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» 正文
百姓の夢(1)
时间:
2022-12-07
进入日语论坛
核心提示:百姓の夢小川未明あるところに、牛うしを持もっている百姓しょうがありました。その牛うしは、もう年としをとっていました。長な
(单词翻译:双击或拖选)
百姓の夢
小川未明
あるところに、
牛
うし
を
持
も
っている百
姓
しょう
がありました。その
牛
うし
は、もう
年
とし
をとっていました。
長
なが
い
年
とし
の
間
あいだ
、その百
姓
しょう
のために
重
おも
い
荷
に
をつけて
働
はたら
いたのであります。そして、いまでも、なお
働
はたら
いていたのであったけれど、なんにしても、
年
とし
をとってしまっては、ちょうど
人間
にんげん
と
同
おな
じように、
若
わか
い
時分
じぶん
ほど
働
はたら
くことはできなかったのです。
この
無理
むり
もないことを、百
姓
しょう
はあわれとは
思
おも
いませんでした。そして、いままで
自分
じぶん
たちのために
働
はたら
いてくれた
牛
うし
を、
大事
だいじ
にしてやろうとは
思
おも
わなかったのであります。
「こんな
役
やく
にたたないやつは、
早
はや
く、どこかへやってしまって、
若
わか
いじょうぶな
牛
うし
と
換
か
えよう。」と
思
おも
いました。
秋
あき
の
収穫
しゅうかく
もすんでしまうと、
来年
らいねん
の
春
はる
まで、
地面
じめん
は、
雪
ゆき
や、
霜
しも
のために
堅
かた
く
凍
こお
ってしまいますので、
牛
うし
を
小舎
こや
の
中
なか
に
入
い
れておいて、
休
やす
ましてやらなければなりません。この百
姓
しょう
は、せめて
牛
うし
をそうして、
春
はる
まで
休
やす
ませてやろうともせずに、
「
冬
ふゆ
の
間
あいだ
こんな
役
やく
にたたないやつを、
食
た
べさしておくのはむだな
話
はなし
だ。」といって、たとえ、ものこそいわないけれど、なんでもよく
人間
にんげん
の
感情
かんじょう
はわかるものを、このおとなしい
牛
うし
をひどいめにあわせたのであります。
ある、うす
寒
さむ
い
日
ひ
のこと、百
姓
しょう
は、
話
はなし
に、
馬
うま
の
市
いち
が四
里
り
ばかり
離
はな
れた、
小
ちい
さな
町
まち
で
開
ひら
かれたということを
聞
き
いたので、
喜
よろこ
んで、
小舎
こや
の
中
なか
から、
年
とし
とった
牛
うし
を
引
ひ
き
出
だ
して、
若
わか
い
牛
うし
と
交換
こうかん
してくるために
町
まち
へと
出
で
かけたのでした。
百
姓
しょう
は、
自分
じぶん
たちといっしょに
苦労
くろう
をした、この
年
とし
をとった
牛
うし
に
分
わか
かれるのを、
格別
かくべつ
悲
かな
しいとも
感
かん
じなかったのであるが、
牛
うし
は、さもこの
家
うち
から
離
はな
れてゆくのが
悲
かな
しそうに
見
み
えて、なんとなく、
歩
ある
く
足
あし
つきも
鈍
にぶ
かったのでありました。
昼過
ひるす
ぎごろ、百
姓
しょう
はその
町
まち
に
着
つ
きました。そして、すぐにその
市
いち
の
立
た
っているところへ、
牛
うし
を
引
ひ
いていきました。すると、そこには、
自分
じぶん
の
欲
ほ
しいと
思
おも
う
若
わか
い
馬
うま
や、
強
つよ
そうな
牛
うし
が
幾種類
いくしゅるい
となくたくさんにつながれていました。
方々
ほうぼう
から百
姓
しょう
たちが、ここへ
押
お
し
寄
よ
せてきていました。
中
なか
には、
脊
せ
の
高
たか
いりっぱな
馬
うま
を
買
か
って、
喜
