日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 吉川英治 » 正文

黒田如水72

时间: 2018-11-16    进入日语论坛
核心提示:猜疑三 高槻《たかつき》城の高山右近と、茨木《いばらき》城の城代中川清秀とは、伊丹を中心とする荒木村重の両翼だった。 大
(单词翻译:双击或拖选)
 猜疑
 
 高槻《たかつき》城の高山右近と、茨木《いばらき》城の城代中川清秀とは、伊丹を中心とする荒木村重の両翼だった。
 大軍を配して山崎から天王山へ本陣をすすめた後、信長は、このふたりを、誘降《ゆうこう》することに成功した。
 高山右近は、熱心な耶蘇《やそ》教徒であるので、信長は彼の師父オルガンチノを用いて、巧妙に高槻を開城させ、また中川清秀は元々、村重の挙に本心から同意していなかったので、彼もたちまち信長の陣門に来て罪を謝したのである。
「よくぞ、よくぞ、そう覚《さと》った。さらりと、非を覚り、踏み直すこと、また武士らしさぞ。信長とて、何の宿意ものこすまい」
 自己の歓びと、彼等の安心へ誓うために、信長は二人の降将にむくゆるに、莫大《ばくだい》な金銀と恩賞を以てした。
 これまた、いかに信長が、この事件に頭を悩ませ、この一解決にすら歓びを抱いたか、心の奥のものをあらわしている。
 ——かくて。
 いよいよ伊丹一城へ向って総攻撃を開始したのは、もう十二月に入っていた。しかし陥《お》ちない。さすがは頑強に自負している荒木勢だけのものはあった。その難攻にあたって、寄手の一将万見仙千代《まんみせんちよ》は討死をとげた。それほど猛攻して、幾たびか城壁にまで迫ったが、伊丹城はゆるぎもしなかった。
「これ以上、あせるは愚だ。捨てておいても陥ちるものを」
 信長は、要路要路に附城を築かせ、いわゆる持久包囲の策をとらせ、年の暮には安土へ帰っていた。そして軍勢の一半を播州の援軍にわけて急下させ、一面、本願寺勢との連絡をいよいよ固く遮断《しやだん》した。そうした陣容はすべてこの機会に毛利の大軍が海陸から東上して来るものという予想のもとに万端、改編《かいへん》されたものだった。
 信長の観《み》るところ、村重の強がりは、要するに、自力そのものではなく、やがて毛利輝元の水軍が大挙して摂津の岸へ上がって来るという——謀反前からの誓約を恃《たの》んでいるものにちがいない——と、這般《しやはん》の機微《きび》と大勢を早くも観破《かんぱ》したからである。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%