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» 正文
ひすいを愛された妃(2)
时间:
2022-12-07
进入日语论坛
核心提示:この話はなしは、やがて、妃きさきのお耳みみにまで達たっすると、妃きさきは明あけても、暮くれても、その珠たまが空想くうそう
(单词翻译:双击或拖选)
この
話
はなし
は、やがて、
妃
きさき
のお
耳
みみ
にまで
達
たっ
すると、
妃
きさき
は
明
あ
けても、
暮
く
れても、その
珠
たま
が
空想
くうそう
の
目
め
に
浮
う
かんで、
物思
ものおも
いに
沈
しず
まれたのであります。
王
おう
さまは、それと
悟
さと
られると、
天
てん
にも、
地
ち
にも、ただ
一人
ひとり
の
愛
あい
する
妃
きさき
のために、
西国
さいごく
の
女王
じょおう
が
持
も
っていられる、
青
あお
い
珠
たま
を
手
て
にいれて
与
あた
えたい、と
思
おも
われました。しかし、そのことは、一
国
こく
の
富
とみ
を
尽
つ
くしても、おそらく、
西国
さいごく
の
女王
じょおう
の
承諾
しょうだく
を
得
う
ることはむずかしかったのです。
「どうかして、
西国
さいごく
を
征服
せいふく
することはできないものかな。」と、ふじの
花
はな
咲
さ
く
国
くに
の
王
おう
さまは
考
かんが
えられました。そして、その
機会
きかい
を
待
ま
っているうちに、
両国間
りょうこくかん
にちょっとした
問題
もんだい
が
起
お
こりました。ついに、それをきっかけとして、
戦争
せんそう
は、はじまったのでした。
双方
そうほう
とも
死力
しりょく
をつくして
戦
たたか
いましたから、
容易
ようい
に
勝敗
しょうはい
はつきませんでしたが、
多
おお
くの
犠牲
ぎせい
をはらって
最後
さいご
に、ふじの
花
はな
咲
さ
く
国
くに
は
勝
か
ったのでした。そして、
西国
さいごく
の
女王
じょおう
の
首
くび
にかかっていた
貴重
きちょう
なひすいは、ついにふじの
花
はな
咲
さ
く
国
くに
の
妃
きさき
の
首飾
くびかざ
りになったのであります。
ほどなくして、
美
うつく
しい
妃
きさき
は
病気
びょうき
となられました。
王
おう
さまは、
国
くに
じゅうの
名医
めいい
をお
呼
よ
びになって、なおそうとなされたけれど、
命数
めいすう
だけは、
人間
にんげん
の
力
ちから
でどうすることもできなかったのです。
妃
きさき
は
青
あお
い
石
いし
に、かぎりない
未練
みれん
を
残
のこ
して、この
世
よ
から
去
さ
ってしまわれました。
王
おう
さまは、
泣
な
いて、
妃
きさき
をふじの
花
はな
が
咲
さ
く
山
やま
のふもとに
葬
ほうむ
られました。
後
あと
に
残
のこ
されたたくさんの
青
あお
い
珠
たま
は、むなしく
御殿
ごてん
の
中
なか
にさびしい
光
ひかり
を
放
はな
っていました。
王
おう
さまは
亡
な
くなられた
妃
きさき
の
供養
くよう
のために、
大
おお
きな
鐘
かね
を
鋳
い
ることになされました。そのとき、
妃
きさき
の
大事
だいじ
にされた、
数々
かずかず
の
宝石
ほうせき
をごらんになって、この
青
あお
い
宝石
ほうせき
を
砕
くだ
いて、
鉄
てつ
といっしょに
熔
と
かして、
形
かたち
をなくしてしまおうとお
考
かんが
えなされたのです。
石
いし
も、
鉄
てつ
も、
熔
と
かしてしまうために
強
つよ
い
火
ひ
がたかれました。
鐘
かね
を
鋳
い
るものは、
王
おう
さまの
命令
めいれい
に
従
したが
って、
仕事
しごと
に
苦心
くしん
をしました。そして、
大
おお
きな、
重
おも
い、
青
あお
みを
含
ふく
んだ
鐘
かね
ができあがったのでありました。
その
鐘
かね
は、
街
まち
から
仰
あお
がれる
山
やま
の
上
うえ
に、
鐘楼
しょうろう
を
建
た
て、そこにつるされることとなりました。
