英语
韩语
法语
德语
西班牙语
意大利语
阿拉伯语
葡萄牙语
越南语
俄语
芬兰语
泰语
丹麦语
对外汉语
日语学习网
TAG标签
收藏本站
网站地图
RSS订阅
TAG列表
关键字列表
日语词典
日语翻译
首页
日语入门
高考日语
日语听力
日语口语
日语阅读
日语词汇
日语语法
日语考试
走进日本
日语歌曲
日语下载
日语背单词
搜索
搜索
热门标签
日本名家名篇
日语名篇
作品合集
分享到:
日语童话故事
日语笑话
日语文章阅读
日语新闻
300篇精选中日文对照阅读
日语励志名言
日本作家简介
三行情书
緋色の研究(血字的研究)
四つの署名(四签名)
バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬)
恐怖の谷(恐怖谷)
シャーロック・ホームズの冒険(冒险史)
シャーロック・ホームズの回想(回忆录)
ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记)
鴨川食堂(鸭川食堂)
ABC殺人事件(ABC谋杀案)
三体
失われた世界(失落的世界)
日语精彩阅读
日文函电实例
精彩日文晨读
日语阅读短文
日本名家名篇
日剧台词脚本
《论语》中日对照详解
中日对照阅读
日文古典名著
名作のあらすじ
商务日语写作模版
日本民间故事
日语误用例解
日语文章书写要点
日本中小学生作文集
中国百科(日语版)
面接官によく聞かれる33の質問
日语随笔
天声人语
宮沢賢治童話集
日语随笔集
日本語常用文例
日语泛读资料
美しい言葉
日本の昔話
日语作文范文
从日本中小学课本学日文
世界童话寓言日文版
一个日本人的趣味旅行
《孟子》中日对照
魯迅作品集(日本語)
世界の昔話
初级作文
生活场境日语
時候の挨拶
グリム童話
成語故事
日语现代诗
お手紙文例集
川柳
小川未明童話集
ハリー・ポッター
返回首页
当前位置:
首页
»
日语阅读
»
小川未明童話集
» 正文
春風の吹く町
时间:
2022-12-06
进入日语论坛
核心提示:春風の吹く町小川未明金きんさんは、幼おさない時分じぶんから、親方おやかたに育そだてられて、両親りょうしんを知しりませんで
(单词翻译:双击或拖选)
春風の吹く町
小川未明
金
きん
さんは、
幼
おさな
い
時分
じぶん
から、
親方
おやかた
に
育
そだ
てられて、
両親
りょうしん
を
知
し
りませんでした。らんの
花
はな
の
香
かお
る
南
みなみ
の
支那
しな
の
町
まち
を、
歩
ある
きまわって、
日本
にっぽん
へ
渡
わた
ってきたのは、十二、三のころでした。
街
まち
はずれの
空
あ
き
地
ち
で、
黒
くろ
い
支那服
しなふく
を
着
き
た
親方
おやかた
は、
太
ふと
い
鉄棒
てつぼう
をぶんぶんと
振
ふ
りまわしたり、それを
空
そら
へ
高
たか
く
投
な
げ
上
あ
げて、
上手
じょうず
に
受
う
け
取
と
ったり、また、
片方
かたほう
の
茶
ちゃ
わんに
隠
かく
した、
赤
あか
や
白
しろ
の
玉
たま
を、
別
べつ
の
茶
ちゃ
わんへかけ
声
ごえ
一つでうつしたりして、
群
むら
がる
人
ひと
たちにみせていました。また、
金
きん
さんは、でんぐり
返
がえ
りをしたり、
逆立
さかだ
ちをしながら、
茶
ちゃ
わんの
中
なか
の
水
みず
を
飲
の
んでみせたのでした。
親方
おやかた
は、
日本
にっぽん
はいいところだといっていました。
ある
日
ひ
のこと、
急
きゅう
に
気分
きぶん
が
悪
わる
いといって、
親方
おやかた
は
宿
やど
へ
帰
かえ
ると
床
とこ
につきました。
金
きん
さんは、どんなに
心細
こころぼそ
く
感
かん
じたでしょう。お
薬
くすり
を
買
か
いにいったり、
氷
こおり
で
頭
あたま
を
冷
ひ
やしたりして、
小
ちい
さい
子供
こども
の
力
ちから
で、できるだけ
看病
かんびょう
をしました。
親方
おやかた
は、しわの
寄
よ
った
目
め
じりに、
涙
なみだ
をためて、
「おまえのことは、さっき、よく
宿
やど
の
人
ひと
に
頼
たの
んでおいた。
日本
にっぽん
の
人
ひと
は、
困
こま
ったものを
見殺
みごろ
しにしない。
私
わたし
が、もし
死
し
んだら、おまえは、
正直
しょうじき
に
働
はたら
いて、
日本
にっぽん
を
自分
じぶん
の
生
う
まれた
国
くに
と
思
おも
って、
永
なが
く