よろこ
んで
引
ひ
いてゆく
男
おとこ
もありました。
彼
かれ
は、うらやましそうに、その
男
おとこ
の
後
うし
ろ
姿
すがた
を
見送
みおく
ったのです。
自分
じぶん
は、
馬
うま
にしようか、
牛
うし
にしようかとまどいましたが、しまいには、この
連
つ
れてきた
年
とし
とった
牛
うし
に、あまりたくさんの
金
かね
を
打
う
たなくて
交換
こうかん
できるなら、
牛
うし
でも、
馬
うま
でも、どちらでもいいと
思
おも
ったのでした。
あちらにいったり、こちらにきたりして、
自分
じぶん
の
気
き
にいった
馬
うま
や、
牛
うし
があると、その
値段
ねだん
を百
姓
しょう
は
聞
き
いていました。そして、
「
高
たか
いなあ、とても
俺
おれ
には
買
か
われねえ。」と、
彼
かれ
は、
頭
あたま
をかしげていったりしました。
「おまえさん、よくいままで、こんな
年
とし
をとった
牛
うし
を
持
も
っていなさったものだ。だれも、こんな
牛
うし
に、いくらおまえさんが
金
かね
をつけたって
喜
よろこ
んで
交換
こうかん
するものはあるめえ。」と、
黄銅
しんちゅう
のきせるをくわえて、すぱすぱたばこをすいながら、さげすむようにいった
博労
ばくろう
もありました。
そんなときは、百
姓
しょう
は、
振
ふ
り
向
む
いて
後
うし
ろに
首垂
うなだ
れている、
自分
じぶん
の
牛
うし
をにくにくしげににらみました。
「そんなざまをしているから、
俺
おれ
まで、こうしてばかにされるでねえか。」と、百
姓
しょう
は
怒
おこ
っていいました。
また、
彼
かれ
は、ほかの
場所
ばしょ
へいって、一
頭
とう
の
若
わか
い
牛
うし
を
指
ゆび
さしながら、いくらお
金
かね
を
自分
じぶん
のつれてきた
牛
うし
につけたら、
換
か
えてくれるかと
聞
き
いていました。
その
博労
ばくろう
は、もっと、
前
まえ
の
男
おとこ
よりも
冷淡
れいたん
でありました。
「おまえさん、ここにたくさん
牛
うし
もいるけれど、こんなにおいぼれている
牛
うし
はなかろうぜ。」と
答
こた
えたぎりで、てんで
取
と
り
合
あ
いませんでした。
しかたなく、百
姓
しょう
は、
年
とし
とった
牛
うし
を
引
ひ
きながら、あちらこちらと
迷
まよ
っていました。しまいには、もうどんな
牛
うし
でも、
馬
うま
でもいいから、この
牛
うし
と
交換
こうかん
したいものだ。
自分
じぶん
の
牛
うし
より、よくない
牛
うし
や、
馬
うま
は、一
頭
とう
だって、ここにはいないだろうと
思
おも
ったほど、
自分
じぶん
の
牛
うし
がつまらなく
思
おも
われたのであります。
日
ひ
が
暮
く
れかかると、いつのまにか、
市場
いちば
に
集
あつ
まっていた百
姓
しょう
たちの
影
かげ
は
散
ち
ってしまいました。その
人
ひと
たちの
中
なか
には、
持
も
ってきた
金
かね
より、
牛
うし
や、
馬
うま
の
値
ね
が
高
たか
いので
買
か
わなくて
帰
かえ
ったものもあったが、たいていは、
欲
ほ
しいと
思
おも
った
牛
うし
や、
馬
うま
を
買
か
って、
引
ひ
いていったのであります。
独
ひと
り、この百
姓
しょう
だけは、まだ、まごまごしていました。そして、
最後
さいご
に、もう
一人
ひとり
の
博労
ばくろう
に
掛
か
け
合
あ
っていました。
「
俺
おれ
は、この
若
わか
い
馬
うま
が
欲
ほ
しいのだが、この
牛
うし
に、いくら
金
かね
を
打
う
ったら
換
か
えてくれるか?」と、百
姓
しょう
はいいました。
その
博労
ばくろう
は、百
姓
しょう
よりも
年
とし