朝
あさ
、
晩
ばん
、その
鐘
かね
をつくときに、
鐘
かね
の
響
ひび
きは、
森
もり
を
越
こ
え、
街
まち
の
家々
いえいえ
の
空
そら
に、
鳴
な
りわたるだろう。
人々
ひとびと
は、その
妙
たえ
なる
鐘
かね
の
音
ね
を
聞
き
くたびに、きっとわが、
美
うつく
しい、やさしかった
妃
きさき
のことを
思
おも
い
出
だ
すにちがいない。それが、すなわち、
功徳
くどく
になるのだと、
王
おう
さまはお
考
かんが
えなされたのであります。
いよいよできあがった
鐘
かね
をつるすときにあたって、あまり、その
鐘
かね
が
重
おも
いもので、どんな
綱
つな
も
切
き
れてしまいました。
「これは、どうしたというのだろう。」
王
おう
さまは、お
考
かんが
えになりました。なにかこれには、
子細
しさい
のあることかもしれない。ともすると、
妃
きさき
の
魂
たましい
が、この
世
よ
に
対
たい
して、
深
ふか
い
未練
みれん
をもっているからかもしれない。ひとつ
占
うらな
ってもらうことにしようと、
思
おも
われたのです。
ちょうど、そのころ、どこからともなく
城下
じょうか
へまわってきた
占
うらな
い
者
しゃ
がありました。
鳥
とり
のように
諸国
しょこく
を
歩
ある
いて、
人々
ひとびと
の
運命
うんめい
を
占
うらな
う、
脊
せい
の
低
ひく
い、
目
め
の
光
ひかり
の
鋭
するど
い
男
おとこ
でした。
王
おう
さまの
命令
めいれい
によって、その
占
うらな
い
者
しゃ
は、
召
め
されました。
占
うらな
い
者
しゃ
は、
山
やま
へ
登
のぼ
って、
鐘
かね
のそばにすわって、
祈
いの
りを
捧
ささ
げたのでした。そして、しばらく、
瞑目
めいもく
していましたが、はじめて
夢
ゆめ
からさめたように、
顔
かお
を
上
あ
げると、
「
死
し
なれた、お
妃
きさき
の
望
のぞ
まれるところでございます。どうか、千
人
にん
の
若
わか
い
女
おんな
の
髪
かみ
の
毛
け
で
縒
よ
った
綱
つな
をもって
鐘
かね
をつるしてもらいたい。そうでなければ、けっして、
上
うえ
へは、
懸
か
からぬとのことでございます。」と
申
もう
しあげました。
王
おう
さまは、
深
ふか
い
悲
かな
しみのうちに、
占
うらな
い
者
しゃ
の
言葉
ことば
を
聞
き
かれました。いとしい
妃
きさき
の
望
のぞ
みとあれば、せめて、この
最後
さいご
の
望
のぞ
みをもかなえてやりたいものだと
思
おも
われたので、このことを
国
くに
じゅうに
布令
ふれ
されますと、
若
わか
い
女
おんな
たちは、
娘
むすめ
も、
女房
にょうぼう
も、どうか
加護
かご
にあずかりたいと
思
おも
って、
自分
じぶん
の
髪
かみ
の
毛
け
を
惜
お
しげもなく
切
き
って、
奉
たてまつ
ったのであります。
日
ひ
ならずして、
太
ふと
い
女
おんな
の
髪
かみ
の
毛
け
で
造
つく
られた
綱
つな
ができました。にぎやかな
儀式
ぎしき
が
行
おこな
われた
後
あと
で、その
綱
つな
で
鐘
かね
を
釣
つ
り
上
あ
げましたところ、やすやすと
鐘楼
しょうろう
につるされたのでした。
これを
見
み
た一
同
どう
のものは、いまさらながら、
事
こと
の
不思議
ふしぎ
なのに
感心
かんしん
されたのであります。
それで、ひすいを
見分
みわ
けるために、
御殿
ごてん
へ
召
め
された
老人
ろうじん
は、
妃
きさき
が
亡
な
くなられると、もはや、
仕事
しごと
がなくなったので
暇
ひま
を
出
だ
されました。一
時
じ
は、
王
おう
さまにも、
妃
きさき
にも
寵愛
ちょうあい
されて、
厚
あつ
いもてなしを
受
う
け、いばっていたものが、
御殿
ごてん
を
出
だ
されると、ふたたび、さすらいの
旅
たび
に
上
のぼ
らなければなりませんでした。
老人
ろうじん
は、
以前
いぜん
とちがって、すでにぜいたくに
