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「みにくいあひるの子」だった私60

时间: 2019-09-23    进入日语论坛
核心提示:CMスポンサー「アンナちゃんさあ、それじゃあプロじゃないよぉー」CMの仕事は、撮影(さつえい)したらそれで終わりというわ
(单词翻译:双击或拖选)
CMスポンサー

「アンナちゃんさあ、それじゃあプロじゃないよぉー」
CMの仕事は、撮影(さつえい)したらそれで終わりというわけではない。そのCMが世の中に出ている間は、いろいろなことがくっついてくる。商品イメージを悪くしないため、たとえばテレビのトーク番組に出演しても、こういうことを言ってはいけない、やってはいけないと、スポンサーのほうから、いろいろな注文がつく。
ある番組で好きなタレントさんのことをほめたら、とたんにクレームがついた。理由は、そのタレントさんが、私のCMスポンサーとはライバル関係にある会社のCMに出ている人だったから。
いいものはいい。私の性格からすれば、そんな規制に対しては、「はい、わかりました」とは素直(すなお)に言えない。それくらいならやめたほうがいい、という考え方をしてしまう。そこをぐっとこらえなければならないから、人一倍、疲れる。
CMの場合、スチールと映像を別の場所で撮影することが多い。ニューヨークでスチール撮(ど)りしたかと思うと、すぐロスに飛んでCM撮りということもある。
それは、現地の有名なカメラマンに撮影してもらうためだから、当然、カメラマンやスタッフ、共演者などは英語をしゃべる人たち。私はネイティブの人のようには、うまく英語をしゃべれないし、聞き取ることもできない。でも、あいさつ程度のことまで通訳(つうやく)の人を通す必要はない。細かい指示のときだけしてもらえればいい。
なのに、会社がつけてくれた通訳の人は、なにからなにまで完璧(かんぺき)に通訳しようとするから、スタッフとのコミュニケーションのタイミングがずれてしまって、とてもぎこちなくなる。自分のペースでしか行動できない私にとっては、神経がすごく疲れる。
次の外国での撮影のときは、英語を話せる母に同行してもらおうと考えた。母なら気心が知れているから、プロの通訳さんには言えないようなことも平気で言える。母にはモデルの経験もあるから、スタッフとのコミュニケーションのタイミングも心得ている。いいことずくめ。われながら、グッド・アイデア。
私が母を同行したいと申し出たところ、スポンサー側からはノーの返事。
「家族旅行じゃなくて、仕事で行くんだよ。お母さんだって、どうせ買い物がしたいんでしょう」
アマチュア呼ばわりされて、ものすごいショック。
私はプロとしての仕事をしたいからこそ、そういう発想をしたのに、まったく理解されないどころか、完全に逆にとられてしまった。そう言われたときには、本当にやめてやろうかと思った。
でも、やめたら、自分のプロ失格を認めたことになってしまう。
プロの仕事というのは、極端(きよくたん)に言えば、手段はどうであれ、いい作品さえ残せればいいはず。気持ちよく仕事ができなければ、いい映像も写真も残せない。そのために母を連れていくことが、どうしてだめなのか。
こんな外国人みたいな顔をしているのに、勉強不足でネイティブみたいにしゃべれないのがいけないんだけど、それはまた別の問題。与(あた)えられた状況の中で、一番いい結果を得るためには……そう考えたうえで出した結論だったのに。
言葉が通じないもどかしさというのは、その壁(かべ)にぶちあたった人でないとわからない。それを、通訳さえあてがっておけば、こと足りると思っているらしい。日本の文化と西洋の文化はあまりにも違う。そういう中でよりよい仕事をするためには、ものごとをもう少し柔軟(じゆうなん)に考えてもいいのではないかしら。
たしかに、向こうの言い分もわかる。アメリカなんかでは、家族の写真を仕事場のデスクに置いておくのは当たり前のことだけど、日本では、それすら許(ゆる)されないような雰囲気(ふんいき)がある。職場に家族をもちこむなというわけ。だけど、そういう西洋式の習慣(しゆうかん)って、私は好きだし、日本もそうなってほしいと思う。
最終的には、母を同行させてもらえることになった。おかげで、すごく気持ちよく仕事ができて、満足度もそれまでになく高かった。これは必ずいい結果になって返ってくるはず。
それでも、なお文句(もんく)がきた。事務所の社長のところに、こんな連絡があったという。
「こういうことは今回かぎり、二度と認めませんからね」

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