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風雨の晩の小僧さん(1)
时间:
2022-12-07
进入日语论坛
核心提示:風雨の晩の小僧さん小川未明都会とかいのあるくつ店てんへ、奉公ほうこうにきている信吉しんきちは、まだ半年はんとしとたたない
(单词翻译:双击或拖选)
風雨の晩の小僧さん
小川未明
都会
とかい
のあるくつ
店
てん
へ、
奉公
ほうこう
にきている
信吉
しんきち
は、まだ
半年
はんとし
とたたないので、なにかにつけて
田舎
いなか
のことが
思
おも
い
出
だ
されるのです。
「もう
雪
ゆき
が
降
ふ
ったろうな。
家
いえ
にいれば、いま
時分
じぶん
炉辺
ろべ
にすわって、
弟
おとうと
や
妹
いもうと
たちとくりを
焼
や
いて
食
た
べるのだが。」
そう
思
おも
うと、しきりに
帰
かえ
りたくなるのであります。けれど、
出発
しゅっぱつ
のさいに、
「
信吉
しんきち
や、
体
からだ
を
大事
だいじ
にして、よく
辛棒
しんぼう
をするのだよ。」と、
目
め
に
涙
なみだ
を
浮
う
かべていった
母親
ははおや
の
言葉
ことば
を
思
おも
い
出
だ
し、また、
同時
どうじ
に、
「どうせ一
度
ど
は
世
よ
の
中
なか
へ
出
で
なければならぬのだ。どこへいっても
家
いえ
にいるようなわけにはいかぬ。
奉公
ほうこう
が
辛
つら
いなどといって、
帰
かえ
ってきてはならぬぞ。」と、
父親
ちちおや
のいったことを
思
おも
い
出
だ
すと、いかに
恋
こい
しくても
帰
かえ
られはしないという
気
き
がしました。
そうかと
思
おも
うと、
白髪
しらが
の
祖母
そぼ
の
顔
かお
が、
眼前
がんぜん
に
見
み
えて、
「
信
しん
や、いつでも
帰
かえ
ってこいよ。おまえには
家
うち
があるのだから、ひどくしかられたり、
辛棒
しんぼう
ができなかったり、また
病気
びょうき
にでもかかったなら、いつでもお
暇
ひま
をもらってくるがいい。そのときは、そのときで、
田舎
いなか
に
奉公口
ほうこうぐち
のないではなし。」と、
祖母
そぼ
は、いったのでした。
彼
かれ
が、
故郷
こきょう
のことを
思
おも
い
出
だ
すと、まずこのやさしい
祖母
そぼ
の
姿
すがた
が
浮
う
かんだのです。
「あんないいおばあさんに、
僕
ぼく
はよく
悪口
わるぐち
をいって、まことにすまなかった。」と、
信吉
しんきち
は、
後悔
こうかい
するのでした。
彼
かれ
は、なにかいい
口実
こうじつ
が
見
み
つかったら、
田舎
いなか
へお
暇
ひま
をもらって
帰
かえ
りたいと
思
おも
いました。
奉公
ほうこう
が
辛
つら
いなどといったら、きっと
厳
きび
しい
父親
ちちおや
のことだからしかるであろう。けれど、
病気
びょうき
であったなら、
母
はは
も、
祖母
そぼ
も、かならず
口
くち
をそろえて、「おおかわいそうに。」といって、
帰
かえ
った
自分
じぶん
を
慰
なぐさ
めてくれるにちがいない。
彼
かれ
は、
故郷
こきょう
を
慕
した
うのあまり、
病気
びょうき
になればとさえ
考
かんが
えていたのでした。
このごろの
寒
さむ
さに、
彼
かれ
は、かぜをひいたのです。すると、そのことを
田舎
いなか
へ
手紙
てがみ
で
知
し
らせてやりました。しかし、もとよりたいしたこともなかったので、すぐなおってしまいました。この
店
みせ
の
主人
しゅじん
は、やはり
小僧
こぞう
から
今
いま
の
身代
しんだい
に
仕上
しあ
げた
人
ひと
だけあって、
奉公人
ほうこうにん
に
対
たい
しても
同情
どうじょう
が
深
ふか
かったのでした。
信吉
しんきち
が
病気
びょうき
にかかると、さっそく
医者
いしゃ
に
見
み
せてくれました。そして、やがて、
床
とこ
から
起
お
きられるようになると、
彼
かれ
に
向
む
かって、
「
早
はや
くなおってよかった。これからもあることだが、すこしぐらいのことを
