう
でありました。
三
人
にん
の
令嬢
れいじょう
たちは、
今夜
こんや
、このへやで
音楽会
おんがくかい
を
開
ひら
く
相談
そうだん
をしていました。そして、あたりを
片
かた
づけたり、
額
がく
を
懸
か
け
換
か
えたり、いくつも
腰掛
こしか
けを
持
も
ってきたりしました。あたりの
片
かた
づけがすむと、
一人
ひとり
の
令嬢
れいじょう
は、アネモネのそばへやってきました、そして、つくづくと
花
はな
をながめていましたが、やがて
美
うつく
しい
顔
かお
を
花
はな
に
近
ちか
づけました。
花
はな
は、
接吻
せっぷん
してもらうことかと、うれしそうにふるえていましたが、そうではなかった。
「
姉
ねえ
さん、この
花
はな
には、ちっとも
香
にお
いがありませんのね?」
「そうよ、
香
か
のあるのは、ヒヤシンスなのよ。」すると、
妹
いもうと
は、テーブルの
上
うえ
にのせてあった
香水
こうすい
のびんをとりあげました。そして
惜
お
しげもなく、それをアネモネの
花
はな
といわず、
葉
は
といわず、
頭
あたま
からふりかけました。
花
はな
は、どんなにびっくりしたことでしょう。
「
姉
ねえ
ちゃん! なにするのよ、
花
はな
が
枯
か
れてしまってよ。」と、
一人
ひとり
の
令嬢
れいじょう
がいいました。
「だいじょうぶよ、
今晩
こんばん
だけは
枯
か
れはしないわ。」と、
妹
いもうと
はいって、三
人
にん
の
娘
むすめ
たちは、
声
こえ
をたてて
笑
わら
いました。
アネモネの
花
はな
は、その
夜
よ
の
華
はな
やかな
有
あ
り
様
さま
を
見
み
る
勇気
ゆうき
もなかったのです。
水
みず
ももらわなかったから、二、三
日
にち
して
枯
か
れてしまいました。
甲
こう
の
身
み
の
上
うえ
を
空想
くうそう
しながら、
花屋
はなや
の
店頭
みせさき
にあった
二鉢
ふたはち
のアネモネは、ある
日
ひ
、
大学生
だいがくせい
が、
前
まえ
に
立
た
って、
自分
じぶん
たちを
見
み
つめて
居
い
るのに
気
き
づきました。
「
日
ひ
あたりに
出
だ
してやって、一
日
にち
に二
度
ど
も
水
みず
をやればいいですか?」と、
大学生
だいがくせい
は、きいていました。なんという
気
き
のつく
学生
がくせい
だろうと、アネモネは
思
おも
いました。
「こんな
人
ひと
が、
私
わたし
をつれていったら、
私
わたし
は、
幸福
こうふく
だろう。」と、アネモネは
思
おも
ったのです。
大学生
だいがくせい
は、
乙
おつ
のアネモネを
買
か
ってゆきました。
「さようなら。ご
機嫌
ごきげん
よう。」と、
後
あと
に、ただひとり
残
のこ
された
丙
へい
のアネモネはいって、
乙
おつ
を
見送
みおく
りました。
大学生
だいがくせい
のへやは、じつに
乱雑
らんざつ
で、
書物
しょもつ
や
雑誌
ざっし
などが、
取
と
り
散
ち
らされてありました。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%
热门TAG:
上一篇:
はちの巣(2)
下一篇:
薔薇と巫女(4)
收藏
挑错
推荐
打印
推荐内容
热点内容
宝石商(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
僕が大きくなるまで_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わない娘(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
不思議な鳥(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
町のお姫さま_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
蝋人形(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
老婆(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
森の暗き夜(3)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
论坛新贴