UNIT 18 定期棚卸

佐藤：陳さん、今月末は六ヶ月一回の定期棚卸です。陳さんは製造第一課の棚卸結果の抜き取り検査を担当してください。

陳　：毎月棚卸をしているでしょう？どうして定期棚卸を行う必要がありますか。

佐藤：毎月の棚卸データを会社の財務部門に出して、コストの採算性を管理します。生産管理部は実物の確認はしていません。現場の実際状況を把握するため、定期棚卸を行わなければなりません。

陳　：それでは定期棚卸の時に、どんなことに注意するべきですか。初めてなので、良く分かりません。

佐藤：一番大切なのはやはり理論在庫数量と実際在庫数量の差を確認することです。通常の場合、この二つの数量には差があるはずです。この差が合理的な範囲内に入っているかを確認します。

陳　：合理的な差異はどのくらいですか。

佐藤：プラスマイナス0.5％、この範囲を超えると、必ずその原因を探し出さなければなりません。

陳　：はい、数量はどのように確認しますか。全部を数える必要がありますか。

佐藤：一般的に、値段の高い部品は数える必要がありますが、低価値の小さな部品は電子秤(でんしばかり)で数量を確認することも出来ます。現場に行く時に、担当者は具体的な状況を陳さんに説明するから。

陳　：分かりました。

……

陳　：孫課長、今日は。今回の第一課の棚卸の確認は、私が担当しますので、宜しくお願いします。

孫　：私も一緒に確認します。それではここから始めましょう。

陳　：作業台にある部品はきちんと並べられていますね、数えてみます。

孫　：確認しやすくするため、現場の部品は数えやすくする原則に基づき並べるように要求しました。例えば一列に１０個、一山(いちざん)に100個などです。

陳　：確かに便利ですね、これで簡単に別れますね。この一山の数量は１００個ですか。電子秤で測って見せてください。

孫　：結構ですよ。確認してください。

陳　：ここには部品が８山と端数があり、合わせて８６２個と書いていますが、６２個を数えてみます。はい、数量は正しいです。

孫　：もう一つ説明したいことがありますが、梱包を開けてない部品の数量は数えないです。棚卸の時に、箱にある現品票の数量で計算すればよいです。この辺の棚にある部品の数量はこの方法で計算しました。

陳　：分かりました。次に製品を見ましょう。どうしてここに半製品をおいていますか。

孫　：半製品も棚卸で確認する必要がありますが、一部の部品はすでに付けられているので分けて数量を数える必要があります。ホラ、そばにあるのは分解後の部品リスト、それぞれの数量と棚卸カードです。

陳　：ええ、違う工程の半製品がありますね。全てはっきり区分されていますね、問題ないです。

．．．．．．

陳　：孫課長、確認は全部終わりましたが、問題は少しも無かったです。ご協力有難うございます。

孫　：こちらこそ、お疲れ様でした。