【第四章の人々】
建タケ波ハ邇ニ安ヤス彦ヒコ
反乱を起こした孝元天皇の皇子
孝こう元げん天皇の皇子で、崇神天皇に対して反乱を起こす。だが、山代で反乱計画を
示唆する不思議な歌を歌う少女に会ったオホビコたちによって察知され、討伐された。
『日本書紀』では、妻であるアタヒメとともに兵を挙げたとされている。
その際、崇神天皇はタケハニヤスヒコのことを、「我之庶兄」と言っている。崇神天皇
は開化天皇の皇子なので、これではつじつまが合わない。そこで、「我」を「汝」ととる
べきか、それとも崇神天皇は開化天皇ではなく孝元天皇の皇子だったのではなど、様々な
解釈がある。