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食物ことわざ事典166

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:焦飯食うと運が悪くなる  三度炊く米さへこはしやはらかし思ふままにはならぬ世の中ままならぬ世の引き合いに、これは湖鯉鮒の
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焦飯食うと運が悪くなる

  三度炊く米さへこはしやはらかし
思ふままにはならぬ世の中
ままならぬ世の引き合いに、これは湖鯉鮒の詠《よ》んだ狂歌ですが、実際ごはんをうまく炊くことはなかなかむずかしく、古川柳にも、
新《あら》ぜたいこわめしに出来かゆに出来
と皮肉な句もあるくらいです。電気やガスによる自動炊飯器のなかったむかしは、加える熱の度合いが思うようにいかず、たびたび|こげめし《ヽヽヽヽ》ができることがあり、こうしたことわざもしばしば人の口の端にのぼりました。
ものの本によると、この説の出処は、弁慶であると言います。
「弁慶は戦場において、�焦飯食うと運が悪い�と言い触らした。すると、誰しも武運拙くして戦に敗けては恥辱だという腹があるから、焦飯を食う者がなくなった。弁慶ひとりほくそ笑み、跡に回って皆これを平げてしまった。つまり、人には食わせまいとの策略であった」というのです。弁慶は一つの策略からこんなことを言ったに過ぎませんが、栄養学的にみても、こげめしはまったく価値の乏しいものです。めしがこげると、めしの中に含まれるたいせつなでんぷんは炭素に変わってしまい、炭素になれば消化しないし、養分にもなりません。こげめしばかりを食えば、栄養補給が十分でないので、からだは衰弱し病気にもなり、結果、不運にもなる——ということで、まんざらウソとばかりは言えません。
ところで、ごはんを上手に炊き上げるためには、なによりも水かげん、火かげんに心を配らなければなりません。これは自動炊飯器時代の今日でも変わりありません。水かげんは、食べる人の好みにより、また米の質によっても異なります。つまり使うお米の乾燥度によって、水分をたくさん吸収しているものと、あまり吸収していないものとがあるからです。新米を炊くときは水かげんは少なめに、古米の場合は標準より少し多いめになさったほうがよいのです。
次に火かげんですが、このことについては後で触れますので詳細は省きますが、ふたむかし前までは、ごはんを炊くには、くぬぎがよいとか、いや藁《わら》がよい、いや松葉で炊いたごはんがおいしい……など、いろいろ人により、土地によって説がありました。
いずれも炊く量、いい換えれば、沸騰するまでの時間と状態、蒸らすときの余熱など、総合的な関連をもって、はじめて決めることが可能で、いちがいにどれがよいとはいえません。
近ごろではほとんどの家庭が自動炊飯器をお使いになっているので、炊飯器の効能書によく目を通されて、炊かれるとよいでしょう。
よく炊けたごはんは、真ん中辺がふっくらと盛り上がり、米の一粒一粒が立っていて、そこここに孔《あな》があいています。ごはんは面倒がらずに、必ずおひつに移してからいただきましょう。炊飯器兼おひつでは、ナルホド手間は省けるかも知れませんが、ごはんのほんとうのうまさは味わえません。
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