田舎
いなか
へいってやってはならない。どのみち、
親
おや
たちに
心配
しんぱい
をかけるのは、よくないことだからな。こうして、
家
いえ
を
出
で
たからには、
何事
なにごと
も
自分
じぶん
のことは、
自分
じぶん
の
力
ちから
でするという
決心
けっしん
が
肝要
かんよう
なのだ。そして、
親
おや
に
心配
しんぱい
をかけるのが、なによりも
不孝
ふこう
であると
知
し
らなければならない。」と、
主人
しゅじん
は、
諭
さと
すように、いったのでした。これを
聞
き
いたときに、
信吉
しんきち
は、いままでの
自分
じぶん
の
意気地
いくじ
なしが、
真
しん
に
恥
は
ずかしくなりました。
「ああ、こんなもののわかった
主人
しゅじん
を
持
も
ちながら、それを
幸福
こうふく
と
思
おも
わずに、いつまでも
田舎
いなか
を
恋
こい
しがったり、ちょっとした
病気
びょうき
でも
知
し
らしてやったりして、ほんとうに
悪
わる
かった。」と、
後悔
こうかい
しました。
彼
かれ
は、
自分
じぶん
のまちがった
行為
こうい
に
気
き
づくと、すぐに
心
こころ
から
反省
はんせい
する
純
じゅん
な
少年
しょうねん
であったのです。
彼
かれ
は、そろそろ
仕事
しごと
ができるようになったので、
田舎
いなか
の
両親
りょうしん
へあて、はがきを
出
だ
しました。
「
寒
さむ
くなりましたが、ご
両親
りょうしん
さまには、お
変
か
わりもありませんか。
私
わたし
のかぜは、もうすっかりなおって、
起
お
きられるようになりましたからご
安心
あんしん
ください。
今後
こんご
よく
辛棒
しんぼう
して
働
はたら
きます。
大
おお
きくなって
出世
しゅっせ
いたします。」と、それには
書
か
いてありました。
前後
ぜんご
して
親
した
しかった
友
とも
だちから、
手紙
てがみ
がとどきました。
* * * * *
なつかしき
信吉
しんきち
くん。
こちらは、
毎日
まいにち
ちらちらと
雪
ゆき
が
降
ふ
っている。二、三
日前
にちまえ
田圃
たんぼ
にたくさんのはまねこが
降
お
りていた。おそらく
海
うみ
も
荒
あ
れて、
魚
さかな
が
捕
と
れないからであろう。
僕
ぼく
が
石
いし
を
投
な
げると、一
時
じ
に
空
そら
へ
舞
ま
い
上
あ
がって、それはきれいであった。しかも、
奇怪
きかい
な
風景
ふうけい
という
感
かん
じがした。
空
そら
は、
毎日
まいにち
灰色
はいいろ
に
曇
くも
っている。そして、
寒
さむ
い
風
かぜ
が
吹
ふ
いている。
関東
かんとう
の
空
そら
は、これから
青空
あおぞら
つづきだと
聞
き
いたが、
日本海岸
にほんかいがん
と、
太平洋岸
たいへいようがん
とでは、それほど
相違
そうい
があるのだろうか。もっとも
山
やま
一つ
越
こ
せば、
雪
ゆき
が
降
ふ
らないのに、こちらは、
雪
ゆき
が四
尺
しゃく
も五
尺
しゃく
もあるのだから、まったく
自然
しぜん
の
現象
げんしょう
ばかりは
奇妙
きみょう
なものだ。
君
きみ
は、その
青空
あおぞら
の
下
した
で、
朗
ほが
らかに
働
はたら
いていることだろう。
僕
ぼく
たちは、
夜
よる
となく、
昼
ひる
となく、あのゴーウ、ゴーウとほえるような、また
遠方
えんぽう
で、ダイナマイトで
石
いし
を
砕
くだ
くような
海鳴
うみな
りを
聞
き
きながら、
家事
かじ
のてつだいをしたり、やがてくる
春
はる
の
日
ひ
の
用意
ようい
に
怠
おこた
りがない。
なつかしき
信吉
しんきち
くん。
君
きみ
は、あの
谷川
たにがわ
のほとりのほおのきを
知
し
っているだろう。
二人
ふたり
がやまばとの
巣
す
を
捕
と
りにいって、もう
先
さき
にだれかに
捕
と
られてしまって
失望
しつぼう
したことがあったね。
僕
ぼく
は、あのあたりの
景色
けしき
が
好
す
きだ。
君
きみ
が
出発
しゅっぱつ
する
前
まえ
