鳥刺しの家に、夜遅くお客さまが来ました。
何もごちそうする物がないので、鳥刺しは飼っているシャコを捕まえて、しめ殺そうとしました。
シャコは憤慨(ふんがい)して、「あなたは、何て恩知らずでしょう。
わたしはいつだっておとりになって仲間のシャコをおびき寄せて、あなたに捕らせてあげてるのに、それなのにわたしを殺す気ですか」
それを聞いて、鳥刺しは言いました。「だからよけい、お前を殺さなければならないんだ。何しろお前は、自分の仲間までひどい目に会わせる奴なのだから」
自分の身内を裏切る人は、裏切られた人だけでなく、その人を引き渡した相手の目から見ても信用出来ない悪者だという事を、このお話しは教えています。
捕鸟人的家中,深夜来了一位客人。
因为没有什么款待的东西,捕鸟人便捉住了自己饲养的鹧鸪,想要将它勒死。
鹧鸪很气愤的说道:“你太忘恩负义了!我总是给你当囮子,引诱同伴过来让你捕捉,我如此对你,你却要杀我吗?”
听了鹧鸪的话,捕鸟人说道:“正因为这样,我才更应该杀了你!因为你是连同伴都坑害的家伙!”
这则故事告诉我们,背叛自家人的人,不仅在被他出卖的人看来,就是在他所投靠的人看来,也是不可信任的坏蛋。