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春がくる前
时间:
2022-12-06
进入日语论坛
核心提示:春がくる前小川未明さびしい野原のはらの中なかに一本ぽんの木立こだちがありました。見渡みわたすかぎり、あたりは、まだ一面め
(单词翻译:双击或拖选)
春がくる前
小川未明
さびしい
野原
のはら
の
中
なか
に一
本
ぽん
の
木立
こだち
がありました。
見渡
みわた
すかぎり、あたりは、まだ一
面
めん
に
真
ま
っ
白
しろ
に
雪
ゆき
が
積
つ
もっていました。そして、
寒
さむ
い
風
かぜ
が、
葉
は
の
落
お
ちつくしてしまった
枝
えだ
を
吹
ふ
くのよりほかに、
聞
き
こえるものもなかったのです。
木
き
は、こうして
毎日
まいにち
、
長
なが
い
寒
さむ
い
冬
ふゆ
の
間
あいだ
、さびしいのを
我慢
がまん
していました。それにつけても、
過
す
ぎ
去
さ
った
春
はる
、
夏
なつ
、
秋
あき
の
間
あいだ
のいろいろ
楽
たの
しかったこと、おもしろかったことを
思
おも
い
出
だ
していたのであります。
その
中
うち
でも、くびのまわりの
赤
あか
い
鳥
とり
が、
枝
えだ
に
巣
す
を
造
つく
って、三
羽
ば
の
雛
ひな
をかえして、三
羽
ば
の
雛
ひな
が
仲
なか
よく
枝
えだ
から
枝
えだ
へ
飛
と
びうつっていましたのを、
木
き
は
忘
わす
れることができませんでした。
「いまごろは、あの
親子
おやこ
の
鳥
とり
はどこへいったろう。さだめし
暖
あたた
かな
土地
とち
へいって、ああして、
楽
たの
しくさえずったり、
飛
と
びまわったりしているであろう。そして、また、こちらが
春
はる
になって
暖
あたた
かになったら、
忘
わす
れずにやってくるかもしれない。そのときは、もう三
羽
ば
とも
雛鳥
ひなどり
は、
大
おお
きくなっていることだろう。」と、
木
き
は
思
おも
いました。
こうして、
木立
こだち
は、
毎日
まいにち
、
風
かぜ
の
音
おと
を
聞
き
いて、
白
しろ
い
雲
くも
を
見
み
つめるよりほかになかったので、さびしく、
退屈
たいくつ
でなりませんでした。
「ああ、
早
はや
く
春
はる
がきてくれればいい。」と、
独
ひと
りで
野原
のはら
の
中
なか
で
脊伸
せの
びをして、あくびをしましても、だれもそばで
聞
き
いているものもなかったのです。
しかるに、ある
日
ひ
のこと、一
羽
わ
の
小
ちい
さなうぐいすがどこからか
飛
と
んできて、この
木
き
のこずえに
止
と
まりました。
木
き
は、さっそく、このうぐいすに
話
はな
しかけたのであります。
「うぐいすさん、
見
み
れば、まだおまえさんはお
若
わか
いが、この
寒
さむ
いのにどこへおゆきなさるのですか。そして、どこからおいでなさいました。」と、
木立
こだち
は、うぐいすに
問
と
うたのであります。
すると、
年
とし
こそ
幼
おさな
いが、りこうそうなうぐいすは、
木
き
のいうことを
頭
あたま
を
傾
かたむ
けて
聞
き
いていましたが、
「
私
わたし
は、あちらのふもとのやぶの
中
なか
からやってきました。
私
わたし
は、お
母
かあ
さんといっしょに、そのやぶの
中
なか
で
暮
く
らしました。いい
香
にお
いのする
花
はな
が
咲
さ
いていました。また
赤
あか
い
実
み
がなっていました。それは、いいところでした。
私
わたし
は、お
母
かあ
さんといっしょなら、けっしてよそへはゆきたいなどと
思
おも
うことはありません。
けれど、
平常
いつも
お
母
かあ
さんは、
私
わたし
に
向
む
かって、
町
まち
の
方
ほう
へいってはならない、おまえのようなよい
子
こ
がいったら、きっと
人間
にんげん
が
捕
つか
まえて、かごの
中
なか
に
入
い
れてしまうだろう。これまで、このやぶから
出
で
たもので、いくたり
人間
にんげん
に
捕
つか
まって
帰
かえ
ってこないものがあるかしれない。しかし
人間
にんげん
は
殺
ころ
すのではない。かえって、うまいものを
食
た
べさせ、
暖
あたた
かにして、ときには
水
みず
も
浴
あ
びさせてくれて、
大事
だいじ
にしてくれる。けれど、もう一
生
しょう
帰
かえ
ってくることができないのだから、
町
まち
の
方
ほう
へいってはならないといわれました。
私
わたし
は、なんだか
町
まち
を一
度
ど
見
み
たくてしかたがありません。たとえ、いくら
見
み
たくても、お
母
かあ
さんを
残
のこ
してゆく
