むかしむかし、あるところに、ひろいひろい畑がありました。
その畑では、大ムギや、小ムギや、カラスムギがたくさんつくってあります。
ソバの畑もありました。
ソバは、ツンとすまして、
「ぼくだって、ムギなんかにまけやしない。ぼくの花はリンゴの花のように白くてきれいだ。ねえ、そこのかわやなぎさん。そうでしょう?」
「。。。。。。」
畑のそばのかわやなぎは、そんなことはどうだっていい、というような顔をしていました。
「なんだ、あんなバカな木。年をとりすぎて、体の中に草がはえてるんじゃないか?」
と、ソバはプンプンおこりました。
でも、ふるいかわやなぎの木のさけめに、草がはえているのはほんとうでした。
そのとき、ひどいゆうだちがやってきました。
いなびかりがして、ゴロゴロと大きなカミナリがなりました。
そして、バケツをひっくり返したように、大つぶの雨がはげしくふってきました。
畑のさくもつは、みんな頭を下げて、花びらをとじ、ゆうだちがすぎるのをまちました。
很久很久以前,有一片很大很大的田地。
那片田地里种着大麦,小麦,燕麦等很多粮食。
也种着荞麦。
荞麦总是摆出一副骄傲的样子。
我可不比麦子差,我的花像苹果花一样洁白美丽,喂!那颗老柳树,你觉得呢?
。。。
田地旁柳树的表情好像对这些一点兴趣都没有。
你这愚蠢的树!它是那么老,连它的肚子都长出草来了。
荞麦气哼哼的说。
不过老柳树的身体的确裂开了,从里面确实长出草来。
这时一阵可怕的暴风雨到来了。
闪电不断,轰隆隆雷声大作。下起了倾盆大雨。
田野上所有的谷物,都低下了自己的头,把花瓣合起来,等待阵雨过去。