【第三章の神々】
火ホ遠ヲ理リノ命ミコト
火が放たれた産屋で生まれた三神の末弟
ニニギとコノハナノサクヤビメの間に生まれた兄弟の末弟で別名山幸彦。長兄のホデリ
(火照命)は火が照り輝くように燃え出したときに、次兄のホスセリ(火須勢理命)は火
が燃え進むときに、ホヲリ(火遠理命)は火勢が弱まったときに生まれたとされ、それぞ
れこの名になった。
名の「火」には、「穂」の意味もあり、「火照」は稲穂が黄金に実る様子、「火須勢
理」は実りがさらに進む様子、そして「火遠理」は稲穂がたわわに実って先が垂れる様子
を表わしているという。