気
き
は
起
お
こらなかったのです。
その
私
わたし
の
大事
だいじ
な、そして、このうえなく
私
わたし
をかわいがってくださいましたお
母
かあ
さんが、この
秋
あき
、
病気
びょうき
で
死
し
んでしまわれたのです。
私
わたし
は、
気
き
が
狂
くる
いそうでした。
毎日
まいにち
、
悲
かな
しくて
泣
な
きあかしました。そのうちに
冬
ふゆ
がきて
雪
ゆき
が
降
ふ
りました。しかし、
私
わたし
は、
長
なが
い
間
あいだ
棲
す
んだ、そのやぶを
離
はな
れる
気
き
はしなかったのですが、このごろになって、せめては、一
度
ど
なりと
町
まち
へいって、その
景色
けしき
をながめたり、また
私
わたし
どもの
仲間
なかま
の
生活
せいかつ
を
見
み
てきたいものだと
思
おも
って、いま、
旅立
たびだ
つ
途中
とちゅう
にあるのでございます。」と、
若
わか
いうぐいすは、
目
め
に
涙
なみだ
をためて
答
こた
えました。
木
き
は、しばらく、
黙
だま
って
聞
き
いていましたが、
「おまえさんは、
幼
おさな
いけれど、なかなかしっかりしていなさる。それなら、
町
まち
へいっても
人間
にんげん
に
捕
と
らえられるようなことはあるまいから、
見
み
てきなさるがいい。いくらお
友
とも
だちが、いい
生活
せいかつ
をしてもうらやみなさるな。
帰
かえ
りには、またきっと
立
た
ち
寄
よ
ってください。」と、
木
き
はいいました。
「そんなら、いってきます。」といって、
若
わか
いうぐいすは、
灰色
はいいろ
の
空
そら
をあちらへと、
町
まち
の
方
ほう
をさして
姿
すがた
を
消
け
してしまったのであります。
また、
木
き
は
独
ひと
りぼっちとなりました。
どこを
見
み
ても
真
ま
っ
白
しろ
な
雪
ゆき
が
積
つ
もっていました。そして、
絶
た
えず
寒
さむ
い
風
かぜ
が
吹
ふ
いて、
身震
みぶる
いせずにはいられなかったのです。
夜
よる
になると、
星
ほし
の
光
ひかり
がものすごく
頭
あたま
の
上
うえ
を
照
て
らしました。
明
あ
くる
日
ひ
から、
木
き
は、
幼
おさな
いうぐいすのことが
気
き
にかかってなりませんでした。
無事
ぶじ
でいようか、
人間
にんげん
に
捕
つか
まりはしないかと、
木
き
は
年
とし
をとっていましたので、いろいろのことが
案
あん
じられてなりませんでした。
うぐいすは、
町
まち
にいって、
高
たか
い
煙突
えんとつ
を
見
み
ました。
車
くるま
のゆくのを
見
み
ました。
火
ひ
の
見
み
やぐらを
見
み
ました。いろいろなものを
見
み
ました。そして、
垣根
かきね
や、
軒端
のきば
に
身
み
を
隠
かく
して、
仲間
なかま
のいる
家
うち
をのぞきました。すると
障子
しょうじ
のはまった
箱
はこ
の
中
なか
に
入
はい
って、
仲間
なかま
がうたっていました。けれど、その
箱
はこ
はばかに
狭
せま
く
窮屈
きゅうくつ
であったのです。なんだか、そのなき
声
ごえ
に、
聞
き
き
覚
おぼ
えがあったようでした。もう
気
き
が
詰
つ
まるように
感
かん
じて、そんなことをも
考
かんが
える
余裕
よゆう
もなく、ふたたび
野原
のはら
の
方
ほう
を
指
さ
して
飛
と
んできました。
「ただいま、
帰
かえ
りました。」といって、うぐいすは、
木立
こだち
に
止
と
まりました。
木
き
は、うぐいすの
帰
かえ
ってきたのを
喜
よろこ
んで、
「
町
まち
は、どんなでした。」と
聞
き
きました。
うぐいすは、これに
答
こた
えて、
「たとえ
町
まち
の
生活
せいかつ
がどんなによくても、
私
わたし
はやはり、お
母
かあ
さんと
暮
く
らした、
山
やま
の
生活
せいかつ
がいちばん
好
す
きです。」といいました。
うぐいすは、
山
やま
のやぶへ
帰
かえ
るときに、
一声
ひとこえ
いい
音色
ねいろ
を
出
だ
してなきました。
野原
のはら
も、
森
もり
も、
木立
こだち
はもちろんのこと、その
音色
ねいろ
に
耳
みみ
を
傾
かたむ
けました。そして、
彼
かれ
らは、一
時
じ
に
長
なが
い
眠
ねむ
りから
呼
さ
びさまされたように、
感心
かんしん
したのでありました。
二、三
日
にち
すると、
春
はる
が、この
野原
のはら
にも、
木立
こだち
にも、
森
もり
にもやってきたのです。
――一九二〇・一二作――
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