場面: タクシーに乗って
運転手Lドアを開けて) どうぞ。
客: あー、すみませんが、荷物があるもんで、後ろのトランク開けていただけませんか?
運転手: はい、いいですよ。(車を降りてトランクを開けて、客の荷物を受け取りながら) これだけですか?
客: ええ、そうです。
運転手: よいしょ。(荷物を入れて、トランクを閉める)
客: どうも。
運転手: いえ。お客さん、どちらまでですか?
客: 渋谷までお願いします。
運転手: 渋谷の駅ですか?
客: そうです。ハチ公の像があるところまで。
運転手: はい、分かりました。
客: 急いでお願いします。
運転手: はい。
客: (しばらくして) すいません。もっとスピート出してもらえませんか?急でるもんで。
運転手: すいませんねえ。そうしたいのもやまやまなんですが、これで制限速度ぎりぎりなんですよ。
客: あここで止めてください。
運転手: こちらですか?
客: はい。それで、急いて用事を済ませて来ますんで、すいませんが、ここら辺でしばらく待っててもらえますか?
運転手: えっと、ここは長く止められないんで、あそこでいいですか?
客: ああ、はい。
運転手: 荷物は……?
客: あ、そのままにしといてください。じゃ、よろしく。すぐ戻てきますで。
運転手: はい、じゃあ、お待ちしてます。