暮
く
らすがいい。」と、いい
聞
き
かせました。
金
きん
さんは、その
後
ご
、
遺言
ゆいごん
を
守
まも
って、
本屋
ほんや
の
小僧
こぞう
さんとなり、よく
辛棒
しんぼう
をしました。そして、一
人
にん
まえになってから、
小
ちい
さな
店
みせ
を
持
も
ったのであります。
金
きん
さんは、
親方
おやかた
も、
自分
じぶん
のように、
両親
りょうしん
がなく
一人
ひとり
ぽっちだったこと、
気短
きみじか
で、しかられるときは
怖
こわ
かったが、
人情深
にんじょうぶか
い、いい
人
ひと
だったことなど、
思
おも
い
出
だ
しました。
金
きん
さんは、お
仏壇
ぶつだん
に
親方
おやかた
の
写真
しゃしん
を
祭
まつ
って、
命日
めいにち
には、かならず
燈火
あかり
を
上
あ
げて
拝
おが
んだのです。
町
まち
の
子供
こども
たちが、
店頭
てんとう
に
並
なら
べておく
絵本
えほん
や、
雑誌
ざっし
をひろげて
見
み
ても、
金
きん
さんは、
小言
こごと
をいいませんでした。
子供
こども
たちが
笑
わら
うと、
自分
じぶん
も
笑
わら
って
見
み
ていました。
子供
こども
たちが
帰
かえ
ると、またきれいに、
本
ほん
を
並
なら
べ
直
なお
したのです。
毎日
まいにち
のように
店
みせ
へ
遊
あそ
びにくる
子供
こども
の
中
なか
に、
良
りょう
ちゃんといって、ようすの
貧
まず
しげな
子供
こども
がありました。その
子
こ
は、いつも
金太郎
きんたろう
さんの
絵本
えほん
を、きまって
手
て
に
取
と
り
上
あ
げて、
飽
あ
きもせずながめていました。そして、くまとお
相撲
すもう
を
取
と
るところへくると、うれしそうな
顔
かお
つきをして、
笑
わら
いました。
ほかの
子供
こども
は、
本
ほん
を
見
み
てしまうと、そこへ
投
な
げ
出
だ
していってしまうけれど、
良
りょう
ちゃんだけは、ちゃんともとのところへ
置
お
いて
帰
かえ
りました。
「おれにも、あんな
子供
こども
の
時分
じぶん
があったのだ。」と、
考
かんが
えると、
金
きん
さんの
目
め
には、
人通
ひとどお
りのはげしい、
油
あぶら
のこげつく
臭
にお
いが
漂
ただよ
う、
狭
せま
い
夕日
ゆうひ
の
当
あ
たる
町
まち
の
景色
けしき
が
浮
う
かんでくるのです。
足
あし
が
疲
つか
れて
歩
ある
けないのを、
親方
おやかた
が
手
て
を
引
ひ
いてくれて、一
軒
けん
の
食
た
べ
物屋
ものや
へ
入
はい
りました。そこで
鶏
にわとり
の
肉
にく
のご
飯
はん
を
食
た
べた。そのうまかったのが、いまだに
忘
わす
れられないのでした。
金
きん
さんが、
正直
しょうじき
で、いい
人
ひと
なものだから、
店
みせ
には、いつもお
客
きゃく
がありました。
故郷
こきょう
の
人
ひと
とも
友
とも
だちができれば、また
学生
がくせい
さんにも
友
とも
だちができました。お
嫁
よめ
さんをもらえとすすめる
人
ひと
があるけれど、
金
きん
さんは、まだ
早
はや
いといって、
一人
ひとり
で
暮
く
らしていました。
金
きん
さんは、
独
ひと
りで、
考
かんが
えているのが
好
す
きなのです。
「おじさん、
金太郎
きんたろう
さんの
本
ほん
は、もうなくなったの?」
ある
日
ひ
、
良
りょう
ちゃんが、
聞
き
きました。どこか
本
ほん
の
下
した
になったのでしょう。
「ありませんか。」と、
金
きん
さんは、
下
お
りて、さがしてやりました。
「
僕
ぼく
、
昨夜
ゆうべ
、
金太郎
きんたろう
さんの
夢
ゆめ
を
見
み
たから、
飛
と
んできたんだよ。」と、
良
りょう
ちゃんは、
一人
ひとり
でした。
「そんなに
金太郎
きんたろう
さん
好
す
きですか。あんたにあげましょう。」と、
金
きん
さんは、
古
ふる
い
絵本
えほん
を
良
りょう
ちゃんに
与
あた
えました。
良
りょう
ちゃんは、おどり
上
あ
がるようにして、
喜
よろこ
んで
帰
かえ
りました。
良
りょう
ちゃんの
家
いえ
は、
病気
びょうき
のお
父
とう
さんと、
働
はたら
きに
出
で
かけるお
母
かあ
さんとでありました。
良
りょう
ちゃんは、一
冊
さつ
の
本
ほん
も
容易
