昔々、雪の降りしきる大みそかの晩。
みすぼらしい服を着た、マッチ売りの少女が、寒さに震えながら、一生懸命通る人に呼びかけていました。
「マッチはいかが。マッチはいかがですか。だれか、マッチを買ってください。」
でも、誰も立ち止まってくれません。
お願い、一本でもいいんです。だれか、マッチを買ってください。
今日はまだ、一本も売れていません。場所を変えようと、少女が歩き始めたときです。
目の前を一台の馬車が走り抜けました。危ない!
少女が慌てて避けようとして、雪の上に転んでしまい、そのはずみに靴を飛ばしてしまいました。
お母さんのお古の靴で、少女の足には大きすぎましたが、少女の持っている、たった一足の靴なのです。
少女はあちらこちら探しましたが、どうしても見つかりません。
仕方なく、裸足のままで歩き出しました。
冷たい雪の上を行くうちに、少女の足はぶどう色に変っていきました。
降りしきる: (自五)下个不停
みすぼらしい: (形)破旧
呼びかける: (他下一)打招呼,号召
はずみ: 惯性
【参考翻译】
很久很久以前,大雪下个不停地除夕之夜。
一个穿着破旧的衣服的卖火柴的小女孩冻得浑身发抖,正在拼命地向过路人叫卖。
“卖火柴,卖火柴!有人买火柴吗?”
可是没有一个人停下来。“求求你们,只买一根也行,有人买火柴吗?”
今天一根火柴都还没有卖出去。
小女孩打算换个地方卖,刚想走的时候,一辆马车从她面前驶过。危险!
小女孩匆忙躲开马车,摔在了雪地上。鞋子就这样飞了出去。
那是她妈妈的旧鞋,对小女孩的脚来说太大了,但是这是小女孩唯一拥有的一双鞋。
女孩四处寻找,可是怎么也找不到。没办法,她只好光着脚继续走。
小女孩在冰冷的雪地上行走,双脚被冻得变成了葡萄一样的紫色。