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嫉妬深き皇后

时间: 2024-01-23    进入日语论坛
核心提示:嫉妬深き皇后 皇后イハノヒメの嫉妬に苛まれる聖帝◆天皇皇后の仲違いに家臣たちは苦労を重ねる 聖帝として名高い仁徳天皇こと
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嫉妬深き皇后
 皇后イハノヒメの嫉妬に苛まれる聖帝
◆天皇皇后の仲違いに家臣たちは苦労を重ねる
 聖帝として名高い仁徳天皇ことオホサザキは女性関係も華やかである。そんな夫を持っ
たせいか元からの性質のせいか、皇后イハノヒメは大変嫉妬深い。天皇がほかの女性を召
し入れようものなら、地団駄を踏むという激しさである。
 一夫多妻の当時の支配者層にあっては、あとから娶った若い妻を「ウハナリ」と言っ
た。そのため、イハノヒメやオホクニヌシの妻スセリビメに見られるような、前妻の後妻
に対する嫉妬を「ウハナリ妬ねたみ」という。
 その嫉妬深さは、天皇がようやく召し出した吉き備びのクロヒメが恐れをなして逃げ
帰ったほどだ。しかも、イハノヒメはクロヒメを途中、船から無理やり降ろし、難波から
歩いて帰らせたという。
 だが、妻が怒ろうと天皇の恋心は収まる気配がない。こっそりクロヒメに会いに行き、
さらに皇后がミツナガシワの葉を採りに木の国(紀伊)に出かけた隙を見て異母妹のヤタ
ノワキイラツメとも懇ろになる。帰りの船上でそれを知ったイハノヒメは怒り心頭に発
し、集めたミツナガシワの葉を全部海に投げ捨てると、そのまま難波高津宮を素通りして
淀川を遡り、実家近くの山代(山城国)へと行ってしまった。
 これを聞いたオホサザキは歌を贈ってイハノヒメの機嫌を取ろうとするが、イハノヒメ
は聞く耳を持たない。さらにクチコを遣わして歌を贈ったが、皇后は歌さえも受け取ろう
としなかった。クチコが歌を伝えたとき、辺りは激しい雨が降っていた。クチコはイハノ
ヒメが滞在する館の庭でひざまずいていたため、いつしかたまった雨水に腰の辺りまで浸
つかっていた。
 このあと、イハノヒメに仕える女官がクチコの妹だったことが判明したため、不ふ憫び
んに思ったイハノヒメは歌を聞くだけは聞いたものの、依然として心は変わらない。
 そこでクチコと妹のクチヒメ、皇后が滞在する館の主ヌリノミの三人がオホサザキとイ
ハノヒメのためにひと肌脱ぐ。彼らはまず、オホサザキに対して、イハノヒメはヌリノミ
の館に三度姿を変える珍しい虫を見に行っているだけだと告げる。オホサザキはこれに興
味を抱き、ヌリノミの館へとやって来た。そこで再会したオホサザキとイハノヒメは無事
に仲直りしたのである。
 イハノヒメの度を越した嫉妬に頭のあがらないオホサザキという構図が浮かぶが、それ
はイハノヒメの実家の大豪族、 城氏の権勢を象徴したものともいわれている。オホサザ
キのあとには、イハノヒメが生んだ三人の御子が順に即位しており、この辺りにも天皇家
と 城氏の蜜月ぶりおよび 城氏の権勢ぶりがうかがえよう。
 こうした 城氏を代表していたからこそ、イハノヒメとしては実家の権勢を守るために
も、皇后という地位を脅かす存在には敏感だったのである。
 だが『日本書紀』では少し異なる結末を迎えている。まず、天皇は皇后の反対を押し切
り、ヤタノワキイラツメを妃として迎え入れる。天皇の亡き弟ウヂノワキイラツコの遺命
で、その娘を宮中に迎えたという設定である。だが実際は、皇后が臣下の娘のままではま
ずいという判断が働いて、脚色されたようだ。
 さらに『日本書紀』では、天皇と仲違いした皇后は宮殿を飛び出したまま天皇と和解せ
ず薨こう去きよ。天皇はその後にさっさとヤタノワキイラツメを皇后に迎えている。
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