ようい
に
買
か
ってもらえなかったのです。
その
日
ひ
の
晩
ばん
でありました。
仕事
しごと
から
帰
かえ
ったお
母
かあ
さんが、
良
りょう
ちゃんをつれて
本屋
ほんや
さんへやってきました。
良
りょう
ちゃんの
顔
かお
には、
泣
な
いたあとがあって、
昼間
ひるま
与
あた
えた
絵本
えほん
を
抱
だ
いています。
「この
子
こ
が、ご
本
ほん
をもらったといって
持
も
ってきましたが、ほんとうでしょうか?」
「ほんとうです。
金太郎
きんたろう
さんが、お
好
す
きのようですから、あげたのです。」と、
金
きん
さんは、
笑
わら
って
答
こた
えました。
「ありがとうございます。それなら、いいですけれど。」と、お
母
かあ
さんは、
喜
よろこ
んで、お
礼
れい
をいって、
帰
かえ
りました。
後
あと
からついていく
良
りょう
ちゃんの
顔
かお
も、いきいきとしていました。
金
きん
さんは、かぜをひいて
臥
ね
ました。
店
みせ
も
半分
はんぶん
閉
し
めてあります。いちばん
心配
しんぱい
したのは
毎日
まいにち
遊
あそ
びにくる
子供
こども
たちでした。
「おじさん、どこがわるいの。」
「おじさん、ご
用
よう
があったら、お
使
つか
いにいってあげるよ。」
いろいろと、
上
あ
がりがまちから、
奥
おく
の
方
ほう
をのぞいてなぐさめました。
金
きん
さんは、うれしく
思
おも
いました。
日暮
ひぐ
れ
方
がた
には、
良
りょう
ちゃんのお
母
かあ
さんが、みまいにきました。
「
私
わたし
には、はらん[#「はらん」はママ]の
実
み
がいちばんきくのですが。」と、
金
きん
さんが、
苦
くる
しそうに、いいました。
子供
こども
の
時分
じぶん
にもはなはだしい
熱
ねつ
のとき、
親方
おやかた
が、らんの
実
み
を
煎
せん
じて
飲
の
ましてくれて、なおったことを
思
おも
い
出
だ
したのです。
「らんの
実
み
ですか、さがしてあげますよ。」
良
りょう
ちゃんのお
母
かあ
さんは、
金
きん
さんのために、
翌日
よくじつ
、らんをたずねて
方々
ほうぼう
を
歩
ある
いたのでした。
一人
ひとり
のおじいさんがあって、らんのほかに、いろいろの
薬草
やくそう
を
作
つく
っていました。
「これは、
去年
きょねん
生
な
った
実
み
です。」といって、らんの
実
み
を
分
わ
けてくれました。また、
良
りょう
ちゃんのお
父
とう
さんの、
胃
い
の
病気
びょうき
によくきくという
草
くさ
も
分
わ
けてくれました。このとき、お
母
かあ
さんには、おじいさんの
顔
かお
が、
神々
こうごう
しく
見
み
えたのです。そして、
他人
たにん
のためにしたことが、かえって
自分
じぶん
のためになったとうれしかったのであります。
吹
ふ
く
春風
かるかぜ
にどこからともなく、いい
花
はな
の
香
かお
りが
流
なが
れてきて、
林
はやし
の
中
なか
では、
小鳥
ことり
が
楽
たの
しそうにさえずっていました。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%
热门TAG:
上一篇:
春風遍し
下一篇:
引かれていく牛
收藏
挑错
推荐
打印
推荐内容
热点内容
宝石商(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
僕が大きくなるまで_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わない娘(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
不思議な鳥(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
町のお姫さま_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
蝋人形(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
老婆(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
森の暗き夜(3)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
论坛新贴