【第三章の神々】
火ホ照デリノ命ミコト
弟との争いに敗れ隼人の祖となった兄
ニニギとコノハナノサクヤビメとの間に生まれた兄弟のうちの長兄。産屋が燃える火の
勢いが増すときに生まれたことから、この名になった。海で漁をすることから海幸彦とも
呼ばれる。
弟のホヲリ(山幸彦)と争って敗れ、子々孫々まで昼夜の守護神となって仕えることを
誓った。
ホデリは、大和朝廷への服従を拒み、最後まで抵抗した隼はや人との祖先とされてい
る。ホヲリと争ったものの最後には従ったことが、隼人族の天皇家への服属を表わしてい
ると考えられる。