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食物ことわざ事典168

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:午前中のくだものは金 外国人の目から見ると、日本はくだものの天国だそうです。事実、日本人は大むかしから、いろいろなくだも
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午前中のくだものは金

 外国人の目から見ると、日本はくだものの天国だそうです。事実、日本人は大むかしから、いろいろなくだものを食べてきました。縄文時代の貝塚からは、あけび・ぶどうの実が発見され、稲作が行なわれるようになると、登呂遺跡《とろいせき》からは、すいか・まくわうりなどのタネが掘り出されています。時代が降《くだ》って、平安時代になると、『源氏物語』に登場するくだものだけでも、みかん・もも・いちご・うり・なし・やまももと種類はグンと増えています。これらの数あるくだもののなかでも、|みかん《ヽヽヽ》はとりわけ古代人に愛好されたようです。
四季のうちでも、うまいくだものがいろいろと出そろうのは、初夏から真夏、初秋のころにかけてで、いちご・びわ・桜桃・夏みかん・もも・すいか・うり・ぶどう・なし・りんご……といったぐあいに、くだもの屋さんの店先に立って、サテどれにしようかと迷うほどです。
岡山の大いなる桃皮むけばしたたる雫よき香をたつる 空穂
自然が生み出した野趣さながらのくだもの。こうしたくだもののうまさの決め手は㈰香り㈪口あたり㈫味㈬色合いです。とくに香りはたいせつで、パイナップルやメロン、ももなどは、香りを嗅《か》いだだけで無性に食べたい衝動に駆《か》られます。
こうして、日本人はこどものころから四季折々に出回るくだものを食べ分け、微妙な味の変化を楽しみながら、繊細な味覚を育ててきました。しかし、その反面、意外に無関心なのは、くだものを食べるころ合いです。気候の関係から生理的要求がそうさせるのか、英国には次のようなことわざがあります。
[#この行1字下げ]「午前中のくだものは金 昼から三時までは銀 三時から六時までは鉄 六時以降は鉛」
一つのりんごでも、いきなりグルグルと皮をむいてしまわないで、少なくとも三つか四つ、タテにナイフを入れ、その一切れを食べ、残ったものには紙をピッチリ貼って、また後で食べる——おそらく、くだものが少ないためでしょう。このように英国では非常にくだものをたいせつにして、少しずつ毎食いただく習慣があります。
このことわざはまた一面、消化吸収の点からもうなずけます。朝起きて食べるくだものは身心を爽快にするばかりか、胃の活動をうながし、消化吸収のためには、より効果的にはたらきます。これにひきかえ就寝前のくだものは害あって益なし、まさにその価値は鉛以下。特にバナナやすいかは控えたほうが得策です。バナナの白い繊維は、どんなにじょうぶな胃腸でも消化不能なものですし、すいかは消化のとき、あたかも胃壁へ紙ヤスリをかけるようなぐあいになると言われますので、胃腸の弱いこどもには夜は禁物。
このほか、うり・もも・ぶどう・パイナップルなども、こどもの好きなくだものですが、いずれも下痢を起こしやすい食品だけに、食べるときは少なめに、何回かに分け、夜はなるべく食べさせぬよう、おかあさん方の配慮が望まれます。
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