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» 正文
日がさとちょう(2)
时间:
2022-12-08
进入日语论坛
核心提示:都みやこは、ちょうど夏なつのはじめの季節きせつでありましたから、街まちの唐物店とうぶつみせには、流行りゅうこうの美うつく
(单词翻译:双击或拖选)
都
みやこ
は、ちょうど
夏
なつ
のはじめの
季節
きせつ
でありましたから、
街
まち
の
唐物店
とうぶつみせ
には、
流行
りゅうこう
の
美
うつく
しい
日
ひ
がさが、いく
種類
しゅるい
となく
並
なら
べてありました。
「あの
日
ひ
がさをさして
帰
かえ
ったら、どんなにみんながたまげるだろう……。」と、
彼女
かのじょ
は、
思
おも
いますと、それをさして
帰
かえ
って、みんなに
見
み
せてやりたいものだという
気
き
になりました。
彼女
かのじょ
は、
唐物店
とうぶつみせ
へいって、その
中
なか
のハイカラなのを、かなり
高
たか
いお
金
かね
を
出
だ
して
買
か
いました。それをさして
歩
ある
いた
姿
すがた
は、まったく
東京
とうきょう
の
女
おんな
であって、どこにも、
山奥
やまおく
の
田舎娘
いなかむすめ
らしいところは
見
み
えなかったのであります。
彼女
かのじょ
は、
自分
じぶん
の
姿
すがた
を
鏡
かがみ
にうつして
見
み
とれていました。そして、いよいよふるさとに
向
む
かって
旅立
たびだ
ったのであります。
山
やま
の
中
なか
のさびしい
村
むら
では、
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
が、
見
み
ちがえるほどに、
美
うつく
しくなって
帰
かえ
ったといって、あちらでもこちらでも、うわさをしました。
「たいへんな、ハイカラさんになってきた。」と、みんなは、
口々
くちぐち
にいいはやしたのであります。
娘
むすめ
たちは、まだ、こんなりっぱな
日
ひ
がさを
見
み
たことがありませんから、
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
が、
日
ひ
がさをさして
歩
ある
くと、みんなはそのそばに
寄
よ
ってきました。はじめのうちは、
目
め
を
円
まる
くして
見
み
ているばかりで、
遠慮
えんりょ
をして、
貸
か
してくれなどといったものもありませんが、
日数
ひかず
がたって、
昔
むかし
のいっしょに
遊
あそ
んだ、
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
であったということが、
頭
あたま
の
中
なか
にはっきりとわかると、
「
私
わたし
に、ちょっと
貸
か
してくんなさい。」といって、
娘
むすめ
たちは、
美
うつく
しい、うす
紅色
べにいろ
と
水色
みずいろ
の
模様
もよう
のついた
日
ひ
がさを
借
か
りて、
喜
よろこ
んで、それをさしてみました。
「
東京
とうきょう
では、こんなりっぱなものを
毎日
まいにち
さし、
道
みち
を
歩
ある
くだか……。」といって、
聞
き
いたものもあります。
「これから、
街
まち
の
中
なか
は、こんなパラソルがいくつ
通
とお
るか、
数
かぞ
えきれないくらいだ。」と、
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
はいいました。
これをきくと、
田舎
いなか
の
娘
むすめ
たちは、
都
みやこ
のありさまをいろいろに
想像
そうぞう
しました。
「それだら、たくさん、きれいなちょうが、
飛
と
んでいるように
見
み
えるだろう。」といったものもありました。
「ほんとうに、ちょうが
飛
と
んでいるように
美
うつく
しいだろう。」といったものもありました。
「どら、おらにも、ちょっと
貸
か
してくんなせい。おら、
生
う
まれて、はじめて、こんなりっぱなものをさしてみるだ。」といった
娘
むすめ
もありました。
その
娘
むすめ
は、
日
ひ
がさを
借
か
りてさしてみました。そして、
仰
あお
ぎますと、うすい
絹地
きぬじ
をとおして
太陽
たいよう
の
光
ひかり
が、まばゆく、
顔
かお
の
上
うえ
に
映
うつ
るような
気
き
がしました。
「まあ、お
日
ひ
さまが、すいて
見
み
えるだ。なんという、うすいりっぱな、
羽
はね
のようなこうもりだろう。」と、ため
息
いき
をもらしました。
「どら、
私
わたし
にも
貸
か
してくんなせい。」といって、
村
むら
の
娘
むすめ
たちは
日
ひ
がさを、たがいに
奪
うば
い
合
あ
いました。
そのうちに、
一人
ひとり
の
娘
むすめ
は、すこしでも
長
なが
く
自分
じぶん
がさしていたいと
思
おも
って、
日
ひ
がさをさしながら、あちらへ
逃
に
げてゆきました。
「なんだずるい。
自分
じぶん
ばかりさして、おれにも
貸
か
してくんなせい。」といって、
他
た
の
一人
ひとり
の
娘
むすめ
は、その
後
あと
を
追
お
いかけました。