をとっていました。そして、おとなしそうな
人
ひと
でありました。しみじみと、百
姓
しょう
と、うしろに
引
ひ
かれてきた
牛
うし
とをながめていましたが、
「いま
換
か
えたのでは、
両方
りょうほう
で
損
そん
がゆく。
金
かね
さえたくさんつけてもらえば、
換
か
えないこともないが、この
冬
ふゆ
、うんとまぐさを
食
く
わして
休
やす
ませておやんなさい。そうすれば、まだ
来年
らいねん
も
働
はたら
かされる。だいいち、これまで
使
つか
って、この
冬
ふゆ
にかかって、
知
し
らねえ
人
ひと
の
手
て
に
渡
わた
すのはかわいそうだ。」といいました。やむを
得
え
ず、百
姓
しょう
は、また
牛
うし
を
引
ひ
いて
我
わ
が
家
や
に
帰
かえ
らなければならなかったのです。
「ほんとうに、ばかばかしいことだ。」
百
姓
しょう
は、ぶつぶつ
口
くち
の
中
なか
でこごとをいいながら、
牛
うし
を
引
ひ
いてゆきました。
朝
あさ
のうちから
曇
くも
った、
寒
さむ
い
日
ひ
であったが、
晩方
ばんがた
からかけて、
雪
ゆき
がちらちらと
降
ふ
りだしました。百
姓
しょう
は、
日
ひ
は
暮
く
れかかるし、
路
みち
は
遠
とお
いのに、
雪
ゆき
が
降
ふ
っては、
歩
ある
けなくなってしまう
心配
しんぱい
から、
気持
きも
ちがいらいらしていました。
「さあ
早
はや
く
歩
ある
け、この
役
やく
たたずめが!」とどなって、
牛
うし
のしりを
綱
つな
の
端
はし
で、ピシリピシリとなぐりました。
牛
うし
はいっしょうけんめいに
精
せい
を
出
だ
して
歩
ある
いているのですけれど、そう
早
はや
くは
歩
ある
けませんでした。
雪
ゆき
はますます
降
ふ
ってきました。そして、
道
みち
の
上
うえ
がもうわからなくなってしまい、一
方
ぽう
には
日
ひ
がまったく
暮
く
れてしまったのであります。
「こんなばかなめを
見
み
るくらいなら、こんな
日
ひ
に
出
で
てくるのでなかった。」と、百
姓
しょう
は、
気持
きも
ちが
急
いそ
ぐにつけて、
罪
つみ
もない
牛
うし
をしかったり、
綱
つな
で
打
う
ったりしたのであります。
この
町
まち
から、
自分
じぶん
の
村
むら
へゆく
道
みち
は、たびたび
歩
ある
いた
道
みち
であって、よくわかっているはずでありましたが、
雪
ゆき
が
降
ふ
ると、まったく、あたりの
景色
けしき
は
変
か
わってしまいました。どこが、
田
た
やら、
圃
はたけ
やら、
見当
けんとう
がつかなくなりました。そして、
暗
くら
くなると、もう
一足
ひとあし
も
歩
ある
けなかったのです。
百
姓
しょう
は、こうなると、
牛
うし
をしかる
元気
げんき
も
出
で
なくなりました。たとえ、いくら
牛
うし
をしかってもなぐっても、どうすることもできなかったからであります。
「さ、
困
こま
ってしまった。」といって、ぼんやり
手綱
たづな
を
握
にぎ
ったまま、百
姓
しょう
は
道
みち
の
上
うえ
にたたずんでいました。いまごろ、だれもこの
道
みち
を
通
とお
るものはありませんでした。
天気
てんき
が
悪
わる
くなると、
帰
かえ
る
人
ひと
たちは
急
いそ
いで、とっくに
帰
かえ
ってしまいました。また、
朝
あさ
のうちから
天気
てんき
の
変
か
わりそうなのを
気遣
きづか
って、
出
で
る
人
ひと
も
見合
みあ
わせていたので、
日
ひ
の
暮
く
れた
原中
はらなか
では、
一人
ひとり
の
影
かげ
も
見
み
えなかったのであります。
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