に、
平常
ふだん
から
親
した
しくしていた、たつ
子
こ
さんと三
人
にん
で、あすこの
石
いし
の
上
うえ
で、なつみかんや、ゆで
卵
たまご
を
食
た
べて、
形
かたち
ばかりの
送別会
そうべつかい
をやった、そのとき、ちょうど、ほおのきの
花
はな
が
咲
さ
いていたのを
覚
おぼ
えていないか。
僕
ぼく
は、いつまでも、あのときのことを
忘
わす
れずにいる。なぜなら、あの
日
ひ
は、
独
ひと
り
君
きみ
だけの
送別会
そうべつかい
でなく、たつ
子
こ
さんとの
送別会
そうべつかい
にもなってしまったからだ。たつ
子
こ
さんは、
君
きみ
が
東京
とうきょう
へ
立
た
って
後
のち
まもなく、
上州
じょうしゅう
の
製糸工場
せいしこうじょう
へいってしまったのだ。
この
冬
ふゆ
は、
僕
ぼく
にとっていつになくさびしい。かるたを
取
と
って
遊
あそ
ぶにしても、またスキーをして
遊
あそ
ぶにしても、
僕
ぼく
は、
親
した
しい
二人
ふたり
の
姿
すがた
が
見
み
えないので、なんとなく
独
ひと
りぼっちのような
気
き
がする。しかし
僕
ぼく
たちは、いつまでも
子供
こども
ではおられないだろう。みんなは
大
おお
きくなって、この
世
よ
の
中
なか
のためにつくし、
親
おや
に
孝行
こうこう
をしなければならぬのだ。
どうか、いつまでも、
学校時代
がっこうじだい
に
培
つちか
われた
健全
けんぜん
な
精神
せいしん
の
持
も
ち
主
ぬし
であってくれ、そして、たとえ
遠
とお
くわかれていても、おたがいに
手
て
を
握
にぎ
り
合
あ
ってゆこうよ。こちらのさびしいのにひきかえて、
東京
とうきょう
は、いつもにぎやからしい。おひまがあったら、いろいろとおもしろいことを
知
し
らしてもらいたい。
* * * * *
信吉
しんきち
は、
手紙
てがみ
を
懐
ふところ
にしまって、
両方
りょうほう
の
目
め
を
赤
あか
くしながら、しばたいていました。
日
ひ
が
暮
く
れて、
雨
あめ
が
降
ふ
り
出
だ
しました。
信吉
しんきち
は、
仕事場
しごとば
へ
出
で
て、
平常
いつも
のごとく
働
はたら
いていました。
「きょうの
天気予報
てんきよほう
は
当
あ
たった。あのいい
天気
てんき
が、
急
きゅう
にこんなに
変
か
わったからな。」と、
年上
としうえ
の
職工
しょっこう
は、
仕事台
しごとだい
の
上
うえ
へ
前屈
まえかが
みになって、
朋輩
ほうばい
と
話
はなし
をしました。
このとき、
主人
しゅじん
は、ふいに
思
おも
い
出
だ
したように、
「このあいだいらしたお
嬢
じょう
さんの、オーバーシューズは
今晩
こんばん
までのお
約束
やくそく
でなかったかな。」と、
仕事場
しごとば
を
見
み
まわして、いいました。
「そうです。
私
わたし
が、いま
造
つく
っています。もうじきにできあがりますが。」と、
茶色
ちゃいろ
のセーターを
着
き
た
職工
しょっこう
が、
電燈
でんとう
の
下
した
で
手
て
を
働
はたら
かせながら、
答
こた
えました。
「お
約束
やくそく
なのだ。できたらすぐにおとどけしてくれよ。」と、
主人
しゅじん
は、いっていました。
* * * * *
「お
母
かあ
さん、たいへんな
雨
あめ
ね。
私
わたし
、
明日
あした
オーバーシューズがなくて
困
こま
るわ。」
「きょうの
晩
ばん
までというお
約束
やくそく
だったでしょう。だけど、この
雨風
あめかぜ
では、できていてもとどけられないでしょう。」
「
学校
がっこう
で、オーバーシューズがないと、おくつを
脱
ぬ
いで、スリッパをはかないとしかられるのよ。」
「お
天気
てんき
になりしだい、
私
わたし
が
催促
さいそく
にいってきますから、
明日
あした
、もう一
日
にち
だけ
我慢
がまん
をしてくださいね。」
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