馴
な
れてしまったから、
昔
むかし
のように、
山
やま
に
寝
ね
たり、
野原
のはら
に
伏
ふ
すことができなかった。
老人
ろうじん
は、こんどは、
西国
さいごく
へいって、
女王
じょおう
に
仕
つか
えようと
思
おも
って、とぼとぼとやってきました。
しかし、
西国
さいごく
では、それどころでありません。
女王
じょおう
は、
老人
ろうじん
を
見
み
ると、たいそうお
怒
いか
りになりました。
「おまえが、つまらないことをいったばかりに、ふじの
花
はな
咲
さ
く
国
くに
と
戦争
せんそう
をするようになってしまった。この
国
くに
では、ひすいばかりでない。いっさいの
青
あお
い
石
いし
は
禁物
きんもつ
である。もう、おまえには、
用事
ようじ
がない。」と、いわれたのであります。
この
国
くに
からも
追
お
われた
老人
ろうじん
は、その
後
ご
、どこへいったか、
知
し
るものはなかったのでした。そして、いつしか、ひすいに
対
たい
する
異常
いじょう
な
流行
りゅうこう
は、やんでしまいました。
* * * * *
そのときから、
幾世紀
いくせいき
は、
山
やま
をゆく
雲
くも
の
流
なが
れとともにたったのであります。ふもとの
街
まち
は、
田畑
たはた
となり、
山
やま
の
上
うえ
の
鐘楼
しょうろう
は、
昔
むかし
の
形見
かたみ
として、
半分
はんぶん
壊
こわ
れたまま
長
なが
い
間
あいだ
残
のこ
り、そこには、
青
あお
さびの
出
で
た
鐘
かね
が、
雨風
あめかぜ
にさらされてかかっていたけれど、だれも、それを
鳴
な
らすものがない。たまたま
見物
けんぶつ
に、
山
やま
を
登
のぼ
ってゆく
人
ひと
はありましたけれど、
道
みち
は
草
くさ
にうもれて
消
き
えかかっていました。ただ、
当年
とうねん
と
変
か
わりのないのは、
初夏
しょか
のころになると、ふじの
花
はな
が、ところどころ、みごとに
咲
さ
いて
山
やま
を
飾
かざ
っていたのでした。
「この
鐘
かね
の
中
なか
には、ひすいが
熔
と
かし
込
こ
んであるという
話
はなし
だが、
青
あお
い
色
いろ
が、なんとなく
底光
そこびか
りがして
見
み
えるな。」と、
旅人
たびびと
は、
壊
こわ
れかけた
鐘楼
しょうろう
にたどり
着
つ
いたときに、
見上
みあ
げながら
連
つ
れのものに
話
はな
したのでした。
人
ひと
が、
山
やま
を
降
くだ
ると、あたりは
寂然
せきぜん
としました。みつばちが、
翅
はね
を
鳴
な
らして、ふじの
花
はな
の
上
うえ
へ
集
あつ
まっています。
小鳥
ことり
は、
巣
す
を
造
つく
るために、
鐘楼
しょうろう
に
止
と
まって、
鐘
かね
をつるしてある
綱
つな
の
髪
かみ
の
毛
け
をつついては、
引
ひ
きちぎって、どこへかくわえて
飛
と
んでゆきました。
ある
日
ひ
のことであります。ここから
遠
とお
く
離
はな
れた
街
まち
にあった、
鉄工場
てっこうじょう
の
主人
しゅじん
は、この
鐘
かね
が
雨風
あめかぜ
にさらされているということを
聞
き
いて、
惜
お
しいものだと
思
おも
いました。
安
やす
い
価
あたい
で、
鐘
かね
を
買
か
い
受
う
けて、ひともうけしようと
思
おも
って、わざわざ
山
やま
へ
見
み
にきました。
すると、いつ
落
お
ちたものか、
鐘
かね
をつるしてあった
綱
つな
は
切
き
れて、
鐘
かね
は、
下
した
に
転
ころ
がっていました。
主人
しゅじん
は、まゆをひそめて、
子細
しさい
に
鐘
かね
を
検分
けんぶん
しましたが、もう
古
ふる
い
鉄
てつ
は、ぼろぼろになっていて、なんの
役
やく
にもたちそうでなく、まったく
自分
じぶん
の、くたびれ
損
ぞん
に
終
お
わったことを
知
し
りました。
――一九二八・四作――
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