返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 正文

食物ことわざ事典119

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:痩せの大食い 社員旅行の温泉宿での宴会、同窓会のホテルのバイキング料理などで、ゆかたのひもをゆるめたり、ズボンのベルトを
(单词翻译:双击或拖选)
痩せの大食い

 社員旅行の温泉宿での宴会、同窓会のホテルのバイキング料理などで、ゆかたのひもをゆるめたり、ズボンのベルトをずらしたりして、このときとばかり大食いしているのは、たいがい太っちょの面々です。太っている人は、痩せている人以上にエネルギーを消費しますので、その分だけ栄養摂取しなければなりません。ところが稀には痩せている人が案外大食いであることもあり、他人より少しでも余計に食べようとあせって、箸づかいが激しくなると、ジロッと横目で見られて「痩せの大食いだな」とひやかされ、飲み食いに難クセをつけられる例は間々あります。
痩せているのに、むやみやたらに食欲がさかんなのは考えもので、バセドウ病にかかっている懸念があります。バセドウ病はまたの名を甲状腺機能|亢進《こうしん》症とも言い、甲状腺の機能が活発になって、エネルギーをふだんよりムダづかいするようになります。この病気の人は、だからたくさん食べないことには、エネルギー補給が追いつきません。食欲は良好かむしろ亢進しているのに体重が減るのがこの病気の特徴で、いわばこの人たちこそ、「痩せの大食い」の典型です。しかし、これは病気ですから例外です。
臨床例で見ても、大食いするのは、バセドウ病以外には糖尿病、それに太り過ぎの人のようです。やはり、大食いするのは、痩せどころかデブなのです。痩せる太るは体質にも関係があり、食べる量とは関係がない場合もあります。太っている人は、痩せようと思って節食し、一方、痩せている人は太ろうと思って、たくさん食べる傾向があるので、その結果、こういうふうになることもよくあります。
いくら食べても太らない人、少ししか食べないのにすぐ太る人、そのちがいはどこから来るのでしょうか。病的な場合は、ホルモンの投与や、元になる病気の治療をすることで治りますが、ここで言うのは健康な場合で、太っている人は、栄養の吸収がよいか、脂肪の合成系統が活発に働くと考えられます。逆に太らない人は、栄養の消化・吸収がわるいか、脂肪の代謝が活発で、余分な脂肪が体内に蓄えられないで燃焼してしまうかです。
栄養素の吸収のよしあしは、消化器が丈夫であるかどうかで決まりますが、代謝のよしあしは体質、生活環境、栄養、運動などが関係し、簡単には解決できません。特に女性の場合は、脂肪代謝が不活発なために、余分な脂肪がたまりやすい。例えば両親とも、あるいは母親が肥満型の場合は、子どもたちは過食になりがちで、その結果は子どものときから脂肪細胞が増えて肥満がはじまります。いったん増えた脂肪細胞を減らすのは、たいへんなことで、大人になってから痩せたくても、あまり効果があがりません。それにくらべ、大人の肥満は大きくなった細胞を小さくすることなので、比較的たやすく痩せることができるはずです。大食は七つの大罪の一つ──と言われます。心しましょう。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

[查看全部]  相关评论