逃
に
げた
娘
むすめ
は、
山道
やまみち
を
日
ひ
がさをさして
駆
か
けてゆきました。そのあとを
他
た
の
娘
むすめ
たちは、
追
お
っていったのです。
きれいな
日
ひ
がさは、
木
き
の
枝
えだ
や、
奪
うば
い
合
あ
いのために
切
き
り
株
かぶ
などにあたって、
破
やぶ
れました。
村
むら
の
娘
むすめ
たちは、はじめてたいへんなことをしてしまったと
驚
おどろ
いて、
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
のところへきて、あやまりました。
彼女
かのじょ
は、せっかく
買
か
ってきた
大事
だいじ
な
日
ひ
がさの
破
やぶ
れてしまったのを
見
み
て、ただぼんやりとしてしまいました。
美
うつく
しい
日
ひ
がさが
破
やぶ
れると、もう
村
むら
の
娘
むすめ
たちは、
用事
ようじ
がないといわぬばかりに、どこかへ
散
ち
ってしまいました。
「
見
み
たとこばかりきれいでも、あんな
紙
かみ
ようなものが、なんの
役
やく
にたとうかさ。」と、
村
むら
の
娘
むすめ
はあざ
笑
わら
ったものもあります。
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
は、
急
きゅう
にさびしくなりました。しかし、びっこの
娘
むすめ
は、
昔
むかし
もいまも、やさしい
心
こころ
をもっていて、すこしも
変
か
わりはありませんでした。
びっこの
娘
むすめ
は、
家
いえ
にいて、
百姓
ひゃくしょう
をしていましたが、
暇
ひま
をみては、
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
のところへたずねてまいりました。そして、
彼女
かのじょ
から
都会
とかい
の
話
はなし
をきくのを
楽
たの
しみにしたのであります。
「ああ、
私
わたし
は、いつ
東京
とうきょう
へいって、そのにぎやかな
光景
こうけい
を
見
み
られるだろう?」と、びっこの
娘
むすめ
は、ひとりでため
息
いき
をもらしたのでした。
そのうちに、
日数
ひかず
がたって、
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
は、また
東京
とうきょう
へ
帰
かえ
らなければならなかったのです。
「
私
わたし
は、また
明日
みょうにち
、
東京
とうきょう
へ
立
た
つことになりました。」と、びっこの
娘
むすめ
のところにきて、
暇
いとま
ごいを
告
つ
げたのであります。
「こんどは、いつ、
二人
ふたり
が、あわれようか……。」と、びっこの
娘
むすめ
は、
別
わか
れを
悲
かな
しみました。ついに
別
わか
れる
日
ひ
となりました。びっこの
娘
むすめ
は
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
を
村
むら
のはずれまで
送
おく
ってゆきました。
「どうぞ、お
達者
たっしゃ
で
暮
く
らしてください。この
日
ひ
がさは、あなたに
置
お
いてゆきます。」といって、
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
は、
日
ひ
がさをかたみに、びっこの
娘
むすめ
に
与
あた
えました。
二人
ふたり
は、そこで
悲
かな
しい
別
わか
れをしました。びっこの
娘
むすめ
は、ひとり
山道
やまみち
を
歩
ある
いて
帰
かえ
ります
途中
とちゅう
、
道
みち
ばたの
石
いし
の
上
うえ
に
腰
こし
をかけて
休
やす
みました。そして、ふたたび
都
みやこ
へ
旅立
たびだ
っていった
友
とも
だちのことを
思
おも
い
出
だ
しながら、
美
うつく
しい
日
ひ
がさを
開
ひら
いてながめていました。
たちまち、
青葉
あおば
の
上
うえ
を
波立
なみだ
っていました
山風
やまかぜ
が
襲
おそ
ってきて、この
日
ひ
がさをさらってゆきました。びっこの
娘
むすめ
はいっしょうけんめいであとを
追
お
いかけましたが、とうとう
日
ひ
がさは、
深
ふか
い
谷
たに
の
中
なか
へ
落
お
ちて
見
み
えなくなりました。
しかし
不思議
ふしぎ
なことに、そのあくる
年
とし
からこの
山
やま
には、
美
うつく
しい
更紗模様
さらさもよう
のついたちょうが、たくさん
谷
たに
から
出
で
てきました。
村
むら
の
娘
むすめ
たちは、みんなそのちょうを
見
み
て、いつか、
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
がさして
帰
かえ
った、
日
ひ
がさを
思
おも
い
出
だ
さないものはなかったのです。
また、それから
幾年
いくねん
にもなりますが、二
度
ど
と
耳
みみ
の
遠
とお
い
娘
むすめ
は、ふるさとへ
帰
かえ
ってこないのです。
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