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食物ことわざ事典120

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:柳の下の泥鰌もとは「柳の下にいつも泥鰌は居らぬ」で、このことわざは、それを簡略化したものです。このやなぎ、背高のしだれや
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柳の下の泥鰌

もとは「柳の下にいつも泥鰌は居らぬ」で、このことわざは、それを簡略化したものです。このやなぎ、背高のしだれやなぎなどではなく、川辺にこんもり繁る低木の川やなぎでしょう。川やなぎが影を落としているようなところには、フナをはじめ、タナゴ、ドジョウなどが泳いでいそうな感じがし、思わず釣り糸を垂れたくなります。
こうした場所で、たまたまドジョウを獲ったからと言って、いつも、その場所にドジョウがいるとはかぎりません。偶然に幸運を手中にしたからと言って、同じ方法で再び幸運を期待し得ると考えない方がいいのだ──という経験から得た庶民の知恵にちがいありません。
ドジョウは、川や湖、沼のうち、水が濁り、底が泥質で、水温が割合高いようなところに好んで棲んでいます。どぶ川や水田にもふつうに見られますので、わたくしたちには、なじみの深い魚です。夏場、魚屋の店先に置かれた水桶の中のドジョウを見ると、しきりに上下運動をしています。水面からちょっと口を出し、空気を一呑みしますと、直ぐに頭を下に、尾を上にして水底に沈んでいきますが、先ほど呑み込んだ空気は、そのとき、腸で呼吸され、肛門から気泡となって外に出されます。この上下運動、一見、ドジョウが水中で踊って見えるようなところから、ドジョウのことを「オドリコ」の名でも呼びますが、実は生命を維持するための、たいせつなドジョウ特有の珍しい腸呼吸運動というわけです。
晩春から盛夏の繁殖期に強い農薬の影響を受けるので、天然ドジョウは急速に激減しましたが、最近、やっと増えてきたそうで、遊休田を養魚池にして養殖もしています。ドジョウは冬の間は、泥の中で冬眠していますので、痩せてまずくなっていますが、春になると、夏の産卵にそなえて餌をたくさん食べますので、太っておいしくなります。
大きいは亭主にゆづる泥鰌汁
小さなドジョウは、ドジョウ汁か丸煮にするのがふつうで、ごぼうや大根などを入れたみそ汁は、コイのみそ汁と同じように、昔から強精造血の効があり、また、母乳の出をよくすると言って賞味されてきました。大きめのは、開いて頭と骨を取り、蒲焼きにするのもおいしい。好みにもよりますが、わたしなどは、ドジョウ料理と言うと、やはり、「柳川鍋」を一番に挙げたくなります。『守貞漫稿《もりさだまんこう》』には、「骨抜きどぜう鍋」として、文政初期(一九世紀初め)、江戸の南伝馬町三丁目のうら店に住んでいた万屋《よろずや》某が、ドジョウを裂いて、骨、首、内臓を取り除いたものを鍋で煮て売りました。その後、天保の初めごろ(一九世紀前半)、横山同朋町で、これもうら店住まいの四畳ばかりのところを客席として売りはじめ、家号を柳川とした──と記されています。ドジョウ汁が一椀一六文であるのに対し、鍋は三倍の四八文。当時、夜なきそば一六文と言いましたから、ドジョウ汁は下層の人たちが愛好したもので、ドジョウ鍋は、高級品と言えましょうか
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