【第一章の神々】
思オモヒ金カネノ神カミ
天岩屋籠りを解決した知恵の神
様々な思慮を兼ね備えた知恵の神。天岩屋からアマテラスの出現を請うときには、常と
こ世よの長なが鳴なき鳥どりを鳴かせたり、鏡や勾玉を用意するなど多くの策を立てて、
アマテラスを引き出すのに成功している。
高天原の神々の相談役といった存在で、アマテラスの信頼も厚かったらしく、国譲りの
使者を選定し、天てん孫そん降こう臨りんにも随行している。このとき、アマテラスから
御み魂たま代しろである鏡の祭祀を託されたとして、伊勢神宮の五い十す鈴ず宮に祀られ
ている。多くの意味を持つ言葉を唱えたのは、この神とする説もある。