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芥川竜之介
» 正文
《悪魔》
时间:
2014-02-01
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核心提示:悪魔芥川龍之介伴天連(ばてれん)うるがんの眼には、外(ほか)の人の見えないものまでも見えたさうである。殊に、人間を誘惑に
(单词翻译:双击或拖选)
伴天連
(
ばてれん
)
うるがん
の眼には、
外
(
ほか
)
の人の見えないものまでも見えたさうである。殊に、人間を誘惑に来る地獄の悪魔の姿などは、ありありと形が見えたと云ふ、――
うるがん
の青い
瞳
(
ひとみ
)
を見たものは、誰でもさう云ふ事を信じてゐたらしい。少くとも、
南蛮寺
(
なんばんじ
)
の
泥烏須如来
(
でうすによらい
)
を
礼拝
(
らいはい
)
する
奉教人
(
ほうけうにん
)
の
間
(
あひだ
)
には、それが疑ふ余地のない事実だつたと云ふ事である。
古写本
(
こしやほん
)
の伝ふる所によれば、
うるがん
は
織田信長
(
おだのぶなが
)
の前で、自分が京都の町で見た悪魔の
容子
(
ようす
)
を物語つた。それは人間の顔と
蝙蝠
(
かうもり
)
の翼と
山羊
(
やぎ
)
の脚とを備へた、奇怪な小さい動物である。
うるがん
はこの悪魔が、或は塔の
九輪
(
くりん
)
の上に手を
拍
(
う
)
つて踊り、或は
四
(
よ
)
つ
足門
(
あしもん
)
の屋根の下に日の光を恐れて
蹲
(
うづくま
)
る恐しい姿を
度々
(
たびたび
)
見た。いやそればかりではない。或時は山の
法師
(
はふし
)
の背にしがみつき、或時は
内
(
うち
)
の
女房
(
にようばう
)
の髪にぶら下つてゐるのを見たと云ふ。
しかしそれらの悪魔の中で、最も我々に興味のあるものは、なにがしの
姫君
(
ひめぎみ
)
の
輿
(
こし
)
の上に、あぐらをかいてゐたと云ふそれであらう。
古写本
(
こしやほん
)
の作者は、この悪魔の話なるものを
うるがん
の
諷諭
(
ふうゆ
)
だと解してゐる。――信長が或時、その姫君に
懸想
(
けさう
)
して、たつて自分の意に従はせようとした。が、姫君も姫君の
双親
(
ふたおや
)
も、信長の望に応ずる事を喜ばない。そこで
うるがん
は姫君の為に、言を悪魔に
藉
(
か
)
りて、信長の暴を
諫
(
いさ
)
めたのであらうと云ふのである。この解釈の当否は、元より
今日
(
こんにち
)
に至つては、いづれとも決する事が容易でない。と同時に又我々にとつては、
寧
(
むし
)
ろいづれにせよ
差支
(
さしつか
)
へのない問題である。
うるがん
は或日の
夕
(
ゆふべ
)
、
南蛮寺
(
なんばんじ
)
の門前で、その姫君の
輿
(
こし
)
の上に、一匹の悪魔が坐つてゐるのを見た。が、この悪魔は
外
(
ほか
)
のそれとは違つて、玉のやうに美しい顔を持つてゐる。しかもこまねいた両手と云ひ、うなだれた
頭
(
かしら
)
と云ひ、
恰
(
あたか
)
も何事かに深く思ひ悩んでゐるらしい。
うるがん
は姫君の身を気づかつた。
双親
(
ふたおや
)
と共に熱心な
天主教
(
てんしゆけう
)
の信者である姫君が、悪魔に
魅入
(
みい
)
られてゐると云ふ事は、
唯事
(
ただごと
)
ではないと思つたのである。そこでこの
伴天連
(
ばてれん
)
は、
輿
(
こし
)
の側へ近づくと、
忽
(
たちまち
)
尊い
十字架
(
くるす
)
の力によつて難なく悪魔を捕へてしまつた。さうしてそれを南蛮寺の
内陣
(
ないじん
)
へ、襟がみをつかみながらつれて来た。
内陣には
御主
(
おんあるじ
)
耶蘇
(
ヤソ
)
基督
(
キリスト
)
の
画像
(
ぐわざう
)
の前に、
蝋燭
(
らふそく
)
の火が
煤
(
くす
)
ぶりながらともつてゐる。
うるがん
はその前に悪魔をひき据ゑて、
何故
(
なぜ
)
それが姫君の輿の上に乗つてゐたか、厳しく
仔細
(
しさい
)
を問ひただした。
「
私
(
わたくし
)
はあの
姫君
(
ひめぎみ
)
を堕落させようと思ひました。が、それと同時に、堕落させたくないとも思ひました。あの清らかな
魂
(
たましひ
)
を見たものは、どうしてそれを地獄の火に
穢
(
けが
)
す気がするでせう。私はその魂をいやが上にも清らかに曇りなくしたいと念じたのです。が、さうと思へば思ふ程、
愈
(
いよいよ
)
堕落させたいと云ふ心もちもして来ます。その二つの心もちの
間
(
あひだ
)
に迷ひながら、私はあの輿の上で、しみじみ私たちの運命を考へて居りました。もしさうでなかつたとしたら、あなたの影を見るより先に、恐らく地の底へでも姿を消して、かう云ふ
憂
(
う
)
き目に
遇
(
あ
)
ふ事は
逃
(
のが
)
れてゐた事でせう。私たちは
何時
(
いつ
)
でもさうなのです。堕落させたくないもの程、
益
(
ますます
)
堕落させたいのです。これ程不思議な悲しさが又と
外
(
ほか
)
にありませうか。私はこの悲しさを
味
(
あじは
)
ふ度に、昔見た天国の
朗
(
ほがらか
)
な光と、今見てゐる地獄のくら暗とが、私の小さな胸の中で一つになつてゐるやうな気がします。どうかさう云ふ私を憐んで下さい。私は寂しくつて仕方がありません。」
美しい顔をした悪魔は、かう云つて、涙を流した。……
古写本
(
こしやほん
)
の伝説は、この悪魔のなり行きを
詳
(
つまびらか
)
にしてゐない。が、それは我々に
何
(
なん
)
の
関
(
かかは
)
りがあらう。我々はこれを読んだ時に、唯かう呼びかけたいやうな心もちを感じさへすれば
好
(
い
)
いのである。……
うるがん
よ。悪魔と共に我々を憐んでくれ。我々にも
亦
(
また
)
、それと同じやうな悲しさがある。
(大正七年六月)
(声明:本文内容均出自日本青空文库,仅供学习使用,勿用于任何商业用途。)
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