日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 吉川英治 » 正文

黒田如水52

时间: 2018-11-16    进入日语论坛
核心提示:将座の辛さ一 牙城《がじよう》、三木城の攻略は、まだ半途でしかない。折も折、「毛利の大軍が、上月《こうづき》城を取りつつ
(单词翻译:双击或拖选)
 将座の辛さ
 
 牙城《がじよう》、三木城の攻略は、まだ半途でしかない。折も折、
「毛利の大軍が、上月《こうづき》城を取りつつんだ」との飛報が、書写山へ入った。
 上月城は、敵地へもっとも近く接近している味方の一突角である。そこを占領したのちは、尼子勝久、山中鹿之介などのいわゆる尼子一族をして守らせてある要地だ。当然、捨ててはおけない。
 安土の援軍が着いたので、秀吉は直《ただ》ちに、荒木村重《むらしげ》の一軍をあわせて約二万を率い、そこの急援に馳《は》せ向って、上月城の東方、高倉山に陣した。
「ここにおいて、秀吉が後詰《ごづめ》をなすぞ。城中との連絡のとれるまで、怺《こら》えていよ」
 秀吉は、諜者《ちようじや》を放って、城中の尼子一族を、こう励ました。——けれど高倉山と上月城との間の谷々には、柵を植え、鹿柴《ろくさい》を連《つら》ね、塹壕《ざんごう》や堀など、あらゆる防禦線が造られていて、それは一歩たりと向うの峰へ取りつく術《すべ》もないまでに構築《こうちく》されていた。
 加うるに、敵の数は、秀吉軍に倍しているのである。ほとんど、毛利の国力を傾けて来たかの如き大軍で、その旗頭をかぞえて見ただけでも——小早川隆景の軍約二万、吉川元春の軍約一万五千、浮田直家《うきたなおいえ》の隊約一万四、五千はある。秀吉もそれを俯瞰《ふかん》しては、とうてい無謀な戦にも出られなかった。
 やむなく、夜毎に、全山に大篝火《おおかがりび》を焚きつらねて、彼方の味方の孤塁《こるい》に、遠く、士気を添えている程度にとどまった。
 一面、毛利軍は、海上でも堂々とその勢威を示し出した。播摂一円の沿海に、旗のぼりを翻《ひるがえ》して遊戈《ゆうよく》している七百余艘の兵船は、一艘も余さず皆、毛利家の水軍だった。
 
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%