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「みにくいあひるの子」だった私62

时间: 2019-09-23    进入日语论坛
核心提示:サイン「ねえ、ママ、〇〇ちゃんだ。どうしよう、どうしよう。サインもらいたい、ねえ、どうしよう」中学生のころ、たまたま母と
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サイン

「ねえ、ママ、〇〇ちゃんだ。どうしよう、どうしよう。サインもらいたい、ねえ、どうしよう」
中学生のころ、たまたま母と一緒に入った喫茶店に、そのころ人気絶頂だった若手の女性歌手がいた。彼女の姿を見ただけで、頭の中はもうパニック状態。
大勢でわっと押しかけるのと違って、一人で有名人のサインをもらいにいくのは、意外と勇気がいるもの。
向こうはマネージャーとかスタッフらしい人たちを含(ふく)め、六人の集団。それでも、こんなチャンスはめったにない。好きな歌手だったから、紙を用意して、勇気をふるってサインをもらいにいった。
「すみません、サイン、いただきたいんですけど」
本人はちょっと手を出しかけたのに、横からマネージャーと思われる人が割り込んできて、
「いま打ち合わせをしているから。あとであなたの席にもっていってあげるからね」
クソーッ、むかつく。
内心(ないしん)、そう思ったけど、ぐっとこらえて、じっと待つ。約束どおり、あとで席にサインが届(とど)けられた。でも、それではだれが書いたものかわかったものじゃない。私は、まだかまだかと、ずっと彼らの様子を見守っていたけれど、彼女自身がその場でサインをした気配(けはい)はなかった。
私は絶対に違うと思って、家に帰ったあと、父にそのことを話した。
「これ、本人が書いたんじゃないよね」
翌日、父の事務所の人が、その歌手の事務所に電話をして、
「じつは、梅宮辰夫(うめみやたつお)の娘が……」
一方的にいきさつをまくしたてたうえで、こんな捨てゼリフを残したという。
「そういうことをするのは、十年早いんだよ。マネージャーによく言っておけ」
そんなこと言ってほしいなんて頼(たの)んでないのに……。
私だって、サインを求められたときに、状況によっては、その場で応じられないときもある。でも、あとでそっちに持っていくということだけはしないようにしている。相手の目の前で書くか、書けないときは書けないとはっきりお断(ことわ)りする。そのほうが誠実だと思っている。サインは、ファンの人に対する感謝と誠意の表現だと思っているから。
営業に行くときには、あらかじめ色紙に二、三百枚も書いておかなければならないこともある。前の晩に五百枚書いたこともあった。もちろん、全部自分で。
もっとも、五百枚ともなると、書いても書いても色紙の山が減っていかないのでうんざり。さすがにマネージャーにでも手伝ってもらいたくなる。でも、私のサインはマネージャーにもだれにも真似(まね)できない。もっと簡単なのにしておけばよかった……。
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